1.捨て猫か迷い猫か見極める
「捨て猫なのか、もしくは飼い猫、迷い猫なのか」周りの環境や見つけた時の状況も判断材料になると思います。緊急を要する状態かどうかを見極めましょう。
2.捨て猫を拾ったら健康状態を確かめる
- 元気はあるか、動いたり鳴いたりできるか
- 衰弱していないか、体温はどうか
- 目やに、鼻水などが出ていないか
- 下痢などをしていないか
捨て猫の健康状態を獣医に報告できるようにする
まずその捨て猫の健康状態を目で見てチェックしてあげましょう。近くに病院があれば良いのですが、助けが必要な捨て猫との出会いはどこで起こるかわかりません。病院に連れて行くまでの間に確認できることをしておきましょう。
脱水や低血糖をおこしていないか?
拾った直後の捨て猫は衰弱している可能性があります。脱水や低血糖を起こしていることも考えられます。病気や疾患を抱えているため動けないということも想定できます。
拾った状況や状態を目で見て観察し、病院の先生に捨て猫の状態を上手くアナウンスできるようにしておきましょう。そうする事により病院に到着時に処置がスムーズに行えます。
捨て猫が冷たくなっていないか?
捨て猫の体温が低い場合は、ペットボトルなどを湯たんぽ代わりに使い体を温める事をおすすめします。応急処置が必要な場合は必要に応じて手当をしてあげましょう。
下痢をしていないか?
捨て猫のお腹の中には、内部寄生虫が寄生していることも十分考えられます。回虫や条虫、なにか悪いものを食べてお腹を壊している可能性もあります。下痢をしている猫はお尻周りが汚れている事が多いのでチェックしてあげましょう。
捨て猫の皮膚の状態をみる
- ノミ、ダニは付いていないか
- 皮膚の状態がおかしく無いか
- ノミがいた場合は貧血を起こしていないか
捨て猫や野良猫は、外での生活が長いため外部寄生虫(ノミ・ダニ・シラミ)が寄生していることが多くあります。動きの速いノミの成虫などを見つけるのが困難な場合でも、毛をかき分けて皮膚を観察すると、黒い砂粒のようなものが付いていることがあります。
だいたいの場合それはノミの糞です。ノミの駆虫が必要だと判断しましょう。ノミは動物の体に寄生し吸血をします。体の小さな猫などはその影響で貧血を起こすこともあります。
他にも捨て猫が脱毛している場合や湿疹、タダレなど起こしている場合は真菌(皮膚にカビ)などに感染している可能性も考えられるので、全身の状態を見てあげることをおすすめします。
3.捨て猫を拾ったら寝床を用意する
- 段ボールにタオルなどを敷く
- 体温を保持できるようにする
保護したばかりの捨て猫は、気が立っていたり、恐怖でおびえていたり、興奮していることもあります。捨て猫が落ち着けて、体温が保持しやすいよう、汚れてもいいタオルなどを敷いたダンボールなどに入れてあげましょう。
4.捨て猫を拾ったら動物病院で健康診断を受けさせる
- 糞便検査
- 皮膚の検査
- 寄生虫検査
- 性別検査
- 月齢チェック
- 口内、耳内のチェック
他に猫HIV検査やウイルスチェック。成猫の場合は避妊、去勢の有り無し。シニアの場合は歯周病や腎不全。怪我をしているような場合、レントゲンや怪我の検査。捨て猫の年代や状態によってそれぞれ診察してもらいましょう。
また、もしも他にペットを飼っているようなら他のペットと接触させないように注意しましょう。ノミ、ダニのような寄生虫以外にもどんな感染源を持ってるため、検査が終わるまでは接触をさせてはいけません。
病院に連れて行く場合でも剥き出しの状態や、抱きかかえた状態で行くことは避けた方が良いです。手頃なダンボールやキャリーバックに入れて連れて行きましょう。
健康診断の終わっていない保護したしたばかりの捨て猫は、どんな感染源を持っているかわかりません。どんなにかわいらしくても抱きしめたり家に連れて帰って布団に寝かせたりすることはやめましょう。
5.捨て猫を飼うのか、里親に出すのか
健康診断が終わり、健康状態に問題なく生活することができるとわかったら次のステップです。その捨て猫を家族として迎え入れるのか、里親さんを探すのかを考えましょう。
拾った捨て猫を家族として飼育する場合
- 飼育する場所、専用のケージ(猫が落ち着く場所)を作る
- エサの準備
