来年6月施行のマイクロチップ装着法案│施行前に業者が飼育していた犬猫も装着義務化へ!

販売業者が飼っている犬猫については装着を早期義務化

2022年6月1日から国内の犬猫のブリーダー・販売業者には、新たに飼育する動物へのマイクロチップ装着が義務付けられます。

これに伴い、環境省は今月3日、改正動物愛護法の施行前から販売業者が飼育している犬猫についても、装着を早期に義務付ける省令改正案を中央環境審議会部会で示しました。

この改正案については意見公募(パブリックコメント)を行った上で、来年2~3月の中央環境審議会部会にて答申がまとめられるとのこと。

当初の改正動物愛護法では、来年6月1日以降に新たに飼う犬猫に対しマイクロチップの装着が義務付けられており、業者でも施行前から飼われている犬猫については「装着の努力義務」が課されているのみでした。

一方、今回の省令改正案では施行前から販売業者が飼っている犬猫についても、施行日から30日以内の装着が義務付けられています。

健康被害を懸念する声も

マイクロチップは直径2mm、長さ1cmほどのカプセル型の機器で、15桁の番号が記録されており、これを注射器のような器具で犬や猫の皮膚の下に埋め込みます。

専用のスキャナーでマイクロチップの番号を読み取り、この番号をデータベースで照会することで簡単に飼い主の連絡先情報を確認することができるのです。

これにより万が一ペットが迷子になった場合にも飼い主が見つかりやすくなるとともに、ペットの遺棄を防止する効果も期待できます。

ただし、ペットのマイクロチップ装着については動物の健康被害を心配する声なども依然として多く、今回の環境省の改正案についても今後の動きが注目されるところです。