ステップ1、根気よく近寄ってくるのを待つ
野良猫に街で出会った時、こちらから近寄ると逃げてしまうというケースは結構多くあります。これは野良猫がとても警戒心が強いということもあり、まだ外敵かどうかも分からないのに近寄られると怖いという気持ちからきているのだと思います。
ちなみに見知らぬ猫同士だと、お互い半径2m以内には入らないように距離を開けているのだそうです。また、海外の研究によれば猫と仲良くなる一つのコツとして、猫が行動する時には常に主導権をもたせてあげるようにすると、人間との関係がうまくいきやすいのだそうです。
海外での成功事例
ちなみにこれは海外で野良猫を家族に加えた人のケースなのですが、この方は裏庭のデッキで出会った猫を家族に迎え入れようと決めてから、ダンボールに毛布を入れて猫が休める環境を作ってあげたりと安心できる環境作りをした後、少しずつ家の扉を開けて猫が入ってくるのを待ち、時間をかけた結果、ついに家に迎え入れることに成功したのだそうです。
仲良くなるには低姿勢で
これは街で野良猫に会った時の行動としても通ずるものがあり、まず仲良くなるには警戒させないように姿勢を低くしながら、猫が近寄ってくるまで待つという風に行動すると、猫に余計な警戒心を持たせる可能性が少ないので良いと考えられます。もし、その時に猫が寄ってこなければ、今は構われたくない、もしくはまだ近づきたくないということですから、次に会った時にもまた同じように根気強く声かけをするようにしましょう。
ステップ2、可愛いからといってジッと見つめない
猫は可愛いので、近くに来なくても離れている所からジッと見つめてしまうこともあるでしょう。しかしこれは他の動物もですが猫にとっても逆効果であり、目を合わせた状態でジッと見つめるのは威嚇しているということになるので要注意です。
よく人間同士でもガンを飛ばし合うというのがありますが、猫をジッとみるのはまさにこれにあたります。もし、仲良くなりたい猫と目が合いそうになったらサッとそらすことで猫は敵ではないと認識してくれるようです。
ステップ3、猫の鼻先で匂いを嗅がせよう
猫の嗅覚は人間よりもずっと優れているとされ、猫同士が鼻をお互いにくっつける行動をするのも、匂いでお互いのことを確認しているからだとされています。また、おしっこで匂い付けするマーキング行動も、自分の存在を他の猫に示すという意味があります。
匂いを嗅ぐことが挨拶
このように相手の匂いを確かめることは猫にとってのコミュニケーションでもあり、挨拶のような役目もあるのです。そのため声かけをしていて猫がこちらに寄ってきた際は、猫の鼻先に指を近づけて匂いを嗅がせてみましょう。
人間でも猫でも最初の挨拶は大切ですから、最初に猫に匂いを嗅がせることによって「これは怖くない人間の匂い」とこれ以降に認識してくれるようになるかもしれません。近づいてきて気を許しているようであれば撫でられるか試してもいいかもしれませんが、まだ嫌がるようなら無理はしないようにしましょう。
怪我や病気の野良猫を保護したい場合
このように根気強く野良猫と仲良くなり、いずれ家族に迎えたいという場合はよいですが、怪我や病気をした猫を発見し仲良くなる時間がない場合はどうしたらいいでしょうか。
例えばある男性の体験談では、道で一匹の野良猫が怪我をしてぐったりした様子だったそうです。保護しようとすると傷の具合もあるのか抵抗する様子がなかったため、近くのお店でもらったダンボールにスライドさせるようにして猫を入れ、病院に連れて行ったそうです。
保護する際には注意して
このように弱った野良猫をダンボールなどに入れて保護し、なんとか病院まで連れて行ける場合もありますが、なかなかこのようなケースは稀で多くの野良猫の場合、抵抗されて引っ掻かれる、噛みつかれるという危険性もあります。
このように怪我や病気などで弱っているのに威嚇する野良猫の場合、猫のボランティア団体などが保護するための捕獲器を貸してくれることがあるので、一度相談してみた方がいいかもしれません。
まとめ
今日のねこちゃんより:クゥー / ♀ / 1歳 / 雑種(ミックス) / 3kg
いかがでしたか?野良猫は警戒心が強いものですから、やはり安心感を持たせてからでなければ多くの場合、なかなかなついてはもらえないようです。
よって根気よく猫目線で接してあげることが大事になってくるようですね。また、もしもまだ仲良くなっておらず、触らせてくれない野良猫が怪我をしていたら、猫のボランティアなど猫の扱いに詳しい団体に問い合わせて、病院に連れて行く方法を尋ねてみることが必要かもしれません。