猫のしっぽの役割は?
猫のしっぽはピンとしていたりユラユラしていたり可愛らしいものですよね。
猫のしっぽにはしっぽを支える骨である「尾椎(びつい)」が18~23個あり、しっぽを動かすための筋肉や神経が通っています。実はこのしっぱはただ、体についているわけではなく猫にとって重要な様々な役割を果たしています。
そこでここでは、猫の意外なしっぽの役割についてご紹介させていただきます。
1.防寒として使っている
猫のしっぽの役割としてまずはずめに「防寒として使っている」というところです。猫は非常に寒さに弱い動物ですので冬の季節にはしっぽが欠かせません。気温が低い夜などにはしっぽで顔を隠すように体を丸めて眠りにつきます。これは、体温が低下してしまうことを防ぐために行っているんですね。人間で言わせれば「マフラー」と同じようなものでしょう。
2.バランスを保っている
猫は運動神経に優れ、細い足場のない場所や高い場所どこでも自由自在に歩き回るイメージですよね。実はこんな能力に優れてるのはしっぽのおかげでもあるんです。猫は足を踏み出したときしっぽを反対に重心を移動させ骨盤を一定の場所に保っています。それにより、バランスを崩すことなくあちこち器用に行くことができるのです。
3.マーキングとして使っている
猫はしっぽをマーキングとしても使っています。猫は額の両側、顎、肉球、しっぽなどから自分のフェロモンのような臭いを放っています。それによりしっぽをこすりつけることによって自分の縄張りだということを主張しているのです。ちなみに、猫の爪研ぎも同じようにマーキングです。肉球から放っている自分の臭いをこすりつけているんです。
猫のしっぽでわかる気持ちは?
猫を見ているとしっぽがいろんな動きをしていることがありませんか?実はこの猫のしっぽは「気持ち」を表して動いています。そこてここでは、猫のしっぽでわかる気持ちについてご紹介させていただきます。
1.嬉しいとき
猫は嬉しいときや飼い主に甘えたいとき「しっぽをピン」と立てます。飼い主にしっぽを立てて近寄ってくるということは飼い主のことが大好きという証拠なんです。
2.威嚇しているとき
猫は威嚇しているときや怒っているときなどに「しっぽがピン!」と立ちます。そのときに体の毛も逆立っているときは「威嚇している」というサインです。自分の縄張りに入られたことが嫌で追い払いたいときなどに見られます。
.遊びたいとき
獲物を狙っているときや、自分が遊びたいときに猫は「しっぽをしならせる」動きをします。元気良く走り回ったり、興奮しているときに良く見られるしっぽの動きです。
4.イライラしているとき
猫はイライラしているときに「しっぽを左右に振る」動きをします。猫を構ったときにこのような動きをしたり餌を出したときにしっぽを左右に振るときは「嫌」というご機嫌ななめのサインです。猫がイライラしているときには、一度距離を置いて自由にさせてあげるようにしましょう。
5.怖いとき
猫は大きな音(雷や雨、工事の音)などに驚いたりして怖くなってしまったときしっぽを「足のあいだにしまう」ということをします。このとき、恐怖で体が震えているときもあります。どこか安全で隠れたりできるような場所をつくってあげると良いでしょう。
まとめ
猫のしっぽは体のバランスを保ったり、マーキングや防寒のための役割があります。
猫のしっぽの動きで感情が読み取れることもありますので猫を飼ったときには参考にしてみてくださいね。