猫が交尾する過程
発情期に入り、メス猫が交尾出来る状態になった時の主なサインとして、
- やたらと人に甘える
- 大声で鳴く
- しっぽを上げる
- 喉をゴロゴロ鳴らしながら床や壁に体をこすりつける
等が挙げられます。
メス猫はどのオス猫にでも交尾を許可するわけではありません。思わせぶりな態度でオス猫をもて遊び、いざとなったら威嚇してくる場合も。メス猫が「いいわよ!」とオス猫を受け入れる準備が出来た際には、ロードシスと呼ばれる体勢を取りOKサインを出します。
メス猫にロードシスが見られたら、いよいよ交尾の開始です。オス猫はメス猫の後ろにまわり、ネックグリップで抑えつけた後マウンティング体勢に入ります。その後オス猫はペルヴィックスラストでメス猫の性器の位置を確認し、ペニスを挿入します。
猫の交尾は数十秒と短く、数回に渡って繰り返されます。これは回数をこなし、より妊娠しやすくする為だと言われています。
猫が交尾を出来る年齢
まずは猫の交尾に使われる体勢と、その呼び方をご紹介します。
ロードシス
おしりを突き出し、しっぽは左右のどちらかに反らせ陰部を露出させる体勢。この時上半身は床に押し付けています。
ネックグリップ
相手の首元(うなじ)に噛みつく行為。
マウンティング
相手の腰に乗る体勢を表します。
ペルヴィックスラスト
腰を振る動作の事。
それでは、何歳になれば猫は交尾が出来るようになるのでしょうか。
オス猫
オス猫のペニスにはトゲが生えているのをご存知ですか?このトゲは、生後3か月を過ぎた頃から発達してきますが、このトゲを陰茎棘(いんけいきょく)と言います。そして4か月頃から、マウンティング・ペルヴィックスラスト・ネックグリップをじゃれ合いながら練習します。
その後生後7・8か月頃には、ペニスや精巣等の準備が整い子孫を残す事が出来る体になります。
メス猫
メス猫の場合、生後9か月頃には発情を迎え、妊娠が可能な体になってきます。しかしメス猫の場合、発情は日中の明るさに影響される為、実際に妊娠出来るかどうかは、その猫それぞれという事になります。早いメス猫だと生後4か月頃には初めての発情を迎えており、妊娠する事は可能ですが、体重が3キロ近くないと難しいお産になってきます。
猫の交尾と注意点
避妊去勢手術をしていない猫の場合、もちろん交尾により子孫を残す事が可能になります。メス猫の場合、「完全室内飼いだから・・・」と避妊手術をせずにいても、ちょっと目を離した隙に脱走してしまい、帰ってきた時には妊娠していたなんて話も良く耳にします。
オス猫も妊娠の可能性は無いからといって、去勢手術をしなくても良いというわけではありません。オス猫が脱走し、メスの野良猫と交尾をした場合、飼い主の居ない野良猫に、子猫が生まれてしまいます。こうして野良猫はどんどん増えていってしまうのです。
多頭飼育しているご家庭も要注意。初めはオスメス1匹ずつでも、猫が交尾する事により猫がどんどん増えていきます。猫の繁殖力は凄(すさ)まじいものです。猫が増えていくにつれて、費用もかさみ、避妊去勢手術が追い付かなくなります。その為人の手には負えない程の数になり、結果多頭飼育崩壊という悲しい事態を招く事も・・・。
なお、勘違いしがちですが、猫が交尾によって妊娠できるのはメス猫が発情した時期だけで、メス猫の発情期は特に春が多いと言われています。ちなみにオス猫はメス猫が発情期に入るといつでも交尾が可能です。
不幸な猫が産まれないためにも、飼い主さんがしっかりと愛猫を管理してあげましょう。
まとめ
メス猫は交尾の際、オス猫の陰茎棘により痛みを感じ叫び声を上げる事もあり、猫の交尾を目の当たりにした事が無い人は、初めて見た時喧嘩しているのかと勘違いする場合も多いようです。猫の繁殖力が凄まじいのも、猫の習性で子孫を多く残そうとして、数回に渡って交尾を繰り返すからなんですね。
40代 女性 かなこ
なので、交尾をしているところも見かけました。もともと、我が家は赤ちゃんが欲しかったので一度、出産するまで避妊手術はしませんでした。交尾もスムーズでしたが痛がりました。
無事に妊娠して元気な赤ちゃんが産まれました。仔猫は、近所で飼っていただいていますので会いに行けます。猫ちゃんの交尾は喧嘩のような時もあると聞きました。様々なのですね。