ペットのための活動量計『Plus Cycle』で愛猫の毎日を見える化してみた!

ペットのための活動量計『Plus Cycle』で愛猫の毎日を見える化してみた!

Plus Cycle(プラスサイクル)は動物病院が開発したペットのためのウェアラブル活動量計です。活動量とジャンプの回数を記録して、無料の専用アプリで愛猫の健康状態をチェックできる優れものですが、猫の活動ってどんなふうに測れるのでしょうか?また、猫は嫌がらずに着けてくれるでしょうか?実際に使ってみた感想と共にご紹介します。

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Plus Cycle活動量計とはどんなアイテム?

Plus Cycle(以下プラスサイクル)は、日本動物高度医療センターが開発したペットのためのウェアラブル活動量計です。

プラスサイクル本体

内蔵された3軸加速度センサーと気圧センサーにより、「活動量」と「ジャンプの回数」を記録し、専用のスマホアプリ(無料)と同期させることで、毎日の活動量をグラフで確認できます。

登録した愛猫の情報ページに日々の「ごはん」「ごきげん」「うんち」の3つを入力していけば、猫のコンディションと実際の活動量を総合的にチェックしたり、活動量の平均値とその日の活動を比較したりと、多角的な分析も可能。

もし、活動量が2日続けて低下した時には、アプリからアラームでお知らせがあるので、愛猫の体調の変化にも早めに気づけるかもしれません。

ペットカメラのように「リアルタイムで猫の状態を確認する」のではなく、活動量を記録することで愛猫の長期的な健康管理をサポートしてくれる機器です。

ペットジャンルにおけるIoTの取り組みが評価され、2019年にはImpress DX Awards 2019のアプリケーション&サービス部門において準グランプリを受賞しました。現在はペット医療の現場だけでなく、動物園のカピバラや野生のタヌキなど犬猫以外の動物の行動観察にも役立てられています。

本体の形状

本体の箱に入っているのは

内容物一式
  • プラスサイクル本体
  • ボタン電池
  • 金具

の3点です。

カラーバリエーションはグリーン(犬用)とオレンジ(猫用)の2種類。犬用と猫用はパッケージのカラーとデザインで区別されていますが、機器自体は同じものなので、愛猫に似合うほうの色でチョイスするのも良いですね。ふだん首輪をつけない派の猫向けには、首輪より細くて軽い専用ホルダーも別売りされています。

キャップの状態

蓋は防水仕様のネジキャップ式。猫の肉球お手々では、まず外せなさそうな安心設計です。コロンとしたフォルムがとにかくかわいい!

本体の重さは9g、10円玉2枚分しかありません。こんなに軽いのに高度なセンサーが搭載されているなんてハイテクですね。

使い方

使い方はいたってシンプル。

  1. 本体に電池を入れる 
  2. 本体とスマホアプリと同期する
  3. 本体を首輪に着ける

初期設定は3ステップで完了です。

本体とアプリの同期は、電池を入れた後、アプリ画面を開いたスマホをかざすと自動で行われます。(※事前にメールでの会員登録が必要です)

猫情報の登録画面

入力画面の★印のついた部分は、同期が完了すれば自動で反映されます。設定よりも時間がかかるのは、むしろ愛猫の顔写真の選定なので、事前にベストショットを探しておきましょう!

首輪への装着

本体裏のクリップにナスカンの金具の根元部分をかませておきます。首輪へ装着する際には、ナスカンとクリップの両方をしっかり固定するのをお忘れなく。私は最初、間違えてプラプラさせてしまいました。

間違った着け方

チャームみたいでとってもキュートなのですが、この着け方は間違いです。

無料アプリ

プラスサイクル本体と記録された活動量は、DL無料の公式アプリ(Android4.4以上/iOS 11.0以降)と同期させることで閲覧、管理できます。

アプリのスクショ

グラフ化した活動量、ジャンプ回数の他、そこから割り出された睡眠時間の平均や気圧、ライフサイクルとの関連性などの分析結果を知ることができます。

1頭ずつプラスサイクルを着けていれば、複数のペットのデータもアプリ上で一括管理できます。友達登録機能でデータを共有すれば、遠く離れた実家の猫の様子だって身近に感じられるかもしれません。

毎日のごきげんやごはん、うんちの記録ページにはメモや画像も載せられますので、ちょっとした猫日記のように楽しみながら使い続けられそうですね!

