猫用ケージで飼育するメリットと注意点

猫用ケージで飼育するメリットと注意点

猫も猫用ケージで飼育する事は可能なのでしょうか?今回は、猫をケージ飼いする際のメリットや注意点、そして猫用ケージの種類や簡易的な手作りケージのご紹介をしたいと思います。

猫用ケージで飼育する際の利点

ケージ内のグレーの猫

近年猫ブームの影響もあり、猫をペットとする人が増えてきていますが、猫を飼育する上でケージ飼いを考えている人もいます。しかし、猫は自由でのんびりした性格。室内飼いの猫を見ていると、さっきまでソファでくつろいでいたはずが、気づけばタンスの上に・・・。そんな事も良くありますよね。

これ、実は猫の習性なんです。猫は快適な温度の場所を探しながら眠りについたり、くつろいだりします。寒いと思えば高い所に登ったりストーブの近くに移動したりしますし、暑いと思えば涼しい場所に移動します。

だからこそ、ケージに閉じ込めるのはちょっと・・・と考える飼い主さんも、多いのではないのでしょうか。猫を猫用ケージで飼育する場合、時と場合によりメリハリをつけて飼育する事が重要だと言えます。そこで、猫用ケージで飼育する際のメリット・デメリットについて、調べてみました。

メリット

  • 誤飲を防げる
  • イタズラ防止
  • 夜中に走り回る事が多いので、その騒音を防ぐ
  • 保護する際や、引っ越しをして間もない時に使用できる
  • 来客が訪問してきた際に使用する

家族みんなが外出中で、家には猫しかいない。そんな時、猫用ケージは誤飲やイタズラを防ぐのに適していると言えます。猫は何でもおもちゃにしてしまう為、家電製品のコード類を噛んでしまう事もありますし、台所に置いたままの魚肉ソーセージのビニールを猫が誤飲し、そのまま手術になってしまったというケースもあります。

そして猫は夜行性の為、夜中から朝方(本来猫が狩りをする時間帯)に活発に動きまわる習性があります。我が家も猫を3匹飼っていますが、家族が寝静まった後3匹は家中を駆けまわり、いろいろな物を倒しながら遊びます。それで目を覚ます事もしばしば…

団地暮らしの方は下の階の方に迷惑が掛からないか心配になりますよね。夜だけ猫用ケージで過ごす癖をつければ、夜中の騒音は防げそうです。そして、猫用ケージの出番として最もオススメと言えるのが、保護猫に使う場合や引っ越しをしたばかりの時に使用する事。

猫を保護した際、まだ病院に連れていけてないと言う時には、ノミ・ダニ等の病気を持っている可能性もありますし、いきなり部屋に放し飼いにしてしまうと家具の隙間から出てこない、隠れてしまう等の場合があるので、その際ケージ飼いがオススメ。

家族で引っ越しや、猫を新たに飼育する事になった場合も、ケージが役に立ちます。猫は非常に警戒心が強い生き物で、初めての場所や人、そしてその環境に慣れるまで時間が掛かってしまいます。

そんな時も、いきなり放し飼いで飼育するより「猫が安心できる安全な場所」として、慣れるまで猫用ケージを使用する事もオススメです。猫用ケージにはバスタオルや大きめのタオルケット等を掛けて暗くしてあげると、猫はより安心します。

そして、来客で猫が苦手だという方ももちろんいらっしゃると思いますし、猫によっては噛み癖があったり粗相癖がある子もいます。その場合、来客の訪問時のみ猫をケージに入れる事も可能です。

このように猫用ケージを使用する事は人間にも猫にも、メリットがある事がわかりました。

猫用ケージで飼育する際の注意点

ケージ内の白い子猫

上では使用する際のメリットについてご紹介しましたが、猫用ケージで飼育するという事は実はメリットだけではありません。次は注意すべき点、デメリットをご紹介したいと思います。

