元気な子猫とシニア猫を一緒に飼うコツ5つ

元気な子猫とシニア猫を一緒に飼うコツ5つ

猫もシニアになると落ち着きをみせはじめます。そんな自分の生活習慣が確立されたシニア猫と、元気で活発な子猫を飼うとなると注意すべき点が出てきます。まずはお互いが生活しやすい環境を考えてあげましょう!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1. 優先権はシニア猫にあり

膝の上に乗る猫

新しい猫を迎え入れるときの基本として、先住猫を優先することが大切です。猫には縄張り意識があるため、いきなり新入りの猫がズカズカと縄張りに入ってくると、敵意を抱きます。それに加えて飼い主が子猫を優先したらどうでしょう?嫉妬心などから子猫に攻撃的になったりしてしまいます。

まずは、先住であるシニア猫のことを優先的に考えてあげましょう。そして食事や声掛けの順番などにも気を付けて接してあげてください。

2. シニア猫が落ち着くことのできる場所をつくる

猫用ベッドに寝る猫

猫はシニアになるとおもちゃで遊ぶことも減り、ゆっくりと自分の時間を過ごすことが多くなります。そんななか、体力のあり余った子猫が「遊ぼうー!」と向かってくると、大抵のシニア猫は嫌がります。(なかには子猫好きの面倒見のいい猫もいます)

対面したばかりの頃は「ハァーッ」と小さく威嚇をして逃げていくことでしょう。毎回この行為をしていると、シニア猫にとってもそれがストレスとなります。そのため、シニア猫が安心し落ち着くことのできる場所を確保することは大切です。

また、シニア猫と子猫が接する時間を徐々に伸ばしていくことがコツです。隔離部屋やケージなどを上手に使い、ゆっくりと慣れていけるようにしてあげましょう。

3. シニア猫のストレスや病気に注意しよう

だらんとする猫

猫のシニアは7~8歳頃からだと言われています。シニアと言えば、人間でいう中年~老年にあたります。体力も徐々に衰えはじめ、病気になりやすくなるのもこの時期からです。

そんな時期に、新入りの子猫を迎えることは大変ストレスとなってしまいます。ストレスはあらゆる病気を引き起こしてしまいますので、今まで以上にシニア猫のストレスと病気には、敏感にならなければなりません。

猫がストレスを感じたときにとる行動

ストレスを感じると、それはサインとして行動に現れます。

普段と変わったことがないか注意深く観察しましょう。

  • 食欲がなくなる
  • 便秘や下痢をするようになる
  • 粗相をするようになる
  • 攻撃的になる
  • じーっとして動きが減る

上記のような行動はストレスを感じた初期から中期に現れる症状です。早めの段階で猫のストレスに気づいてあげ対応してあげましょう。もちろん病気が隠れていることもあるので、注意しましょう。

4. 子猫と遊ぶ時間をつくってあげる

おもちゃで遊ぶ子猫

子猫は育ちざかりであり、おもちゃなどで遊んだりイタズラをすることが大好きな時期でもあります。持久力が未熟なため長時間遊ぶと疲れてしまいますが、遊ぶ時間は必ず確保してあげましょう。そうすることで、シニア猫に無理に向かっていくことも減るでしょう。

また、留守をする場合には、子猫が一人遊びをできるような環境を作ってあげてください。子猫が登ることのできる低めのキャットタワーなどは、上下運動ができるためおすすめです。

子猫が誤って飲み込んでしまいそうな小さなものは、あげないようにしてください。誤って飲み込んでしまい、それが排泄されず腸閉塞を起こしてしまうと、お腹を開腹しなければなりません。子猫は思いもよらない行動をするので、遊び方にも注意して遊んであげてくださいね。

5. 子猫を迎える前に!考えたいこと

手のひらに乗る子猫

子猫を保護して里親がみつからないなどの、どうしようもない事情もあると思います。しかし、そうでない場合はもう一度子猫を迎え入れるかを考え直してみましょう。新入りの猫を飼うときは、先住猫が若いときのほうが慣れも早く、年齢が近いため仲良くなりやすいものです。そのため、シニア猫と子猫の生活では難しい場面も少なからずあるでしょう。

しかし、年齢が離れていても相性が良く仲良くなれる子もいます。保護猫で引き取る場合はトライアル期間を設けることができるので、必ずトライアルをするようにしましょう。そして、慌てずゆっくりと慣れさせてあげてくださいね。

まとめ

ししゃも

シニア猫と子猫では体力や生活習慣も異なるため、一緒に暮らすとなると大変なこともあります。しかし、徐々に慣れさせることや、優先順位を守るなどの注意すべき点に気をつけることで、過ごしやすい環境をつくることも可能です。

コツをつかみ、飼い主が仲介者となってお互いの生活を確立させてあげましょう。

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