猫用ケージの必要性
猫用ケージは、猫にとって安全で安心できる場所を確保するために利用することがおすすめです。猫のケージ飼いに関しては賛否両論がありますが、何か特別な事情がない限り、基本的にケージの中のみで生活させることはおすすめできません。運動不足や、ストレスになる可能性もありますし、清潔好きな猫はトイレの場所とエサ、水、寝床が近いことを嫌います。ただし、使い方によっては猫用ケージは猫を危険から守ることができるものですので、使い方や選び方をよく考えて利用しましょう。
猫用ケージのメリット
猫用ケージの主なメリットは以下の3つです。
安全の確保、子猫の場合しつけにもなる
迎えたばかりの子猫は、慣れない場所に戸惑い、不安を感じる場合があります。洗濯機の裏や、押入れの隙間などに隠れてしまい出てこなくなったり、どこに隠れてしまったのか分からなくなったりしてしまっては大変ですよね。そんなときに猫用ケージがあれば、子猫も人も安心して過ごすことができます。
また、子猫の間はコードを噛んでしまったり、思いもよらない悪戯をしたりするので、子猫だけでのお留守番はとても危険です。また、ケージを利用することでトイレのしつけも比較的楽になります。子猫に限らず、引っ越しなどで新しい家に慣れるまでの留守番中に利用することや、コードを噛んでしまう癖などがある場合などに、猫を危険から守ることができることが猫用ケージの大きなメリットといえます。
避難訓練がわりになる
災害時や、飼い主さんの外泊中のペットホテル、病院など、いつどこでケージのなかで過ごさなければならない事があるか分かりません。そんな時に普段からケージに慣れておき、猫がケージのなかは安心できる場所として認識してくれていれば、緊急時に猫にかかる不安やストレスを少しでも減らすことができるかもしれません。
猫が安心して過ごせる場所の確保
猫は縄張り意識の強い動物です。猫用ケージを設置しておくことで、来客中や体調が悪いとき、怪我をしたときなど、猫が神経質になっているときに、落ち着いて過ごすことができる場所を確保することができます。
他にも、先住猫と新入り猫の初めての面会は、ケージ越しであることが望ましいとされています。先住が犬である場合も同様です。威嚇や、喧嘩を防ぐため、また新入り猫が新しい家と家族に慣れるまでの落ち着いて過ごせる場所としても猫用ケージは適しているといえます。
猫用ケージの選び方
猫用ケージにも様々な種類がありますが、お留守番などにケージの中のみで過ごす時間がある場合は、基本的に2段以上の上下運動ができるタイプのものがおすすめです。様々な種類の猫用ケージが販売されていますので、利用する状況にあわせて選びましょう。
スタンダードな猫用ケージ
お留守番時間が長い、成猫になっても避難場所として設置しておく予定の場合は、3段構造の広さもしっかりあるタイプの猫用ケージがおすすめです。なかにはハンモックなどが備え付けられていたり、木製のフレームが使用されていたりと、おしゃれなデザインの猫用ケージもたくさんあります。また、掃除をするときにキャスターがついていると便利です。
スマートタイプの猫用ケージ
マンションで利用する場合や、子猫のときのみ利用する場合などは、スマートタイプの猫用ケージがおすすめです。高さは十分にありますし、いずれはお留守番中も部屋を開放する予定の場合は、プラスチック製の軽いものを選んでおくといいかもしれません。
多頭用の大型猫用ケージ
子猫を兄弟で迎えた場合など、多頭飼いの場合には大型の猫用ケージを準備しておくと安心です。4段タイプや、複数のゲージを連結することができるタイプのものがあります。
ケージ選びはもちろんですが、ケージ内のレイアウトも重要なポイントです。ケージ内にトイレを置く場合は、エサや水、寝床となるべく離れた場所に設置することが必要です。ベッドを置く広さがあるか、おもちゃやミニキャットタワーを入れることはできるかなど、設置するトイレのサイズや、その他のレイアウトを考えてからケージ選びをするといいかもしれません。
まとめ
猫用ケージは猫を閉じ込めておく場所ではなく、猫が安心して過ごすための場所として必要だといえます。私自身も愛猫を迎える際に、3段の大きな猫用ケージを購入しました。張り切って大きなケージを購入したものの、まだ小さかった愛猫はするりと網をかいくぐって脱出してしまい、結局のところ、お留守番中も機能しないという悲しい結果になってしまいましたが、愛猫もケージの中は自分のテリトリーだと認識していたのか、トイレはその日のうちに覚えてくれました。ケージ購入を考えている方は、ケージの網目の大きさにも十分注意してくださいね。