- トイレの準備
- 年1回のワクチン接種
- 避妊、去勢
猫には猫を飼育するのに必要な環境があります。猫の性質を理解し、猫と人間の共同生活がしやすい環境を作って行きましょう。
拾った捨て猫の里親、元の飼い主を探す場合
警察や保健所に問い合わせる
成猫を保護した場合、首輪をしていれば飼い猫だったと判断が付き飼い主を探すことが容易かもしれません。しかし、首輪がない場合でも最寄りの警察署や保健所に届け出をし、迷子の届け出がない確認をとりましょう。迷子になってしまった猫の飼い主さんにとって朗報となる可能性があります。
チラシやSNSを活用する
猫とはぐれてしまったけれど、届け出を出すことを知らない飼い主さんも中にはいると思いまので、保護した周辺にチラシやポスターを貼って見るものおすすめです。最近ではSNSを使って拡散する方法も大きな力に繋がるようです。
それでも該当する届け出やチラシの効果も現れない場合はご自身で一時保護をしながら新しい飼い主を探すことになります。
子猫の場合は、ミルクや離乳食の準備。成猫の場合でもそれまでの環境で過ごした嗜好性などによって食べるもに違いがあるかもしれません。一緒に過ごしながら見極めてゆきましょう。
拾った捨て猫を警察署・保健所に預ける
捨て猫や拾い猫を保護したとき、警察署・保健所など保護や対応してくれる施設もあります。しかし、拾得物として処理されてしまったり、収容所のルールに基づき収容期日が決まっている場合がほとんどです。
収容期日が過ぎると殺処分の対象になります。形だけで助け、保護すべき猫を見つけて連絡してそこでおしまい。という訳ではなくできればあなたの手で、その捨て猫の命をすくってあげて欲しい。と思うのが個人的な願いです。
助けた捨て猫が幸せになってゆく姿を見るのは何にも変えられない喜びになるのではないかと思います。たくさんの人に動物愛護の心をもって頂けたら素敵な世界になるのではないでしょうか。
捨て猫を拾ったら気をつけること
猫が食べてはいけない食べ物を与えない
- ネギ類(玉ネギ、長ネギ、ニンニク、ラッキョウ、ニラなど)
- チョコレート、カカオ類(特にビターチョコレート、無調整ココア)
- カフェイン
- アボカド
- ドッグフード
- アルコール
- イカ ※1
- アワビ ※2
- 魚や肉の骨
- 生の豚肉
- 生卵の白身
- 香辛料
間違って食べないように気を付けてあげましょう。捨て猫の手の届かない所に保管してください。人間が食べるものを欲しがる猫は多いけれど、少量でも有害な食べ物は予想以上に多いです。
嘔吐や下痢を起こしてしまう可能性があり、最悪の場合、死に至ることもあるので、飼い主の皆さんが目を光らせておくことが大事だと思われます。
また、人間の食べる物には塩分や糖分が含まれています。それをそのまま与えると、体の小さい猫には過剰摂取となってしまい、体調を崩すこともあります。
そう考えると、キャットフードのドライやウェット、猫用おやつなどが安全だと思います。でも、手作りごはんをあげたい方は上記のことに注意して作ってあげて下さい。
※1.「猫はイカを食べると腰を抜かす」という言葉があり、生のイカに含まれる成分が原因ですので与えない方が無難です。
※2.「猫がアワビを食べると耳が落ちる」という言葉があり、 貝に含まれる成分が原因ですので与えない方が無難です。
避妊・去勢手術を考える
このことは飼い主さんが一番悩むことではないでしょうか。子どもが欲しいのならそのままでいいと思います。しかし、妊娠を望まない場合は手術することは必要だと思います。
もし、赤ちゃんが生まれても育てられないとしたら、保健所か動物愛護センターに持っていくしかありません。手術は一泊二日の入院で、費用は一匹2万円~3万円くらいです。避妊や去勢をすることでメリットもあります。
- 発情期でイライラしなくなる。
- 夜鳴きしなくなる。
- 子宮や卵巣の病気になりづらい。
- 性格が穏やかになる。
- マーキング行為をしなくなる。
- 感染症リスクを下げることができる(猫エイズ、猫白血病ウィルス感染症など)
まとめ
- 捨て猫か迷い猫か見極める
- 捨て猫の健康状態をみる
- 捨て猫の皮膚の状態をみる
- 捨て猫の寝床を用意する
- 動物病院で健康診断を受ける
