幸運を招く猫『オッドアイ』を飼う前に知っておきたい3つのこと

幸運を招く猫『オッドアイ』を飼う前に知っておきたい3つのこと

オッドアイとは左右の瞳の色が異なる状態のことで、これは人間や他の動物もですが猫にも見られるものです。このオッドアイの猫はまるで瞳が宝石のように美しいのですが、もしオッドアイの猫を家族に迎えるのであれば、飼う前に知っておくべきいくつかの注意点も存在します。今回はそんな神秘的で美しい瞳を持つオッドアイの様々な情報についてまとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.オッドアイとはそもそもどんなものか

こちらを見つめるオッドアイのブチ猫

オッドアイは正式には虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)と呼ばれるもので、目の瞳の部分の色が左右で異なる状態であることを言います。虹彩異色症という呼び方だと病気のように感じてしまいがちですが、この呼び方自体は病名ではなく、左右の目の色が違うという状態を表すものになります。

オッドアイは人間にもある

このオッドアイは猫だけでなく犬、人間など多くの生き物に見られるもので、歴史上の人物では東方に大遠征したアレクサンドロス大王がこの瞳の持ち主だったとされています。伝承によれば大王の瞳は夜の闇色と空色だったと言われており、このようなことから考えると片側は茶色やもしくは黒っぽい瞳で、もう一方は青を持つ人物だった可能性があります。

日本では金目銀目と呼ばれる

また、日本では古くから片方の瞳が黄色(ゴールド)もう一方が青(ブルー)の猫を金目、銀目と呼び幸運の象徴として喜ばしいものと考えていました。さらに言われないとなかなか気づきにくいですが、福を呼ぶ招き猫なども、この青と黄の目になっていたりする場合があるようです。

このようにオッドアイは様々な生き物に見られるものではありますが、実際に瞳に表れるのはとても低確率で、見た目も宝石のように美しいなどの理由から、非常にレアで古くから幸運の印であると考えられることもあったようです。

2.オッドアイと聴覚障害

窓辺に座るオッドアイの白猫

最初にオッドアイ=虹彩異色症は病名ではないとしましたが、オッドアイの猫を飼うなら知っておいた方がいい健康上の注意点もあります。オッドアイの猫の毛色と瞳のカラーの組合せは様々ですが、注意したいのは真っ白な毛をしていて、片目が青い場合のオッドアイの猫のケースです。

白毛のオッドアイ猫

元々、全身の毛が白く青い目をしているような、いわゆる白猫は聴覚に障害を持つことがあるとされています。

なぜ真っ白で青い目の猫だと聴覚について注意しなくてはならないのかというと、真っ白の毛や青い目をした猫は、遺伝子の関係で色素細胞が欠乏しているためそうなっている可能性が高く、この色素細胞が欠乏することは、耳の中の聴覚を司る部分の形成にも影響を及ぼすとされているからです。オッドアイの猫の場合、青い目側の聴覚に障害が表れることがあるようです。

白毛オッドアイを飼う場合

このようにオッドアイは病気そのものを表しているわけではなく、全てのオッドアイが聴覚に障害を持つわけではありませんが、毛が白く青い目を持っている猫の場合は片耳などに問題を抱えている可能性があることを知っておいた方がいいでしょう。

また、まだ全て解明されていないためはっきりとは言えませんが、遺伝子上の問題を抱えている部分があるということは、体の健康上で他の部分にも支障が出ないとは言い切れないところもあります。オッドアイは宝石のような美しい瞳を持つ魅力的な猫ですが、やはり飼う際には上記のような問題が今後起こりうる可能性も考慮して、飼育に踏み切るべきでしょう。

3.オッドアイよりさらに珍しいダイクロイックアイ

ウインクしながら鳴く猫

オッドアイは左右の目の色が異なっている状態ですが、それよりもさらに珍しいのがダイクロイックアイと呼ばれる瞳になります。ダイクロイックアイとは一つの瞳の中に2色の色がはっきりと分かれた状態(グラデーションのような曖昧さではなく)で見て取れる瞳のことです。

ダイクロイックアイには大きく2種類の瞳のパターンがあるとされ、一つは青い瞳の周りを黄色が覆っているというような中心型虹彩異色症と呼ばれるもので、もう一つは瞳が半分や3分の1などに2色にくっきりと分かれている状態の扇型虹彩異色症です。

また、これはさらに珍しい例ですが左右が色の異なるオッドアイで、その上ダイクロイックアイの特徴まで持ち合わせている猫も中にはいるようです。

ダイクロイックアイの猫の健康問題

そして気になるのがダイクロイックアイの猫の健康面についてですが、ダイクロイックアイもオッドアイと同じ虹彩異色症の猫に分類されます。そのため、未解明の部分も多くはっきりとは言い切れないものの、白猫で目が青の場合は瞳のカラーが2色であっても部分的に色素欠乏症になっておりそれが聴力に影響をもたらす可能性がないとは言い切れません。

ちなみに虹彩異色症の猫たちは聴力以外にも視力に障害を持つ可能性があるのでは?と言われることがあるようですが、今のところ虹彩異色症がはっきりと眼に影響をもたらすということは明言されていないようです。

白毛ブルーアイの猫の注意点

ただこれは虹彩異色症でない白い毛と青い瞳を持つ猫にも言えることですが、青い瞳は色素の関係上、紫外線にとても弱いとされているため、オッドアイやダイクロイックアイの猫の場合、虹彩異色症が視力等に直接影響しなくても、このような点については気をつけてあげた方がいいでしょう。

まとめ

おっちゃん

いかがでしたか?オッドアイの猫は本当に美しい瞳をしていて思わず見とれてしまいそうになります。しかし、白猫で青い目の場合は聴覚に問題を持っていることもあり、また遺伝性の疾患など今後新たな健康問題が発見される可能性もあるでしょう。

よって、もしこのような瞳の特徴を持つ猫を家族に迎え入れることを検討するのであれば、そのような部分についても考えて飼育に踏み切った方がいいでしょう。

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