実際に愛猫に着けてみました!

愛猫に装着してみた様子

機器本体は首輪に密接するので、頬肉や首周りがたっぷりしている我が家の猫の場合、首を伸ばしていない時には見えません。かわいいのでもっと見えて欲しい!と思いつつも、これから先、日常的に使い続けることを思えば、このくらいさりげなくてもいいのかもしれませんね。

プラスサイクルを着けた猫

装着後、猫はまったく気にする様子がありませんでした。本体と金具をあわせても13g、愛猫と飼い主の体重から比率を割り出してみたところ、人間でいえば160gくらいなので、重さの体感としては、人間がスマホをポケットに入れて持ち歩いているような感覚に近いのではと思われます。

重さより気になっていたのが、勢いよく首元を掻く時に機器を傷つけたり壊したりしてしまわないか、逆に猫の妨げになってストレス源にならないか、という点でした。実際は首輪のゆとりの分だけ、猫の動きにあわせて機器も移動するので、ピンポイントで後足ケリケリの直撃を受けることはまずなさそうです。

それでは、しばらくこのまま暮らしてみることにしましょう。

本体のデータとスマホアプリを同期させる

記録された活動量は、5日間までは機器内に蓄積されます。このデータをBluetoothでスマホアプリと同期して諸々のグラフに反映させるのですが、データを溜めた分だけ転送にも時間がかかるため、我が家では1・2日おきに、時間にゆとりのある帰宅直後を定時と決めて同期を行うことにしました。

スマホと同期中の猫

接続の際には、プラスサイクル本体に振動を加えていないと読み取りが行われません。猫にスマホを抱っこさせ、首回りをマッサージしていくと、次第に猫がとろけてゴロゴロと喉を鳴らす頃には丁度読み取りが完了するという寸法です。猫も心得たもので、毎日やっていたらスマホをオモチャとして認識するようになってきました。飼い主のほうは最近、猫とスマホが連動しているような錯覚に陥っています。

実際の行動とグラフを見比べてみました

活動量とジャンプの回数はアプリ内のグラフで表示されます。ただ、グラフからは「その時、猫が何をしていたか」までは当然読み取れませんので、猫の1日を時間ごとに観察しながら、行動をグラフに当てはめてみました。

猫の状態と飼育環境は以下の通りです。

  • Mix/オス/4歳/持病無し/完全室内飼い
  • 飼い主は日中(8:00~18:00)不在のことが多い。
  • ごはんは 朝:自動給餌器(床置き)/おやつ:手からあげる/夜:キャットタワーの上の定位置
  • 猫と飼い主は寝室が別なため、0:00~7:00までの猫の行動は不明
猫の活動グラフ

5:00~8:00ごろ、猫は朝ごはん待ちで、寝床と給餌器の間をソワソワと行ったり来たり。食事が済むと、飼い主と遊んだり、部屋中をパトロールしたり、出窓に上ってスズメや外の人を見張ったりと朝のおつとめに励みます。活動的な波形が現れていますね。

9:00~16:00ごろまではまったりタイム。途中、トイレに立ったり寝場所を変えたりする以外はぐっすり微睡んでいます。この時間帯でも時折大きな活動量がグラフにみられますね。伸びをしたり、耳のうしろを掻いたりとモゾモゾしているのも計測されるようです。

17:00のおやつから、22:00の晩ごはんまでは飼い主が把握している中では、猫が最も活動的に見える時間帯です。ブラッシングにおやつの催促、おもちゃを追いかけたり、隙あらばお膝に上ったりと大忙しの様子は、グラフにもしっかり反映されています。

この日は23:00ごろからウトウトし始め、寝てしまいました。猫が微動だにしていない時でもグラフ上では10~15ほどの活動量として表示されています。微弱な寝息の振動まで感知しているとしたら驚くべき精度です。

2、3日観察を続けていて気になったのは、毎日1:00~2:00にかけて最大の活動量が記録されている事です。飼い主的にはピークタイムと考えていた17:00~22:00を大きく上回る数値…家人が寝静まった深夜、我が家の猫は一体どれほどハッスルしているというのでしょうか。階下への影響がちょっと心配になってきました。

