猫のトイレ掃除をしないとどうなる?
猫のトイレ掃除をサボってしまうと、おしっこやうんちがたまるため部屋に臭いが漂い生活に影響がでます。
基本的に猫は汚れたトイレが嫌いなので、トイレ以外の場所で粗相をするようになってしまいます。排泄を我慢するようになると、膀胱炎や尿結石などの病気を発症することもあるので注意しましょう。
また、猫のトイレ後、掃除していると近くまで見に来ることはありませんか?猫にとってトイレは自分の縄張りを主張している場所なので、飼い主がこれから何をするのか気になって見に来ているのです。
中には「自分のニオイがなくなってしまう!」と怒る猫や、排泄物を取り除いてきれいにしてくれることに喜ぶ猫がいます。
トイレは猫の健康状態や縄張り意識に関係するため、飼い主は猫のトイレ掃除を定期的に行う必要があるのです。次の見出しからどのくらいの頻度で、どのように掃除をすればいいのか必要な掃除グッズもあわせてご紹介していきます。
猫のトイレ掃除に最適な頻度
猫にとって健康上問題なく、排泄物の臭いが漂わない最適なトイレ掃除の頻度はどのくらいなのでしょうか?
実はトイレ本体や、猫砂の種類によって掃除の方法や頻度が変わってきます。さらに猫の飼育環境や健康状態によっても違うので、そちらも含めてご紹介します。
猫の排泄物は毎日取り除いて掃除する
トイレ掃除は、少なくても1日に1回は行ってあげてください。回数を増やせば室内に臭いが漂うこともなく、トイレが汚いことで他の場所で間違って粗相してしまうのを防ぐことができます。
猫がトイレに入ったら放置せず、すぐに回収するのを毎日続けると習慣づくのでおすすめです。
トイレの猫砂は種類に応じて取り換え頻度を決める
まず、おもな猫砂の種類をご紹介します。
- 紙系
- 木材
- 鉱物系
- おから
- シリカゲル
固まるタイプの猫砂では、日々の排泄物の回収で少しずつ減るのでその分を補充してください。そして1〜2週間に1度は猫砂の全交換が必要です。
まだ砂もきれいで汚れていないのに、全交換ははやいのでは?と思われるかもしれませんが、排泄物は意外と飛び散っていて目には見えない菌があちこちにある状態です。
猫砂の種類やメーカーによって、全交換のおすすめ頻度は変わるので確認してみましょう。そして猫砂が固まらずくずれるタイプを使うシステムトイレでは、交換頻度が変わります。
システムトイレはすのこの下にトイレシートがある形状で、シートの上でおしっこを吸収するような仕組みです。そのため砂の全交換のタイミングが1週間~1か月とメーカーによって差がありますが、固まるタイプの猫砂より交換の頻度は少なくてすみます。
トイレ本体の丸洗いは月1~2回以上がおすすめ
猫のトイレ本体をすべて洗うのは大変ですが、猫はとてもニオイに敏感なので月に1~2回以上は洗いましょう。タイミングは猫砂の全交換のときがおすすめです。
猫は排泄物の上に砂をかける動きをしますので、思っている以上に見えない菌がたくさん飛び散っています。トイレの受け皿側だけでなく、カバー側もすべて洗いましょう。
多頭飼育の場合トイレの数を増やすのがおすすめ
猫砂の取り換え頻度の目安は、猫1匹あたりで記載されていることがほとんどです。多頭飼育の場合は、表記されている目安よりはやめに猫砂を交換しましょう。
一つのトイレを共有で使用している場合、トイレにはおしっこやうんちが溜まりやすいです。トイレの数を増やして綺麗なトイレがある状態にすると、猫の粗相対策にもなります。
理想のトイレの数は、猫の数+1個です。本体の丸洗いの手間が増えますが、数が多い分一つ一つのトイレが汚れにくくなり日々のトイレ掃除は簡単に済みます。
さらにトイレに排泄物が溜まって猫がトイレを我慢したり、他の場所で粗相をしたりすることもなくなるので、猫や飼い主にもメリットが多いです。
回虫などの寄生虫の治療をしている猫がいる場合の掃除
回虫に感染している場合、うんちの中には回虫の卵が一緒に排出されている可能性があります。
回虫の卵が感染力を発揮するのは排泄されてから5~10日ほどかかりますが、安全のために日々うんちを取り忘れないようにしてください。
そして交換目安よりもさらに短い期間で猫砂を全交換して、本体の丸洗いをするとより安全です。動物病院でトイレ掃除について指示があればそちらを優先しておこない、わからない点は必ず相談しましょう。
猫のトイレ掃除に必要な準備
まずはちょこっと掃除をしたいとき便利なのはこちらです。
- ペット専用の掃除シート
- 専用スプレー
