野良猫への餌付けは賛否両論
「餌をやるくらい可愛いと思うなら、なぜ家に連れて帰って飼わないの?」
「餌だけ与えて、懐いている様に思っている無責任な行為」
「餌場の近所の人が糞尿や鳴き声で迷惑している」
と否定的な人もいる反面、
「お腹が空いている猫を見殺しには出来ない」
「捨て猫や迷い猫なら餌をやらないと死んでしまう」
などの肯定的な人もいます。
例えば滋賀県大津市の様に、野良猫を地域猫として人と共生しやすくなるように具体的に明言して実行している自治体もあります。お腹を空かせた猫が畑やゴミを荒らしたり、病気や飢えで死んでしまった猫の亡骸があちこちに放置される地域環境よりは、地域の人達が協力しあって穏やかに人と猫が暮らす街の方がずっと素敵ですよね。
野良猫への餌付けが嫌がられる理由
餌付けが嫌がられる理由① 野良猫の鳴き声
避妊していない猫が盛りだすと、ものすごく大きな声で鳴きます。それも夜中の数時間鳴き続ける事もあるほどです。盛りでなくても喧嘩をしたりして大きな声をあげると、一匹でもうるさく感じます。それが何匹もいて、早朝夜中に関わらずに響く大きな鳴き声は猫がキライな人にとっては堪え難い騒音です。
餌付けが嫌がられる理由② 野良猫の糞尿
猫飼いの私でも、猫の糞尿は本当に腹立たしく思います。尿の匂いはなかなか消えないし、糞が放置されていると悪臭を放つだけでなく、ハエが集ったりして不潔です。野良猫は一度「ここでウンチしよう」と決めたら、執念深くその場所で排泄します。手入れした花壇や芝生などに糞尿され続けたら本当に腹が立つと思います。
餌付けが嫌がられる理由③ 野良猫がゴミを漁る
餌付けをしているからといって野良猫が満腹になるとは限りません。そもそも食べ物を探す為だけにゴミを漁るのではなく、ゴミの中になにか興味深い匂いを感じたり、遊び半分でゴミを漁る事もあります。
餌付けが嫌がられる理由④ 野良猫が繁殖する
可愛い子猫を連れて餌を食べに来ている親子。一見微笑ましい光景ですが、避妊去勢をしない猫の繁殖力は凄まじいもの。無事に育つ子猫ばかりではなく、餌やり場の近くに子猫の亡骸がいくつも転がる様になったり、増えた猫の分だけ鳴き声や糞尿の被害も大きくなります。
野良猫に餌付けする時のマナー
決まった時間、決まった場所にしか餌を出さない
ずっと餌を置きっ放しにするのは、たとえドライフードでもNGです。
また、駐車場やマンションなどの脇など公共の場で餌をやるのは避けましょう。どこで餌やりをすればいいか地元の自治体に問い合わせをし、その地元のルールを確認して下さい。もし自治体に何も決まりがなければ、動物保護に関わっている保健所などに自分の地域の近くで保護活動などをしているボランティア団体を紹介してもらい、智恵を貸してもらうのもよいと思います。
糞尿は必ず掃除する
糞尿が迷惑だと思っている人は多いです。餌やり場を常に清潔に保つように気を配りましょう。
猫の健康管理にも責任を持つ
外猫か生粋の野良猫かを見極めなければなりませんが、オスなら去勢しているかいないかはすぐわかりますよね。自分が餌を与えている猫の数が増えない様に、必要な猫には避妊去勢しましょう。
また、ノミダニの駆除、皮膚病がひどい、どことなく弱っている…など、見た目だけでも何か異変を見つけたなど、避妊去勢の見極めだけでなく医療費の事なども獣医さんか地域猫の保護活動をしているボランティアさんに相談してみましょう。
近所の人にきちんとあいさつする
避妊去勢もしている、糞尿の始末もしている、決まった時間に餌を出し、清潔にしている…でも、近所の人の中には猫そのものが嫌いな人もいるかもしれません。それでも餌付けをしている人が好意的であれば、わざわざその関係を崩してまで波風を立てる事はないと思います。
「動物は裏切らない、だから動物には愛情をかけるけれど人付き合いはしなくてもいい…」という考えでは、餌を食べに集まってくる野良猫まで嫌われてしまいます。
たとえ野良猫が荒らさなくてもゴミの集積所をきちんと掃除したり、近所の人にはキチンと挨拶をして良好な人間関係を築くように心掛けましょう。
野良猫を餌付けするまでのステップ
野良猫は警戒心が強い
生まれつきの性格もある様ですが、生まれも育ちも野良の猫は警戒心の強い猫が多いと言われています。野良猫の生活は自分の縄張りの中で餌を獲り、その縄張りに不審な猫が侵入しない様にパトロールし、常に気を張って生きています。警戒心が強くなって当然ですよね。
