猫とアライグマの相性は?
アライグマは猫を食べる?
アライグマを見たことがありますか? 外見はタヌキに似ていますが、ふさふさのしっぽに縞模様があるのが特徴です。運動能力が高く、手先も器用で、水に手を入れて餌などを洗う仕草をするのを、動物園やテレビなど見たことがあるのではないでしょうか?
そんな行動が愛らしく、顔もかわいらしいので、性格も猫と同じようにおとなしく、人に懐きやすいと勘違いしてしまいがち。しかし、そんな外見とは裏腹に、実はアライグマは凶暴な面を持っていて、猫に噛みついたり、食べることもあるといわれています。
アメリカ、ワシントン州では、凶暴化した野生のアライグマが猫10匹を殺したという報道もありました。大型犬がアライグマに噛まれたという事例もあるそうです。
猫とアライグマ相性はあまりよくない
猫にとってアライグマは天敵です。アライグマは、自分よりも大きい獲物を襲うこともあります。
とはいえ、いつも猫を食べるわけではありません。アライグマはも雑食性なので、小動物や果物などを食べています。他に獲物が見つからない場合などは、猫を襲うこともあるようです。
猫を襲う場合は、子猫のことが多いですが、小さめの成猫も捕食することがわかっています。猫としては、天敵のアライグマと仲良くするのは難しいでしょう。猫とアライグマは、相性が良いとはいえません。
アライグマは特定外来生物
アライグマは、北アメリカの水辺近くの森林に生息しています。北アメリカではアライグマをペットとして飼っていた家庭も珍しくないとか(現在はアライグマの飼育が禁止されている州もあります)。
アライグマは日本にはもともと存在しない動物でしたが、テレビアニメの影響とペットブームもあって、輸入され、日本でもアライグマを飼うようになりました。そのアライグマが逃げ出して野生化したものが増え、日本の在来種の動物を襲ったり、農作物を荒らすなど問題になっています。
アライグマは繁殖能力が高く、アライグマの天敵となる動物も日本には少ないので野生化するとあっという間に増えてしまうのです。現在では、アライグマは特定外来生物に指定され、アライグマをペットとして飼うことは、許可を得た場合を除いて禁止されています。
外見はかわいらしいアライグマですが、気性が荒く、攻撃的です。見つけても手出しをするのはやめましょう。勝手に捕まえることもできません。もし、どこかでアライグマらしい生物を見かけた時は、市役所などに問い合わせて下さい。
仲良しな猫とアライグマもいる!
自分を猫だと思っているアライグマ
アライグマは猫にとって天敵。そんなアライグマも、赤ちゃんの頃から猫と一緒に育てられていると、自分を猫だと思うようです。猫も赤ちゃんのアライグマに気を許して、稀にですが、仲良くなることがあるようですね。
人に懐く個体のアライグマ
特定外来生物に指定されているアライグマは、許可なくペットとして飼うことはできません。飼ったとしても、気性が荒く、飼い主に噛みついたり家をボロボロにするので、飼うことは難しいといわれています。
それでも、アライグマにも性格があります。たまたま人に懐きやすい個体だったアライグマが、猫と一緒に飼われていることがあり、そのような場合は猫と仲良くなることもあるようです。
猫とアライグマの動画
目が見えないアライグマを支える2匹の黒猫
アメリカのある家庭の裏庭にやってくるようになったアライグマは、どうやら目が見えない様子。やがて、2匹の野良の子猫が付き添うようになったということです。野生のアライグマと野良猫が、こんな風に支え合うこともあるんですね。感動させられる動画です。やがて2匹の子猫はこの家庭で飼われることになり、アライグマは天寿を全うしたそうです。
猫が大好きでたまらないアライグマ
アライグマが猫を食べることがある、なんて聞いて、こんな動画を見ると一瞬心配になってしまいますね。食べられちゃうんじゃないかと。でも、このアライグマ、どうやら猫が大好きでたまらない様子。
何度も抱きしめたり、毛づくろいしてあげたり、猫の方は相手にしていませんが。反撃しないところを見ると、嫌がっているわけではないのかな。
猫と遊びたいアライグマ
猫さんと遊びたい様子のアライグマ。猫の方はというと、猫パンチを繰り出していなくなってしまいました。こうやって見ると、猫とアライグマというより猫どうしって感じですね。一緒に生活していると、アライグマが自分を猫だと思うようです。
猫のしっぽにじゃれるアライグマ
こちらも、猫と遊びたいアライグマの動画です。パタパタ動く猫のしっぽを捕まえようとするアライグマ。猫パンチを食らっちゃいますが。どう見ても猫の方が強そうです。
仲良し?猫の餌を盗むアライグマ
仲良し?という訳では無さそうですが、猫の餌をこっそり盗むアライグマです。さりげなく近づきキャットフードを盗み食いしています。しかも猫の飲み水用のお水で手を洗ってでの犯行!最後にもう一つかみして走り去っていく様が何とも言えませんね。
まとめ
元々アライグマは日本にはいなかった種類の動物でしたが、アライグマラスカルからアライグマをペットにする人が増えそれが野生化し、今はその分布が全国にも広がっています。
アライグマ分布域3倍に 外来種、生息なし3県のみ(日本経済新聞)
自身の愛猫がアライグマに遭遇してしまう可能性は室内飼いであればないでしょう。しかし外で放し飼いにされている猫などはアライグマに遭遇し襲われてしまう可能性もあります。