【DIY】市販の猫ケージがどれもこれも気に入らないので作ってみた!

【DIY】市販の猫ケージがどれもこれも気に入らないので作ってみた!

保護猫団体を通して猫の里親になることにしました。猫飼い初心者です。いろんな本で勉強しましたが、猫にだって性格はいろいろなのだと知りました。どのような生活になるのか全く想像できない中、とりあえずお互いのパーソナルスペースを確保するべく猫ケージを作ってみました。

イメージを膨らませる

猫との生活でまず思い浮かぶこと

フード?トイレ?そういった基本的なものは当然ですが、私の場合は猫がいることで生活が豊かなものになること。これを目指したいと思いました。

優雅な動きをする猫のいる風景はそれだけで素敵ですが、そのために自宅が飼育小屋のようになってしまっては本末転倒です。清潔であることはもちろん、猫グッズもインテリアになじんだものであってほしい。

商品が売っていない

「インテリア」になじんだケージってとても少ないと思いませんか?猫にとって機能的なもの、実用性の高いものはありますが、自宅のリビングにあっても遜色ないものとなれば、なかなか見つかりませんでした。

想像してみてください。リビングに牢屋のようなものが置いてある光景を。そしてその中には、砂の入ったダサい箱が置いてあって異様な臭いを放っていることを。猫とゆったりとした豊かな時間を過ごすのに、このようなものが毎日視覚に入るなんて耐えられない。

ならば作ってしまえ!

ちょうどリビングの角が空いていました。厳密にいえばインターホンや防犯ブザーが備え付けられているコーナーなのですが、どうもこういった超実用オンリーのものが私は苦手だったので100均の箱などで覆い、家族の写真コーナーにしていました。

リビングのコーナーbefore

これはこれでまぁよかったんだけどね。ここを猫の居場所すなわちキャットタワー&ケージにしよう。ケージはオープンにできる扉をつけて猫の生活のONとOFFを明確にしよう。

てなわけで完成したのがこれ。

リビングのコーナーafter

厳密に言うと天井に近い部分の扉がまだできていませんが雰囲気はこんな感じです。

製作前の準備

何が必要か考える

あるメーカーさんの玄関脱走防止柵を見たときに、そのシンプル&和なテイストにほれ込み、こんな感じにできたらいいなと考えました。せっかく手作りするんだったら、扉はどこにも売ってない半円形でシンプルな棒が天井から床までたくさん並んでいる扉にしたい。和テイストにはこれ大事!

けれどうちは賃貸なので引っ越すときのことも考えなくてはいけません。壁は猫が引っ掻いても大丈夫なように、プラスチック板を張りめぐらせたうえでクッションレンガを貼ることにしました。

あーでもない、こーでもないと夢は膨らむばかり。私の眉間にはしわが寄るばかりの日々でした。

寸法を測る

天井から床までの長さを測るだけですが、うちのように高さ違いの天井の場合要注意。高い方で214.5cm、低い方で204.5cmどうせ扉は二枚なので、丈の長い扉と短い扉を作成することで解決するものとしました。

アール部分の寸法、これは部屋の隅からボールペンと紐を使ってコンパスのように紙の上で移動させて必要な半円形の寸法を割り出しました。

半円形の型取り

材料をそろえる

以下うちの場合です。参考までに、それぞれのお宅に合わせて増減してくださいね。

壁の仕上げ

  • ダイソーPPシート…15枚
  • タッカー
  • 3D壁紙レンガシート60㎝×60㎝…10枚(アマゾンで3570円)

キャットタワー

  • 2×4材210㎝程…1本(コーナンで4-500円)
  • ラブリコ白一組
  • サイザルロープ白6㎜50m…2個(アマゾンで一つ2000円くらい)
  • コーナーハンガー…2個(コーナンで一つ648円)
  • 3COINSのカッティングボード…2枚

扉部分

  • 突っ張り棒(耐荷重の高いもの)長さ220㎝くらい…2本(ニトリで1本1400円くらい)
  • 14㎜×14㎜白松材長さ1820㎜…22本(コーナンで1本198円)
  • 14㎜×30㎜白松材長さ1820㎜…2本(コーナンで1本448円)
  • ダイソーMDF材25㎝×50㎝…6枚
  • ステインオイル(コーナンで3000円くらい)
  • サドルバンド(コーナンでひとつ4-50円)
  • セリアアンティーク調ロック…2個

猫飼いだけでなく、DIYも初心者な私。サドルバンドってご存知でしたか?私は知りませんでした。知らない人もいると思うので画像あげておきます。こういうものです。

サドルバンド

やわらかめのステンレス製で、女性でも簡単に形を変えられます。安価だしサイズも豊富。突っ張り棒の直径に合わせて選びます。滑りやすいように裏に家具スベールのようなシートを切って貼ります。

