猫に梨を食べさせてもいいの?
- 猫に梨は少量なら食べさせても大丈夫
猫が梨(和梨)を食べるのはメリットがあります。ただし多く与えてしまうとお腹を壊してしまうので少量だけ与えるようにします。また、与え方にも注意が必要です。
猫に梨を与えるメリット
猫に梨を与える効果
- 梨で水分補給
- 梨の食物繊維で便秘の改善、整腸作用
- 梨のカリウムで塩分排出
- 梨の酵素で消化吸収促進
水分補給ができる
梨は90%近くが水分です。そのため、水分補給として与えることができます。店頭に梨が並ぶのは、夏から秋と気温が高く熱中症が気になる季節です。水分補給に梨をおやつにすることができますね。
便秘の改善に役に立つ
梨は食物繊維を含んでいるので、整腸作用が期待できます。梨のシャリシャリとした食感は食物繊維によるものです。
また、ソルビトールという糖も含んでいます。ソルビトールは腸のぜん動運動を促したり、便を柔らかくするので便秘改善も期待できます。
梨のカリウムで塩分調整ができる
カリウムを含んでいることも梨の特徴です。カリウムは余分な塩分の排出をする働きがあります。ただし、腎機能や心機能が低下している場合、カリウムが体調を左右することがあります。
与えるには獣医師に相談したり、量の調節が必要です。
梨の酵素で消化を促す
プロテアーゼというタンパク質を分解する酵素が含まれています。消化吸収の促進というメリットがあります。
猫に梨を与える時の注意点
- 梨の種、皮、芯をしっかり取り除く
- 梨の種を食べると腸閉塞になる可能性がある
- 細かく切り刻む、すりおろして与える
梨の皮や種を取る
梨の歯ごたえや舌ざわりが好きな猫がいますが、皮、種、芯は取り除き、喉に詰まらないように配慮しましょう。細かく刻んだり、すりおろすと猫が食べやすくなります。
ヒトの場合、皮ごと食べた方が健康に良いと言われますが、猫の場合は種や皮の消化は難しいです。さらに種にはシアン配糖体という成分が含まれ、体内で有毒な成分となります。
毒素で体調を崩すほどの量の種を食べることはないと思いますが、腸閉塞になる可能性も考えて、取り除いてから与えましょう。
猫に梨を与える量
与える量は大さじ1杯ほどでOKです。水分を多く含んでいるため、食べ過ぎると下痢になってしまうかもしれません。糖度も高いので肥満に注意が必要です。
お皿に梨を用意しても警戒して食べなかったり、興味を持ってくれないこともあるでしょう。無理に食べさせる必要も、毎日与える必要もありませんが、みじん切りにして手作りごはんに混ぜて与えることができます。
猫への手作りご飯に使用してもOK
梨は加熱しても失われる栄養が少ない特徴があります。手作りごはんは飼い主の分だけ味付けをすれば、愛猫と一緒に梨を楽しめますね。
猫に梨以外のその他の果物は食べてもいいの?
梨以外にも猫が食べていい果物はあります。ただし梨と同じで食べてもいいのですが、与える量と種に注意が必要です。
猫の体質によってはアレルギーを起こすことがあるので、初めて食べさせるときは少しだけ与えて様子を確認します。また、与えてはいけない果物もあるので、覚えておきましょう。
洋梨(ラフランス)
- 洋梨を与えても大丈夫
- 洋梨の缶詰は与えない方が良い
ラフランスなど洋梨のニオイが好きな猫も多く、飼い主さんが洋梨を食べようとすると近寄ってくる子もいます。
洋梨の食物繊維の量は和梨よりも2倍多いのが特徴で、熟している洋梨を少量だけ与えるなら問題ありません。しかし、糖度が高く和梨よりもカロリーが若干高いので肥満に注意が必要です。
洋梨には「バートレット梨」という品種があり、キャットフードの原材料に採用しているメーカーがあります。洋梨は缶詰にもなっていますが、砂糖が多く使用されているため与えてはいけません。
りんご
りんごに食物繊維が含まれていることは良く知られていますよね。この食物繊維は猫にとっても整腸作用が期待できます。種は腸閉塞になる可能性とシアン配糖体が含まれるので取り除いて与えます。大さじ1杯ほどで十分です。
いちご
食物繊維が豊富なので腸内環境にメリットがあります。与えてもいい量は、一粒の半分程度です。与えすぎは下痢を起こしてしまいます。
メロン、すいか
水分が豊富なので、夏場の水分補給としても与えることができます。カリウムが含まれているため、腎臓や心臓に疾患がある猫には与える前に獣医師に相談した方が良いです。与える量は猫の口で一口分です。
桃
桃も水分が多いので、水分補給として与えることができますが、種には体内で有毒な成分になるシアン配糖体が含まれています。種を誤飲する恐れがあるので、種で遊ばせないようにします。
ぶどう
ぶどうは猫に与えてはいけない果物です。腎機能に障害が起きたり、嘔吐したりします。なