猫の年齢と寿命
猫の長生きと言われる年齢
猫の長生きと言えるのは、16歳以上ではないでしょうか。「一般社団法人ペットフード協会」の「平成30年全国犬猫飼育実態調査」の結果によると、猫全体での平均寿命は15.32歳とのことでした。平均を上回る長さとして16歳以上が長生きと捉えて良さそうです。
また、今では20歳を超える猫も増えてきているそうです。小さな体の猫が、20年も生きればかなりの長寿ですよね。
猫の年齢と人間の年齢
人間と比べて、猫は何十倍の速さで歳を重ねています。では猫の年齢を人間の年齢に換算してみましょう。猫の20歳は、人間の年齢だと96歳になります。猫の16歳は、人間でいうと80歳にあたります。
こうしてみると、猫が16年も生きれば、かなりの高年齢と言えますね。
猫の寿命について
オス猫とメス猫での違い
オス猫とメス猫の寿命にも少しながら差があるそうです。オス猫の方が少し寿命が短く、オス猫で14歳、メス猫で15歳が平均寿命というデータがあります。人間でも同じように男性よりも女性の方が長く生きるとされていますよね。
メス猫は、子猫を出産して育てるために体力が必要になるので寿命も長くなるそうです。オス猫は、子孫を残すためにケンカをするなど、常に危険と向き合っているのが、寿命を短くしてしまっているようです。
猫の個体差による
猫の種類にも寿命は関係があるといわれています。たくさんの猫の品種があるのですが、ミックス(雑種)と純血種では比較的、雑種の方が体が丈夫と言われています。雑種は、自然に自由な交配で生まれてきたのに対し、純血種は人間の手で計画的に交配され、ひとつの品種として血統をもって生まれてきます。
品種によっては、遺伝的な病気の問題がある猫や免疫力が弱い猫がいます。同じ猫種でかけあわせるため、模様や性格と同じように病気の傾向も濃くなっていくことが寿命と関係していると言われています。自然に繁殖した雑種の方が、免疫力が強く長生きしやすいと言われる理由です。
ギネス記録の猫
猫の寿命が伸びつつあると言いますが、ギネス記録をつくった猫の年齢は38歳です。人間で言うと、およそ168歳になるそうです。
こんなに長寿な猫がいるのには驚きですが、理想と目標がもてますね。これだけの年齢を生きているのは、猫に幸せな環境を与えているからなのでしょうね。
猫の長生きの秘訣
猫の環境管理
猫の長生きの秘訣には、生活環境はとても重要になると言えます。猫が寿命を短くする環境は、ずばり、外で生活する野良猫です。室内のみの飼い猫の寿命に比べると、野良猫は平均寿命が4年ほど短いともいわれています。
野良猫の場合は、病気や事故が原因になって寿命を縮めてしまっているのです。ウイルスや細菌に感染する機会が非常に多い中で、感染しても病院に行けず、治療することもできません。毎日のご飯の補償もありません。飼い主さんがいる生活とは正反対で、常に危険と緊張と隣り合わせで暮らしています。
野良猫の寿命の短さは野生動物と同じ存在だと考えると普通なのかも知れませんが、室内飼育の猫になると寿命が伸びていることから、病気やケガ事故が大きな理由であるといえますね。
猫の食生活
年齢にあった食事が健康の秘訣です。子猫、成猫、高齢猫それぞれに必要な栄養素をバランスよくとるのが大切です。猫が気をつけるべきなのは、栄養が偏ることです。水分補給にも注意しないといけません。
足りないものを補うのも大切なことなのですが、猫の食事は猫用の総合栄養食で大丈夫でしょう。年齢に合わせた量を守って与えてください。
年齢とともに、病気は発症しやすくなります。猫の体の変化には、十分に気をつけましょう。たまに尿の検査をしてもらう、定期検診をして、健康状態に適した食事にするのも長生きの秘訣です。
猫のストレス
ストレスのない生活は、寿命をのばすと言われています。それくらいストレスは体に良くないのです。猫のストレスになる環境をなくすのは大切ですね。
猫がストレスを感じたときに、発散できる環境があるのも大事です。体を動かせる場所や道具は、猫には欠かせないでしょう。運動をしない猫は、肥満や病気になったり、筋肉が衰えてしまいます。少しでも体を動かして、ストレスのない生活と健康を守りましょう。
まとめ
今回、猫の年齢について詳しくご紹介しました。猫は人間よりも早く歳をとります。それは人間と比べて体が小さい猫が、一日を必死に生きた証なのではないでしょうか。
平均寿命と言われるよりも、長く生きてほしいと願う飼い主さんがほとんどではないでしょうか。手を尽くして猫の健康を守ってあげたいですね。いろんな理由から年齢や寿命を比較しましたが、猫の安全やストレスに注意して、長生きしてもらえるよう気をつけたいものです。