内装を仕上げる

壁一面にPPシートをタッカーで適当に止めていく。賃貸だけど、ホッチキスくらいの穴は許してもらえそうな気がしました。責任は持てませんが。

PPシートの上から粘着壁シートを躊躇なく貼っていく!賃貸という言葉が脳裏をよぎるけど一旦忘れる。壁紙シートの端はこんな風に段をつけると雰囲気でるかも。

壁紙シート貼り終えたところ

キャットタワーを作る

キャットタワーと言ってもとても簡単なものです。迎える猫の身体能力はわからないし、果たして使ってくれるのかどうかもわからないので、家に余っていたものばかりでシンプルに作ってみました。

1. 2×4にラブリコを装着する。ラブリコとは2×4材の上下に取り付けるだけで、なんということかそれが突っ張り棒のようにしっかりと立ってくれて、お好みの棚が作れる優れもの。

2. 2×4材にサイザルロープを巻いていく。巻き始めと巻き終わりはグル―ガンやタッカーで留め、たるみのないようしっかりと巻きます。私は要所要所グル―ガンで留めながら巻いていきました。こういうところ真面目です。

3. 巻き終わったら2×4を縦にして突っ張らせ、カッティングボードをねじ止めする。使用していないカッティングボードを適当につけてボンボリなど垂らしてみました。どんな風に遊んでくれるのか、はたまた全く興味をしめしてくれないのかわからないのでこの辺の作業はかなりいい加減な気持ちです。

4. コーナーハンガーを二か所つける。上段はちょうど長押がついていたのでその上に乗せて固定しました。下段は小さなL字の棚受け金具で固定しました。付け方は賃貸かどうか、壁の材質によっても違ってきます。お宅の事情に合わせましょう。

キャットタワーもどき

上段部分には、おそらく猫が好みそうなふわふわ素材のマットを留めてみました。インターホンは触られたくないので猫除けマットを家猫なのに貼ってみました。どうなるのか自分でも不安です。

扉を作る

1. 白松材をやすりがけする。地味で達成感のない作業ですが、意外と重要。仕上がりが違ってきます。先を急がず心を無にして取り組みましょう。

2. 白松材とMDF材の固定。半円形にカットしたMDF材にキリで穴を開け、白松材をねじ止めしていく。両端は14㎜×30㎜の白松材を使用しました。ここは突っ張り棒と隣り合わせの部分なので少しでも丈夫なように。

MDF材をカット写真の説明
キリで穴開け写真の説明

白松材の長さは1820㎜しかありません。天井から床までの長さに足りないので上部の足りない部分を追加して二枚扉にすることで妥協しました。悔しかったです。

3. 扉と突っ張り棒をサドルバンドで固定する。サドルバンドは曲がっている部分をあらかじめ伸ばして、白くペイントしておくときれいです。

4. ステインを塗る。ここまでくれば完成は間近。苦しいだけの修行のような作業が一気に楽しいものに思えてきます。床にステインが落ちてもあわてないよう古新聞等で保護することを忘れずに。

完成!

本当に完成なのか確認。

完成したかのようなケージ

完成だ!と喜んでしまう瞬間ですが、落ち着いてください。猫飼い初心者の私やあなたは猫がどのくらいの大きさで、どのくらいのしなやかさで、どのくらいの破壊力をもっているものなのか、はっきりとは理解していないのです。

猫の気持ちになって中に入り、長く美しくまっすぐな白松材を押し広げて脱走しようと試みてみましょう。にゃにゃんと!美しくまっすぐなはずの白松材は、いとも簡単にしなり、当初予定されていた棒と棒の間隔の4.5㎝をはるかに上回ってしまいました。

しなる白松野郎!の画像がありません残念。これでは私が猫なら脱走しまくりますね。

失敗を失敗にしない

これまでの努力はなんだったのだろう。自分をいくら責めても時間もお金も元には戻りません。ここまでやってこれた自分をほめ、課題を克服しましょう。

補強すればいい

がっくりと肩を落とした私は床の上のPPシートに目をやりました。そしてこのシートで補強することで、猫のトイレシーンなどのプライバシーを和らげ、猫砂の飛散を防止し、それだけでなく棒と棒の間のしなりをなくし補強できることに気が付いたのでした。

早速タッカーでパチンパチンと止めていき、ほとんどしなることなどないしっかりとした扉を完成させるに至ったのです。

補強したケージ

反省、そしてさらなる成長へ

猫と暮らすことがどういうことなのか手さぐりのまま、ケージを完成させました。人間の思惑通りにキャットタワーを使ってもらえるのかどうかもわかりません。キャットタワーのステップの間隔、ケージの強度、どれをとっても実際に猫を迎え入れてみないとわからない不安材料ばかりです。

待望の猫を迎え入れ、それぞれの使用感がどうだったかはぜひ次回の執筆課題にしたいと思います。それにしても思いのほか白松材は弱かった。しかしもはや作り直す気力や体力は尽き果てており、あとは猫とともに少しずつ手入れしていくしかないと覚悟した次第なのでありました。

ど素人DIYを晒しました。もっとこんな風にやるといいよということがあれば教えてくださいね。

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