ペット専用の掃除シートは、トイレケースのフチやカバーの内側などトイレ全体を拭き取ることが可能です。また、専用スプレーは猫砂の全交換の際、すのこについた汚れを拭き取るときに活躍します。
どちらも除菌や消臭効果が期待できますし、手早く掃除をしたいときにさっと使えるタイプです。
トイレ本体を洗うときに必要なトイレ掃除グッズは以下の3つです。
- スポンジ
- 爪ようじや使用済み歯ブラシ
- ペット用の洗剤(なければクエン酸か重曹)
スポンジはケースが傷つかないものを選びましょう。爪ようじや使用済み歯ブラシはスキマに詰まった細かな汚れをかき出せるので、すのこの網目掃除にもおすすめです。
ペット用の掃除用洗剤ですが、家に揃っていなくてもトイレ掃除はできます。なにか洗剤を使いたいと思い、家庭用の洗剤で洗うとトイレケースに洗剤のニオイが残って猫がトイレに近づかない恐れがあります。
猫がなめた場合を考えてつくられていないので、掃除に使用するのはおすすめできません。
自宅にクエン酸や重曹、オキシクリーンが置いてあれば使用可能です。おしっこの成分はアルカリ性なので、酸性のクエン酸を使うと中和できおしっこ臭をとる効果が期待できます。クエン酸は無臭なので、香りに敏感な猫にも安心です。
重曹は消臭効果があり、クレンザーの役割をします。猫のこびりついたうんちやおしっこなど、頑固な汚れを磨きながら落とせるので便利です。
オキシクリーンは、日本製のものをおすすめします。アメリカ製のオキシクリーンのより洗浄力は劣りますが、日本製は界面活性剤や香料などが無添加なので猫のトイレ掃除に使用しても安全です。
つけ置きの場合500mlに付属のスプーン1杯(ボトルタイプならキャップ1杯)を目安に使用します。
アルコールやハイターは掃除などの普段使いを避け、感染症対策の消毒目的で使用してください。猫の安全のため、使用後はしっかり拭きあげましょう。
猫用トイレの上手な掃除の仕方
猫用のトイレ本体の丸洗いは、やり始める前はとても大変な気がしますよね。しかし、一度洗い方のコツをつかむと手際よくできるようになります。
そんなトイレ掃除の仕方の手順やコツ、あわせて注意点も紹介するのでぜひ試してみてください。
トイレ内の猫砂を全て取り除く
猫の排泄物と猫砂をすべて回収してください。初めて猫のトイレ掃除をする場合は、少しだけ使用済みの猫砂を捨てずにとっておきましょう。
洗ったあとのトイレは猫の匂いが消えているので、中には戸惑う猫もいます。もしもの場合のために、猫の匂いが付いた猫砂を少し残しておいてください。
トイレケースをお湯につける
トイレケースを40℃ほどのお湯に30分つけましょう。実はおしっこの汚れは、40℃のお湯で落とすことができます。おしっこに含まれるタンパク質が70℃以上のお湯で固まるので、熱湯を使用すると逆に汚れが落ちにくくなってしまいます。
また、ケースによって耐熱温度が異なり、熱湯だと変形してしまう恐れがあるので40℃ほどのお湯なら安心して洗えます。
おしっこの臭いが気になる方は、ここでクエン酸を使ってつけ置きもできます。200mlに対して、小さじ1杯を目安に同じように30分つけましょう。
気になる汚れを洗い流す
トイレケースの汚れがお湯でふやけて落としやすい状態なので、スポンジを使って気になる部分の汚れを落としましょう。必要であれば重曹やペット用の洗剤を使用してください。
細かな部分は爪ようじや使用済み歯ブラシを使うと、簡単に落とすことができるので掃除のストレスも軽減できます。
ケースを乾燥させる
ある程度の水気をとったらそのまま外にだして乾燥、もしくはしっかり拭いて水気を取りましょう。
猫の粗相が心配なのですぐにトイレを設置したい!という場合は、乾かしやすいやり方で行ってください。ドライヤーを使う場合はケースから距離をとって安全に乾かしてくださいね。
妊婦の人が猫のトイレ掃除をするときの注意点
過去にトキソプラズマ症に感染していない、現在妊娠中の方は猫のトイレ掃除を避けることをおすすめします。
猫のうんちからトキソプラズマ症に感染する可能性があり、感染すると胎児へ悪い影響を与える恐れがあるからです。そのため猫のうんちやおしっこの処理、猫のトイレ掃除やケースの丸洗いも妊婦さん以外の人が行いましょう。
猫のトイレ掃除を簡単にするおすすめグッズ
ネットでは猫のトイレ掃除が楽にできるようなグッズや、猫が使いやすい形状かつ飼い主さんが掃除のしやすいトイレ本体がたくさん販売されています。