たとえ餌を与えてそれを食べたとしても、心を許している事にはなりません。
ゆっくり焦らず時間をかけて
「猫の健康管理にも責任を持つ」の項目でノミダニの駆除に関して述べましたが、野良猫に近づいて身体に垂らす様な薬剤でも触れるくらい近づかないと難しい事ですよね。早く仲良くなりたいと焦りたくなりますが、長年野良猫として生きて来た猫の中には桁はずれに警戒心が強いコもいます。
まずは「側にいるけど危害は与えない」事を理解してもらうように努めましょう。
- ①目を合わさずに姿勢を低くして見守る
- ②急に近づかない
- ③まず人に慣れている猫と仲良くなる
- ④匂いを嗅ぎに来たら指先の匂いを嗅がせる
匂いを嗅ぎに来てくれたら仲良くなるまでもう一息です。
まとめ
野良猫の餌付けは、ただ「お腹を空かせて可哀想だから」という気持ちで餌を与えるだけではご近所トラブルになりかねません。自分が餌を与えるという事はその猫達の命を守る義務が生じる事だと考え、自分の家に家族として迎える時と変わりない覚悟が必要なのかもしれませんね。
40代 女性 chihiro
私の近所の方々は、幸いにも猫好きな人が多く、私が飼っている猫をはじめ、近所の野良猫は捕獲して去勢・避妊手術をするようにしています。
今は多くの自治体が野良猫を増やさないために、去勢・避妊手術代の一部を助成してくれていますし、捕獲機も動物病院で無料で貸してくれるため、費用はそれほどかからないで行えるはずです。
また、自分で捕まえることが難しい場合は、動物愛護団体などにお願いすれば手伝ってもらえ、そのうえ、里親まで探してくれます。それが本当の意味で、野良猫のためになることなのではないかと思います。
女性 Keiko
男性 匿名
女性 にゃコロ
野良猫の餌やりに関しては、特にご近所問題になりやすい事ですね。ただあげるだけでなく、あげた後の片付け、何より地域の方への配慮はしっかりとするべきです。
私個人の意見としては、責任を持てないのであれば餌付けNGです。もちろん状況によりますが安易な判断で餌をあげてしまうと、猫も可哀想だと思っています。
将来たくさんの猫に囲まれて老後をおくるのが憧れですが、現実的なコストを考えると難しいなと思います。
また、良く使う公園の砂場で、猫の糞や尿の匂いが時たまする事があるので、糞尿問題もよくわかります。小さな子供達が認識無く掴んでしまったり、口へ運んでしまったりのトラブルも耳にするので、管理のできない環境での餌付けは問題だなと思うのが本音です。
ただ、弱っていたり、怪我をしていたり、あからさまに生命の危険を感じる時は手を差し伸べて命を繋いであげたいです。
30代 女性 ポン酢
私は、保護猫活動や募金などの地域猫活動は知っていましたが、TRNやミルクボランティアを知ったのはつい最近です。
時々、近所の方が野良猫にエサをあげている場面を見ますが、飼い猫ではなく外で暮らす猫ちゃん達の生活の大変さには、考えさせらる事も多いです。
我が家の猫は、尿結石で度々病院にお世話になります。
時々その病院に、”猫貰ってください”の張り紙があったり、診察途中で電話が掛かってきて、”野良猫を保護したから診察して欲しい。”とのお話内容が耳に入ってきたりします。
地域猫活動をされている方達はすごいなぁ。と思う事ばかりですが、そのエサやりやお世話が、近所迷惑に繋がってしまう場合もある事も、なんとなくわかります。
・鳴き声問題
・糞尿問題
・ゴミなどの環境問題や治安
人目線で考えると、善意が迷惑になるのだなぁ。と思おうと、野良猫にエサをあげる時に注意しないといけない事はたくさんあると思いました。
とっても、難しいですね。
40代 女性 かえで
昔、私の家の近所でも猫ちゃんの餌やりは禁止になったり住んでる方と餌をやってる方が言い争いになったりと問題が起こりました。
単純に考えても餌を食べるとその分、糞や尿が出るのは仕方がないし、でも誰が掃除するかが問題になってくるし。
やはりいちばんいいのは、捕まえて避妊去勢手術をするようにすることが第一歩ではないかと思います。
いま生きている猫ちゃんに関しては餌をやる方ができるだけ糞の始末をしたり、やれることを手分けするべきだと思います。
地域で育つ猫ちゃんもいいものです。猫ちゃんの住めない街は人間も住みにくいと昔から言うように排除しようとするのは、大きな間違いで迷惑だからといって、虐待をするとゆうのも間違っています!
