猫の平均寿命は延びている
SNSなどの情報ツールが普及し、猫の長寿を耳にすることも多くなったのではないでしょうか。実は猫の平均寿命は昔と比べ長くなっています。
一般社団法人ペットフード協会が行った「平成30年犬猫飼育実態調査」では、飼い猫の平均寿命は15.32歳。そのうち、外に出ない猫は15.97歳、外に出る猫は13.63歳と、結果を報告しています。平均寿命が延びた背景には、医療の進歩や完全室内飼いの増加、良質なペットフードの普及などがあります。
また、外に出る猫は猫同士の喧嘩や交通事故などの危険にさらされることから、完全室内飼いの猫よりも平均寿命は短くなっています。
世界一、長生きした猫
世界で1番の長寿猫は、ギネスブックの公式記録に載っているアメリカのクレームパフちゃん(♀雑種)です。その記録はなんと、38年と3日(1967年8月3日~2005年8月6日)です。人間の年齢に換算すると、170歳くらいだそうです!実に驚異的な数字ですね。
意外と難しい!?猫の換算年齢の計算方法
猫と人間の流れる時間のスピードは違い、猫は人間よりも早く歳をとります。一般的に、猫の1歳は人間の18~20歳だと言われています。1歳以降は1年に4年ずつ歳をとっていく計算になります。なので、成猫の場合は年齢に4を掛けた数字が換算年齢ということです。
そして、完全室内飼いとそうでない場合にも時間の流れは異なります。外に出る猫は外に出ない猫よりも、時間の流れるスピードは速くなるのです。このように、換算方法は環境や成長過程に応じて調整が必要になります。
猫の年齢はどのように見分ける?
まずは猫のライフステージを知りましょう。
一般的に猫は10歳を超えるとシニアと言われていますが、その詳細はどうでしょうか。
- 0~11カ月:子猫
- 1~6歳:成猫
- 7~16歳:高齢猫
- 17歳以上:超高齢猫
となっています。
しかし、野良猫や保護猫の場合はいつ生まれたのかがわかりませんね。そんなときに年齢を見分けることのできる猫の特徴があります。
乳歯と永久歯の生え方
生後1歳未満の子猫では、歯の生え方で月齢を予測することが可能です。猫は生後1カ月で乳歯が生え始め、生後2ヵ月の頃に生え揃います。そして、永久歯は生後6ヵ月の頃に生え揃います。
歯の色
成猫の場合は、まずは歯の状態をみてみましょう。人間も同じですが、年齢を重ねていくうちに歯は黄色く色素沈着していきます。猫は1歳未満では真っ白な歯をしていますが、1~2歳でやや黄ばみ始めます。3~5歳になると歯石が付き始め、歯は摩耗し黄色くなります。
毛の状態
毛も、歯と同様に年齢を見分けるのに役立ちます。猫の毛は、4歳の頃が1番つやがあると言われています。5歳になると口の周りに白いヒゲが生えてきて、6歳では体の毛に白髪が混じり色も薄くなってきます。10歳以降はだんだんと毛づやがなくなっていきます。
見た目によりある程度の年齢を予測することは可能ですが、生活環境や持病などにより状態は異なってきます。また、見た目だけでなく行動や動作も一緒にみることで、より実年齢に近い年齢を予測することができると思います。
まとめ
今日のねこちゃんより:らっきー / ♂ / キジトラ / 1.2kg
猫の平均寿命は時代とともに伸びてきています。長生きする猫が増えていくなか、食事などの健康管理や生活環境などを気にかける飼い主も多くいると思います。
猫も人間と同じように、年齢によってかかりやすい病気は異なります。猫のライフステージを知り換算年齢を計算することで、それはより明確になってきます。これを機に愛猫の年齢を計算し、改めて生活や健康ケアを見直してはどうでしょうか。