デメリット

  • 猫のストレスになってしまう
  • 温度管理が大変
  • 運動不足になってしまう可能性がある

はじめに書いた通り、猫はその時の快適な場所を探してあちこち移動します。猫用ケージで飼育する事により、その移動が不可能になる為ストレスを感じる場合があります。そして、猫は苦手な人や怖い思いをした時等に、暗くて狭い場所に逃げて隠れる事もありますし、その自由を奪われる事もストレスを感じる原因の一つになります。

更に猫用ケージで飼育する場合、温度管理が重要になってきます。寒い時には猫用ケージを暖かい場所へ移動し、暑い時には適度に涼しい場所へ移動してあげる必要があります。それだけでなく、猫は家の外を眺める事も大好きですよね。それができるよう、窓の近くに猫用ケージを設置してあげると猫も喜びそうです^^

猫用ケージで飼育する場合、運動不足にも気を付けなければいけません。例えば、猫が走り回る時の騒音を防止する為に夜は猫用ケージに入れるという場合ですが、猫は基本的に昼間は寝て体力を温存し、夜に活発に動くという習性があります。

その為、せっかく活発に動いて運動する時間、ケージ内に閉じ込めてしまうと運動する機会がグンと減ってしまいます。ですから、騒音防止で夜は猫用ケージに入ってもらう場合、昼間のうちにたくさん遊んであげて運動不足を防いであげる必要があります。

猫用ケージの種類や価格

ケージの中でくつろぐ猫

猫用ケージで飼育する際のメリット・デメリットを紹介しましたが、猫用ケージの種類についてご紹介したいと思います。様々な物が売られていますが、犬のケージと同じような種類のケージは、ホームセンターだと6000円前後で売られています。

猫専用の2段、3段になっている猫用ケージは、2段の物だとネットで5980円から見つける事ができました。3段の物だとこれもネットで8980円からありました。ホームセンターで見たものは2段の物でも、安くて12000円と少しお値段が高かったように感じました。近所のホームセンターでお値段を確認し、ネットも見てから決めた方がよさそうですね。

簡易的な手作り猫用ケージ

手作りの猫用簡易ケージ

猫用のケージですが、実は簡易的な物ならすぐに手作り出来ちゃうんです。我が家ではずっとケージ飼いをするつもりはなく、新入り猫がきたときにお互いが慣れるまでの期間だけ使う予定だったので本格的なケージは買いませんでした。その時に手作りした、簡易的な猫用ケージの作り方をご紹介します。

簡易的猫用ケージの作り方

材料は全て100円ショップ、ダイソーで揃えました。

  • 100均一のワイヤーネット(作る大きさに合わせてサイズや枚数を調整)
  • ワイヤーネット用の連結ジョイント(こちらも枚数に合わせて数個)
  • 結束バンド(私はしっかりとめたかったので結構な量を使いました。100本もあれば確実に足りますね!)

1.ワイヤーネットと連結ジョイントを組み立てる。
2.箱型に形成。この時点では安定感がありません。
3.それをしっかり固定する為に結束バンドでしっかりとめていく。
4.結束バンドの余った部分をハサミで切り落とす。

これで完成。

ジョイントと結束バンド部分のアップ

写真でみてわかる通り、結束バンドによって結構しっかり固定されています。作る際はジョイントがあった方が作りやすかったですが、結果的に結束バンドでしっかり固定した為、ジョイントはそんなに必要ないと思いました。

簡易的な物ですので、ドアや床部分は作りませんでした。一時的に使う時だけ、トイレ、餌、爪研ぎ、猫用ベットをまとめておき、そこに猫を連れてきてケージをかぶせる形で使っていました。もちろん、必要であれば、同じようにワイヤーネットを使用してドア部分を付ける事も可能ですよ。

まとめ

毛布の中でくつろぐ猫

猫を猫用ケージで飼育する際のメリットと注意点を見てわかった事は、猫がストレスを感じにくいよう、時と場合によって使い分けるのが重要なポイントだという事です。

メリットもたくさんありますので、猫用ケージを使う事は悪い事ではなさそうですが、だからといって、ずっと猫用ケージで飼育していくのは猫にとってかなりストレスとなります。そうならないよう、猫を飼う前には飼育する環境をしっかり整えておきましょう!

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