難病を抱える少女の愛猫写真がコンテストで見事優勝
2021年12月、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)が主催する写真コンテスト「RSPCA Young Photographer Awards」で、英国ドーセット州ウェイマス出身のイサベラ・マーティンちゃん(9歳)の作品が見事優勝を果たしました。
このコンテストは毎年18歳以下の若者を対象に開催されており、「ベッドタイム・プレイ」というタイトルの付いたイサベラちゃんの愛猫「ハティ」の写真は、12歳以下の携帯電話・機器部門で6500点以上もの写真の中から選ばれました。
イサベラちゃんには商品として100ポンド分(約15000円分)のアマゾン商品券とトロフィーが贈られます。
イサベラちゃんは、遺伝性の自己免疫疾患であるセリアック病や過剰運動症候群などの難病を患っており、夜寝る時に関節が痛み苦しいこともあります。しかし、いつもハティがそばで笑顔にしてくれるそうです。
毎晩ベッドで一緒に寝てくれるハティは、イザベラちゃんの大親友です。
コロナ禍にもかかわらず質の高い作品が多かった2021年度
今年のコンテストでは、写真家やテレビ司会者、RSPCAのクリス・パッカム副会長を含め野生動物写真に精通した審査員が、応募者の情報を伏せた状態で応募作品のオンライン審査を行いました。
審査員であり賞の主催者でもあるパッカム氏は、
「今年は新型コロナのパンデミックによる制限があった中で質の高い様々な写真を応募いただき驚きました。最終候補者の中には2020年の最初のロックダウンの最中に写真を撮られた方もいます。これは、どんなに困難な時期であってもこのような素晴らしい写真を撮ることがどれほどやりがいのあることかを示していると言えるでしょう」
そうコメントしています。
2021年12月16日のオンライン授賞式では、パッカム氏が10部門それぞれの受賞作品を発表しました。
さらに、今年の候補作品の質の高さを裏付けるようにパッカム氏は付け加えます。
「若者は非常にワクワクするような写真を撮るため私も見ていてとても楽しいです。彼らのほとんどは大人のように専門的なルールを学んでいません。そのため、実際にはあまり意味のないばかげたルールを無視して新鮮な目線で被写体を撮影してくれるのです」
最後は、「今年受賞した素晴らしい作品を見て、来年は他の若者たちがYoung Photographer Awardsに参加する気になってくれることを願っている」というお話で締めくりました。