30代 女性 地域猫活動家
本来の地域猫は野良猫が存在しない環境を目指す活動だったのに、いつの間にか野良猫の楽園を目指す人が増えてしまったのは悲しい。
野良猫問題の根本的解決を目指すのなら、まず放し飼いを禁止しましょうよ。。
20代 女性 匿名
野良は餌場から離れた住宅の脇や裏など砂や砂利がある安全な場所をトイレにします、さすがにそこまで掃除するのは無理ですから当然被害続出でトラブルになる。
執筆者さんが言われてないのは去勢して個体数が極端に増えてないのと我慢強くかつ優しい人が多い地域だからだと思いますよ。
50代以上 女性 匿名
去勢・避妊をしないことですよね。
でも手術代金は去勢でも1万円前後。避妊は安くても1万5千円くらいする。
子猫が生まれたら山間に捨てる。何とか生き延びた猫たちは年2回の発情し
多ければ1回5匹も生んでしまう。
こういう状態にしたのは自分ではないけど、私たち人間です。
山間にすんでいる我が家は、近くに猫がよく捨てられ、そのたびに我が家でも面倒を見たり
里親探しに奔走してきました。
増やしたくないなら、猫には手術をしてあげる。
皆がそういう意識にはならなければ、野良猫もえさやりもなくならないと思います。
女性 匿名
もともといないはずの野良猫に食べられるカナヘビとかのほうがよっぽど可哀想
女性 連れて帰ってペットにしよう
緊急事態なら目もつぶろう。
でも餌やりを安易に推奨するのは違うと思う。記事のマイルール()も見当外れ。
猫のテリトリーを廻って糞の掃除を日に三度やるとかなら近所の人も文句言わないんじゃない?
餌をやるのは自由だ。でも自由には責任が伴う。
責任を負わずに可愛いから可哀想だからと餌やりだけの美味しいとこ取り。
少なくとも大人の行為じゃない。
以前テレビで猫好きの男性獣医が「餌をやるならつれていって飼え」と言っていて
見ていた私は激しく同意したのを思い出す。
私事だが不仲の姉も安易に餌やりしているようだ。
相変わらずバカだが言っても治らないのがバカだから黙って好きにさせている。
連れ帰って飼えよと思うわ。
餌付けスポットの住んでる人は糞尿被害がさぞ迷惑だろうな。
50代以上 女性 匿名
そんなオバサンも見かけます。それじゃあ、周りの人は仕方ないから黙認するかもしれないけど、賛同は得られないでしょうね。
40代 女性 かずみ
私たち家族は、保護した野良猫ちゃんを去勢手術か避妊手術をして里親探しをしていました。
やれることはしれていますが、近所の猫ちゃんだけでも不幸な思いはしないようにと頑張りました。虐待をされる猫ちゃんもいたりするので、大変でした。我が家の猫ちゃんも、保護した猫ちゃんです。里親になってもらえれば、猫ちゃんの未来は明るいのでこれからも、保護活動を頑張りたいと思います。
野良猫ちゃんに、餌をやりたい方は、マナーを守り責任をもっていただきたいです。
50代以上 男性 匿名