猫のたぬきしっぽとは?
そもそも皆さんは猫のたぬきしっぽをご存じでしょうか。猫のたぬきしっぽとは、たぬきのしっぽのように「太く膨らんでいる様子」のときに、そのように呼びます。
いつもは垂れているしっぽが突然何らかの理由で大きくなったら、それはまさに「たぬきしっぽ」です。では、猫がたぬきしっぽなるのはどんな感情があるときなのでしょうか。続いてご紹介します。
猫がたぬきしっぽになるときはどんなとき?
普段はタラーンと垂れているしっぽが、たぬきしっぽになるときには猫が何らかの感情を抱いているということです。では、どのようなときにたぬきしっぽになるのでしょうか。
1.怒っているとき
猫がしっぽを太く膨らませて全身の毛を逆立てるようなことをするときには、攻撃態勢にあり「怒っている」ときに見せることがあります。
このたぬきしっぽをしながら、猫が「シャーッ」と鳴いたり「ウーッ」とうなるのであれば、今にも限界で噛みに襲ってきたり引っ掻いてくる可能性もあります。
猫は身の危険を感じたり、嫌なことをされたりして「もうやめて!」とイライラがマックスになったときに、このようなたぬきしっぽになるようです。
2.怖がっているとき
猫がたぬきしっぽになるときに、何らかのことに不安や恐怖を感じて怖くなっているときにも見せる行動です。例えば突然知らない人が自宅にやってくると、猫は「縄張りを荒らしに来た敵!?」とテリトリーに侵入してきた人に恐怖を感じて、たぬきしっぽになるのです。
たぬきしっぽになるのは、強気な態度の現れでもあり、「お前なんて怖くない!」と相手を近づけないようにしようとする働きがあります。
野生の世界では、弱い物が狙われてしまうことを家猫になった現在でも分かっていることから、自分を強くたくましく見せようとこのようなたぬきしっぽなるんですね。しかし、実際のところは、恐怖のあまりにたぬきしっぽのまま後ずさりをして、隠れてしまったり逃げてしまったりすることもあるでしょう。
もしこのような状態になったときには、猫のストレスになってしまっていますから、来客は猫がいない部屋にする、隠れ場所を作ってから招くなどするようにしてあげてください。
3.ビックリした時
猫は大きな音や突然の衝撃にビックリしたときにも、体が反応してたぬきしっぽになることがあります。突然の電話やインターフォンの音、大きな音があれば毛を逆立ててたぬきしっぽになり、パニックになってしまうこともあるでしょう。
また音だけでなく見慣れないものと始めてご対面したときにも、驚いてこのような行動をすることがあります。猫は臆病でストレスを抱えやすい生き物ですから、飼い主さんが驚かしてしまわないような生活環境を心がけてあげてください。
4.大興奮しているから
猫はおもちゃで遊んでいるときに、突然たぬきしっぽになることもあります。これは怒っているわけではなく、楽しくて興奮状態にありすぎてこのようなしっぽになってしまうのです。猫が楽しく遊んでいる証拠でもありますので、引き続き飼い主さんが喜ばせてあげましょう。
5.やめて!と感じているから
猫って「絶対に嫌だ!やめて!」と感じることがありますよね。例えば、お風呂や耳かき、病院に連れて行くことなどがあげられます。猫はこのように絶対にやめてほしいという拒絶反応を表すときに、飼い主さんに伝えるためにたぬきしっぽになることがあります。
これは飼い主さんにやめてほしいことを全身で表現して、アピールし、伝えようとしているんですね。もし猫が嫌がることをしなくてはいけない場合には、できるだけストレスになってしまわないように短く簡単に済ませることができるように努力しましょう。
まとめ
猫のしっぽがボワッと膨らんで太くなることをたぬきしっぽと言います。これは怒っているときや嫌なとき、恐怖を感じているときなどにも見せますが、おもちゃなどでテンションがあがって大興奮をしているときにも見せることがあります。