お次はジャンプ回数のグラフです。

ジャンプのグラフ

朝のうち、寝ていた椅子の上から床に置いた給餌器を目指し、フライングも含めて往復したジャンプが確認できます。その後、出窓に上ってスズメを見ては、また飛び降りてきて飼い主に報告、また外を観察しに出窓へ…という往復の様子がグラフから思い起こされて微笑ましい気持ちになりました。

その後、断続的に1回ジャンプが続いているのは、キャットタワーを一段ずつ登ってはうたた寝するのを繰り返していた時のものです。夕方から飼い主のお膝を昇降していた時の様子もばっちり反映されていますね。

ちょっとした実験として、猫を肩に載せてスクワットしてみました。その時の数値がグラフ右端の10回計測になっている部分です。7回目で猫が飛び出し、キックバックして再びお膝に飛び込んできたところ、このようにカウントされました。

大きめの段差をよじ登った時はカウントされていなかったり、逆に座った状態のお膝から勢いよく飛び出した時は1ジャンプとしてカウントされていたりしますので、高低差プラス速度も加味してジャンプを計測しているのかな、と思います。

アクシデント!首輪を外してしまいました

我が家の猫は普段、特に首輪を嫌がることもないのですが、ごくまれに自分で首元を掻いている時に興奮のツボが入ると、ケリケリしながら外してしまう事があります。この日も飼い主が帰宅すると寝床の中に首輪が落ちていました。

いつ外したのかしら…そんな疑問も活動グラフを確認すれば一目瞭然です。

外れた時のグラフ

9:00過ぎのお昼寝前に外して、しばらくそこで寝ていた模様。前述の「着けた状態で寝ている時」と、今回の「完全に体から外れてしまっている時」では波形の現れ方がまるで違います。やはり寝ている時も猫は活動しているということですね!

プラスサイクルの総合レビュー

良かったところ

  • 活動量を把握できる安心感が大きい
  • 重さや形状が猫の負担にならない
  • アプリは感覚的な操作で使いやすい
  • 獣医師さんに診てもらう時に役に立ちそう
  • 形状がチャームみたいでかわいい

我が家の猫は、休みの日などに一緒にいても、ずっとゴロゴロ寝ているので、ちゃんと運動したり遊んだりしているのかが気にかかっていました。しかし、プラスサイクルによると明け方などには元気に跳ね回っている様子がわかって嬉しくなりました!

また、私はまだ使っていないのですが、期待できる機能に対応病院システムがあります。プラスサイクル対応動物病院では、専用のオンラインシステム(導入無料)を利用して飼い主さんのアプリに記録されたデータを共有できます。

公式サイトによると、現在登録されている対応動物病院は全国で809件(2020年7月/筆者集計)。
体調不良での通院時に「いつごろから活動が低下していたか」が可視化できているのは助かりますし、手術や投薬後の経過観察を獣医師さんに見てもらえるのも心強いですよね。我が家のかかりつけ病院は対応病院に登録されていませんでしたが、個人からの推薦フォームもあったので今後検討したいと思っています。

気になったところ

  • スマホアプリとの同期が不安定に感じることがある

個人的な好みですが、機器が常にWi-Fiでスマホと連動するのではなく、Bluetoothで逐次接続する点は好感が持てました。

この手動での同期の時、毎回ではないのですが、なかなか接続が始まらないことがあります。また、時間を設定して自動同期させる機能もあるのですが、私のスマホが古い(Android5.0)ためか、あまりうまくいきませんでした。部屋のWi-Fi(2.4GHz)と干渉してしまっている可能性もあるため、あくまで「気になるといえば」程度のお話です。

まとめ

先代の猫は腎不全で亡くなりました。少しずつ具合が悪くなっていた変化に気づけず、病院に行ったときには既に末期。あの時これがあれば、もっと早く対処できたのかも…と切なく思い返してしまいました。

今一緒に暮らしている猫は、まだ若く健康なので、活動量のグラフも「今日も元気だったのね」と微笑ましく見ていられます。でも、これがもし闘病中だったら。そしていずれ来るシニア期だったら。プラスサイクルの活動量データは、どれほど頼もしい判断材料になることでしょうか。

言葉では不調を訴えられない猫のSOSサインを見落とさないためにも、これからもプラスサイクルを通じて見守っていきたいと思います。

PlusCycle(プラスサイクル) 猫用活動量計 ウェアラブル
¥9,900円(税込)

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