どんな掃除グッズがあるのかこれから買うときの参考にしたい方や、掃除のしやすいトイレ本体はどんなものか気になっている方におすすめできる商品を集めたので、ぜひ参考にしてみてください。
ライオン(LION)シュシュット 猫トイレ用除菌クリーナー シートタイプ 20枚入り
- おしっこ、うんち臭も落とせる除菌シート
- 厚手のメッシュシート
- 猫がなめても安心
除菌をしながらお掃除ができるシートです。厚手のメッシュシートなので汚れをしっかりからめとり、手に汚れが付く心配もありません。
トイレ内やスコップはもちろん、トイレ回りの床掃除、ケージやハードケースのキャリーにも使えます。1枚取り出してすぐ使える手軽さもいいですね。
ライオン(LION)シュシュット 猫トイレ用除菌クリーナー 270ml
- 泡で出てくるタイプのスプレー
- アンモニアに対する消臭に自信あり
- こびりつきには泡をつけたまま数分おけるので掃除が楽にできる
シートタイプの泡スプレー版です。強力消臭も除菌もできるので、猫砂全交換のときトイレ内をしっかり掃除したいときにうれしいスプレーです。
こちらも猫がなめても安全な成分ですので、安心して掃除に使うことができます。
猫壱 トイレブラシスポンジ(1個パック)
- ブラシ面(掃除で使用する面)のフッ素加工が洗うたびにフッ素の膜を作りトイレに汚れがつきにくくする
- ブラシには0.045mmのミクロ繊維を使用しているので細かな傷のスキマも洗える
- フッ素加工のおかげで汚れやにおいが残りにくいブラシスポンジなので繰り返し使える
月に1回は猫のトイレを丸洗い。おしっこやうんちのついたケースを洗ったスポンジを毎回捨てるのはもったいないですね。しかし、くり返し使うのも衛生的に心配です。そんな悩みを解消した猫のトイレ専用のブラシスポンジです。
アイリスオーヤマ 猫用トイレ本体 掃除のしやすい猫トイレ(スコップ付き)
- ドーム型のカバーは設置したまま前面のみ開けることができる
- カバーすべて取り外さずに奥まで掃除可能
- ケースの出入り口のすのこ付きボックスが取り外し可能
- ボックス部分に猫のおしっこやうんちを回収できるので手を汚さずに捨てることができる
猫のトイレ掃除でストレスを感じる部分をほぼ解決してくれるトイレです。猫砂の散らかりを防ぐつくりをしているので飼い主にも猫にも優しいトイレになっています。
花王 ニャンとも清潔トイレセット ドームタイプ
- はじめてシステムトイレを使う方にうれしい1か月分のチップとシート付のセットタイプ
- チップは1.5か月、シートは1週間取り換え不要(愛猫1匹目安)
- シートは白色なのでおしっこの色も確認できる
- シートを敷かずに使用すれば引き出し部分におしっこをためることができる
システムトイレのいいところは、チップとシートの取り換えが少ないことです。
毎日のトイレ掃除はうんちの回収のみでOK。脱臭、抗菌チップがニオイを閉じ込めるのできれい好きな猫にも安心、そして掃除の回数が少ないので飼い主さんにもうれしいトイレです。
リッチェル ラプレネコトイレ深型60
- シンプルで深型の大きめトイレ
- ケースと猫砂のみですぐ使える
- パーツが少ないので丸洗いが簡単で掃除しやすい
すのこや引き出し部分がないので、お掃除を楽に済ませたい方にはおすすめです。
深型タイプで猫砂の飛び散り防止になっています。同じメーカーで「ラプレネコトイレ深型40」もあるので、深型でシンプルな形のまま小さいサイズをお探しの場合はこちらがおすすめです。
まとめ
猫の健康面やストレスにかかわるので、猫のトイレ掃除の重要性をわかっていただけたと思います。きちんと掃除をすることで、排泄物のニオイや猫の粗相で悩むこともなくなります。
トイレグッズも進化を続けていて、猫や飼い主さんのライフスタイルに合わせて選べるほど種類が豊富です。
猫の健康、そして猫と飼い主さんがお互い気持ちよく過ごすためにも、トイレ掃除グッズを取り入れて日々のこまめなお掃除を続けていきましょう。
30代 女性 蒼桜〜凛〜
基本、猫×トイレ+1と言われていますよね。最初は3つ置いていたのですが縄張り意識が薄いのか仲良しすぎるのか同じトイレを使います。
なので、衣装ケースとアイリスの上からトイレ各1です。猫砂は鉱物系のもので衣装ケースには5㍑×2つ半、上からトイレには1つ半の4袋。
2週間に1回全取っ替え&洗浄しています。衣装ケースは2つ、上からトイレは3つあるので入れ替えで使用です。洗浄は重労働ですが‥可愛い我が子の為頑張ります。システムトイレは最初の子と時に試しましたが使ってくれずお蔵入りしました。