野良の子猫が迷子になっていたら?
家の近くで野良の子猫が迷子になっていたら、どうすれば良いでしょうか?
1.近くに母猫がいないか確かめる
2.母猫がいなければ保護する
3.体を温めてミルクを与える
4.動物病院へ連れて行く
5.里親になるか里親を探す
1.近くに母猫がいないか確かめる
もしかすると母猫が近くにいるかもしれません。しばらく様子を見てみましょう。
母猫がいる場合、子猫だけではなく、母猫と子猫を一緒に保護することを考えましょう。
子猫といる母猫は警戒心が強いので、慣れていない猫ならば捕獲機が必要になるかもしれません。
2.母猫がいなければ保護する
もし、しばらく待っても母猫が迎えに来ないようなら保護しましょう。
また母猫を待っている間にカラスに襲われそうになっていたり、車に轢かれそうになっていたり、危機的な状況にある場合は、すぐに保護した方が良いでしょう。
子猫と言ってもある程度大きいと警戒して、近づくと逃げてしまう場合もあります。
そんなときは餌付けをしたり、優しい声をかけたりして、徐々に警戒心を解いていってあげてください。
1番しない方が良いのは捕まえようとして追いかけることです。
余計怖がってしまうので避けましょう。どうしても捕まらない場合は捕獲機を使用する方法も。動物病院や動物愛護センターなどで貸し出してくれることもあります。
無事に保護した後ですが、ご自宅に先住猫がいる場合は子猫を隔離した部屋へ。
子猫が様々な感染症や、寄生虫に感染している可能性もありますので、いきなり先住猫に会わせるのは危険です。また、お互いの精神衛生上にも突然の対面はストレスとなります。ご注意ください。
3.体を温めてミルクを与える
子猫の月齢によりますが、月齢が低ければ低いほど体温調節機能が備わっておらず、低体温症になりやすいです。また、長時間ミルクを飲んでいないと低血糖になって命に関わります。
子猫を保護したら、ダンボール箱にタオルを敷き、湯たんぽやお湯を入れたペットボトル等で体を温めてあげてください。たとえ真夏でも体を温めることは必要です。暑すぎない程度に調節して低体温症を防ぎましょう。
ミルクは猫用ミルクを与えてください。
牛乳は子猫が消化できずに下痢をしてしまうことがありますので与えないでください。
子猫用ミルクがない場合は、急場しのぎとしてガムシロップを与えましょう。
とりあえずこれで低血糖を防ぐことができます。
4.動物病院へ連れて行く
子猫の体を温めてミルク等を与えたら、動物病院へ連れて行きましょう。
もちろん保護してすぐに動物病院に連れて行けるようでしたら、それでも構いませんが、子猫の体は必ず温めておいてあげてください。
子猫を保護したことを病院で伝えれば、それに合わせた検査や処置をしてくれます。
動物病院の受診は、人のように健康保健制度がありませんので全て自費となります。クレジットカードを使える動物病院も多いので、念のため確認してから受診すると安心です。
保護した子猫に対する検査は、寄生虫や猫エイズ、猫白血病などです。耳ダニがいることも多いので、耳ダニがいればキレイにお掃除してくれます。その他、子猫の状態によってはワクチン接種や不妊手術を勧められることもあるでしょう。
月齢が低い場合は、今後のワクチン接種の計画を相談します。
ワクチン接種は受けておいた方が、子猫が重篤な病気にかからずに済みますので、獣医師の説明を良く聞いて、受けさせるかどうか判断してください。不妊手術も、猫の数を増やさないために大切なことです。
5.里親になるか里親を探す
そのまま子猫の里親になるか、飼えない場合は里親探しを行いましょう。
知り合いを当たってみても良いですし、インターネットの里親募集サイトを利用すれば、広く里親募集をすることができます。受診した動物病院に里親を探していることを伝えておくと、病院内に掲示などしてくれるかもしれません。
里親を探す場合、見つかるまでは保護主さんが子猫の面倒をみることになります。
子猫の世話に必要なグッズを、多少揃える必要があるでしょう。
ですがそんなに立派なグッズを揃える必要はありません。
猫砂や猫用ミルク、キャットフードは必要になりますが、猫トイレはプラスチックの桶などで代用可能ですし、猫のベッドも、ダンボールに使わない毛布などを敷いたもので十分です。
まとめ
飼い主がいなくて殺処分になる猫は、圧倒的に成猫より子猫が多いです。
猫は100%に近い妊娠率ですし、1度に数頭の子猫を出産するので、どんどん増えてしまうのです。これ以上殺処分になる子猫を増やさないためには、人による温かな支援が必要です。
ぜひ、迷子の子猫を見つけたら手を差し伸べてあげてください。
あなたのその勇気が貴重な命を救うのです。