しっぽの種類は8種類!

猫のしっぽの長さや特徴の名前は8種類もあります。
- フルテイル
- エアリアルカールドテイル
- フランクカールドテイル
- フラットトゥバックテイル
- キンクドテイル
- コークスクリューテイル
- ボブテイル
- ランピーマンクス
このように、しっぽの名称もたくさんあるんです!
この中でも「キンクドテイル」というしっぽは、日本では「尾曲がり猫」や「かぎしっぽ」などと呼ばれ、幸運をしっぽで引っ掛けて来ると言われていたことから好まれて来たようです。
このしっぽは生まれつきの遺伝子によるものなので、病気によって曲がってしまったということではありません。うちの猫たちも揃ってこのキンクドテイルだったりします。
しっぽの短い猫はアジア特有

しっぽの短い猫ちゃんの遺伝子には「T-Box」・「HES7遺伝子」と、まだ発見されていない遺伝子の3種類があります。ですが、それらはアジアの猫特有の遺伝子なんです!
「T-Box」・「HES7遺伝子」を持つ猫ちゃんは、インドネシアやマレーシアといった東南アジアが原産地だと考えられているんです。
日本に来た経路
どのように東南アジアから日本に渡って来たのかというと、江戸時代、鎖国中の日本との貿易が特別に許されていた会社の支店がインドネシアにあり、船での航海中に荷物をネズミにかじられることを防ぐ理由で、現地から長崎までの間、猫を船に乗せていたんです。その猫が長崎に居ついたことで、日本にしっぽの短い猫が渡って来たようです。
江戸時代まではしっぽの長い猫が多かった

猫の祖先はリビアヤマネコですが、リビアヤマネコのしっぽは長く、日本でも江戸時代まではしっぽの長い猫のほうが多かったんです。
ですが、インドネシアからしっぽの短い猫が渡って来た頃、猫又伝説のうわさが広まっていたため、猫又という妖怪を恐れた江戸時代の人たちは尻尾の短い猫を意図的に繁殖させたといいます。
この猫又伝説は、明治から大正時代に変わる頃には風化して行ったため、しっぽの短い猫ばかりを好む傾向も薄れて行きました。現在、しっぽの長い猫も短い猫も日本にいるのは、そういった時代の流れといったところでしょうか。
まとめ

今日のねこちゃんより:あずき♀ / 雑種(ミックス) / 0kg
しっぽの長い猫、短い猫など今の日本では様々ですが、どんなしっぽの猫ちゃんでも飼い主さんにとっては可愛い猫ちゃんに変わりありませんね。
猫のしっぽは短い子が優勢遺伝子を持っていて、しっぽの長い子は劣勢遺伝子を持っているともされています。なので、優勢遺伝子を持ったしっぽの短い猫の繁殖も容易だったようです。
このように、猫のしっぽの長さからも色々なことを知ることができるので、ぜひ愛猫ちゃんのしっぽについても参考にしていただけたらと思います。