猫のしっぽ
しっぽを使って自身を表現することは、愛猫と生活する上で欠かす事の出来ないとまでいわれています。
そのぐらい多くの回数をしっぽを使って表現します。何も知らない飼い主さんから見ればよく動くなぁぐらいにしか思わないのですが、何を表しているのかが理解できるようになると愛猫との生活もより一層楽しくなります。
猫のしっぽの役割
大きく3つの役割があると言われています。
身体のバランスを平行に保つ
高い塀に上ってもバランスを崩すことなく優雅にあるいているのを見かけるのはしっぽのおかげです。
防寒
寒い日にしっぽをからだにまきつけて暖をとったりと気軽に使えるマフラーのような役割をしています。
感情表現
あらゆる気持ちの表現を猫はしっぽを使って表します。
表す気持ちの種類
しっぽをピンと垂直に立てている
子猫の時代に母猫にお尻をなめてもらい綺麗にしてもらっていた名残から、心から信頼している人や母猫代わりに思われている人にだけする動きです。
この動きを見かけたら思い切り可愛がって下さい。普段ミステリアスな性格の猫ちゃんでもこの動きを見せているときだけは、触ることを許してくれる可能性が高いです。
また、構ってほしいときやご飯がほしいときもこの仕草を見せます。特にしっぽの先をクネクネしているときは遊んでほしいと表現しています。
全体的に「甘えている」仕草ですので、思う存分コミュニケーションをとってあげて下さい。
左右に大きくバタバタふるとき
猫のしっぽは犬とは反対で左右に大きくふっているときはイライラしていることを表しています。
猫同士で喧嘩しているときや、飼い主さん側がしつこく抱っこしているときにも見られます。実際に見るとしっぽだけでなく体全身で怒りを表現していることが多く、注意深く見ているとしっぽの動きが分からなくても機嫌が悪そうだと察知することは可能です。
目が険しく歯をむき出しにしてうーっと唸ってしっぽをふっている姿を見せることが多いので、犬と間違うことは少ないはずです。
そのようなときは放っておいてあげて下さい。構ってしまうと余計にストレスを感じてしまう場合がありますので、双方にとって良いことがありません。
時間さえおけばまたケロッとして何事もなかったかのような振る舞いを見せられます。
しっぽを立てつつ弓のようにしならせる
非常に興奮しているサインです。
愛猫と猫じゃらしなどで遊んでいるとだんだん盛り上がっていき、このような形のしっぽになります。遊びに夢中になっていますのでどんどん遊んであげて下さい。
同じ遊びばかりしていると猫ちゃんによっては飽きてしまい、この動きを見せてくれなくなるので飼い主さんとしては寂しくなります。夢中になってくれる愛猫を見られることはとても嬉しいことなのです。
毛が逆立ってしっぽも立っている
近寄らないで!と防御的反応を示しています。
しっぽも膨らみますので狸のしっぽみたいに見えます。威嚇の一種ですが威嚇にも攻撃的威嚇と防御的威嚇がありこちらは後者を表します。
主に先住猫が新参猫を追い払おうとしたりするきに見られ、自分の体を大きくみせて相手を驚かせたり怖がらせたりしようとしています。反対に攻撃的威嚇に関しては猫同士の喧嘩で見られますが、主に立場の強い優位ね猫がとる威嚇です。
しっぽから体まで全部膨らませて毛を逆立てさせていることは同じ部分ですが、しっぽを地面に沿わせているのが大きな特徴です。
しっぽを後ろ足の間に隠す
怖いと感じています。猫ちゃんにとってしっぽはとても敏感で繊細なパーツでもありますので心を許さない人には触ってほしくないという意識があります。そのため恐怖心を感じている相手に対してしっぽを隠すという手段をとります。
まとめ
猫ちゃんにもいろんな種類がいて小さなしっぽから大きくてフワフワなしっぽまで千差万別です。
しかしどれもしっかりと自分の気持ちを表現してくれていますので、飼い主さんは見逃さないように読み取ることが大切です。
一緒に生活しているとしっぽ以外に目の動きや耳の動きなどでも機嫌が良いかどうかはなんとなく分かってきますがしっぽを理解することでもっと愛猫の気持ちを理解してあげられるはずです。