- 捨て猫を飼うのか、里親に出すのか決める
心ない人に捨てられてしまった捨て猫、野生に近い状態で産み落とされてしまった猫、交通事故や怪我で動けなくなってしまった猫。こう言った状態の猫に出会ったと時、その猫を保護したり、拾ったりすることはとても勇気のいる行動だと思います。
とっさの時にどういう行動をすれば良いのか?手を差し伸べることに躊躇する原因の一つに【知らない・わからない】という壁があるのではないかと思います。それを知っておく。という事だけでも、捨て猫の小さな命を救う手助けになるんではないでしょうか。
30代 女性 ひぃーちゃん
たまたま、マンションの自宅に戻ろうとした時、猫と言う言葉が気になり、マンションの正面玄関を出て見ると、マンションの管理人さんと、下校途中の小学生が居ました。辺りを見回して見ると、美容室の前に、手のひらサイズくらいの子猫が、ビクビク震えながら縮こまって居ました。その近くのゴミ捨て場を見ると、猫のサイズには合わない、ねこと書かれた段ボールが有りました。
管理人さんは、交番へ、小学生は、知り合いの動物病院に行れて行くと言ってくれましたが、先住に猫が居て、もう1匹欲しいと思った矢先だったので、うちに連れて行きますと行って、我が家に連れて行きました。前の日に雨が降っていたのか、体はびしょ濡れで、触って見ると、ベタベタしていたので、動物用のシャンプーで洗いましたが、どうしてもベタベタが取れませんでした。その日は、病院が休みだったので、次の日に連れて行く事にしました。猫用のミルクと、子猫用のキャットフードを買って、それを与えました。
次の日に病院に連れて行き、先生に診察して頂きました。歯が生え始めていたので、3ヶ月位で、夏生まれとの事でした。体のベタベタは、ネズミなどの罠に何処かで引っかかったせいで、ベタベタなのでしょうとの事でした。健康面では、衰弱しており、栄養不足と言われました。それ以外は、特に病気も有りませんでした。
1回目のワクチンをして、2回目のワクチンをした後、避妊手術をしました。
来た当時より、体も大きくなり、今では、立派な成猫に成長し、今年で7歳になります。
この猫を見て、心無い飼い主にだけにはなりたくないと思いました。
女性 にゃん
もちろんあくまでも応急処置なので、早めに動物病院に連れていく必要がありますが。
実際、数匹もの子猫が道ばたにいるのを見つけたら、きちんと保護できるのか、ワタシだったら迷うと思います。子猫のお世話には手間がかかりますし、里親を見つけるのも大変です。
でもきっと、そのままにはしておけないでしょうね・・・。
ウチの猫は2匹いますが、そのうちの1匹は近所にいた野良猫でした。
生後半年位でしたがそのままにしておけなくて、保護しました。
数日かけて家の中に引き入れてウチの子にしましたが、その日に動物病院に連れていき、お腹には寄生虫が、耳には耳ダニがいました。
野良猫は大抵寄生虫などを持っているようですので、保護後の受診は必須だと思います。
下手をしたら、人間にも移る場合がありますし。
でも実際問題、野良猫の数が多過ぎて保護できない、というのもありますよね。
そんな時は地域の人達と話し合い、「地域猫」活動をしていくのも1つの手だと思います。
ワタシはまだ始めていませんが、折をみて始めてみることも検討しています。
女性 にゃコロ
生後1ヶ月程の仔猫のお世話は大変でしたが、何よりも可愛さが上で苦に感じることは無く、その後すくすくと育ってくれたことに現在は感謝のひと言です。
私も母になった今、拾った頃の記憶を辿ると、仔猫と人の赤ちゃんと育て方が似ていたなと感じます。
数時間おきに猫用ミルクをスポイトで飲ませ、おトイレを促す為にティッシュを濡らして出させたり、離乳食を作ってみたりもしました。
拾って早々に連れて行った動物病院では、尻尾がカビてしまってます。と言われ、体がカビる事に驚いた事も、今では思い出です。
育てる苦労はありますが、その分、いとおしさは半端ありません。
・ペットを飼えないから見なかった事にしよう。
・猫アレルギーだから、かつお節だけ置いておこう。
などと、飼わない選択肢はいくらでもありますが、見放してしまう前に、動物病院に一先ず足を運んでみて下さい。病院で一時的に預かってくれたり、里親探しを率先してくれるかもしれませんよ。
50代以上 女性 匿名
40代 女性 ぶらっく
40代 男性 匿名
次の日動物病院に連れていき、ワクチンと各種検査で、生後2か月で病気がないことがわかり、先輩の高齢腎不全猫とつるんで暴れてました。
先輩猫は騒がしかったのか、家出して戻らなくなったのですが、もし拾わなかったら家で最期を迎えたかもしれません。
そう考えると複雑ですが、幸せそうな猫見てるとこれでよかったのか?とも思えます。
50代以上 女性 マッキー
うちも保護ネコ10匹以上に今まで出会い・天国に送り、今は家ネコ4匹・外ネコ2匹(1匹は去勢待ち)です。ちなみに保護犬も現在は2匹です。ネコがいる人はネコを拾ってダメなのは、十分わかっていますが、出会ってしまいます。うちはまず1ヶ月獣医で預かってもらい、その間に健康診断・注射・成ネコなら避妊し、1部屋に2-3ヶ月は隔離してならします。活動をしている人はできる限りの支援で、すべての野良の避妊・去勢・病気の治療ができる事を祈ります。もっともっと・やはり予算です。まず今・命ある子達にいき届けば、増えずに・悲しい子がいなくなる様に祈ります。
40代 男性 岡村真樹
保護した時健康そのものでしたが…
あれから19年…
家族に看取られ、静かに息を引き取り天国に旅立たれました…
生き物を飼うこと、いつかは避けて通れない道…
それが、飼い主としての責任です
「お前、俺の身体をちゃんと管理しろ」
「俺を外に出してはいけない」
「余分の数を飼ってはいけない」
まさにその通りです
飼えなくなったから捨てるのはやめて下さい!
無責任すぎます!
50代以上 男性 ご隠居
食べ物の好みも違いますし、性格も違う。猫は飼い主には信頼していますから、信頼を落とす用の行動は駄目です。マー君以外は私の部屋では寝ません。時々相互に餌の盗み喰いはしていますが、見て見ぬ振り、補充をしておきます。
50代以上 男性 ラキ
50代以上 男性 匿名
有るのが生花があった様な…。
チューリップだったかな…。
食べて発見が遅いと死亡事故になる…
違ってたらすみません。。。
40代 女性 ドロシー
獣医さんに液体(おそらくフロントライン)を全身にかけられ、
「今のでノミダニ全部死にましたから」
と言われて最近の医学スゲエ!と思いました。
ちなみに現在も月一のフロントラインはかかせません。
50代以上 女性 個人で保護猫活動をしています
50代以上 女性 ankoro
時間をかけて、野良猫と仲良くなりましたが、トイレを覚えてくれません。
猫用アンモニア臭スプレーもためしました。
どうしても外でしたいようです。
いい方法は、ないでしょうか?
50代以上 男性 パパング♂
それでは、奉仕の幸せを味わってください。砂類は人間と猫さんのために十分殺菌に注意してください。
30代 女性 とくめいこ
大事なことだから二回言いました。をしているのに・・・!!!
ついでに上記の方も記載されていましたが、
チューリップやユリなどの植物も要注意ですね。
噛んで遊ぶので、有毒なものだと命を落とすこともあるそうです。
40代 男性 ほり
50代以上 男性 ヤタガラス
50代以上 男性 Yossy
とても人に慣れていて、めちゃめちゃ可愛い、1歳前後の小さな黒猫でした。
しかし保護した時の状態は非常に悪く、ノミ・ダニもいたし、鼻風邪もあったし、便検査では回虫もいました。
又、白血病は陰性も猫エイズは陽性でした。
こんな状態にするなんて、何て無責任な飼い主だろうと思いました。
鼻風邪はまだ治りきってませんが、他は良くなり、体重もだいぶ増えました。
今では毎日「撫でてー」って甘えてゴロゴロいいながらスリスリしてきます。
お腹を撫でてあげるとすぐにゴロンと横になってお腹を撫でさせてくれます。
もう可愛くて仕方なく、最初は里親を探そうかとも思っていたのですが、
我が家で飼う事となり、今では大事な家族となりました。
名前は、これからは福があります様にと、大吉と名付けました。
猫エイズ陽性の為多頭飼いが出来ないので、今では決して発症しないようにと、
3種混合ワクチンの接種と、体調管理に最大限の注意をしながら一緒に暮らしています。
毎日の様に新しい発見があり、今後は精一杯の愛情をあげるつもりです。
幸せになって欲しい。
切にそう願っています。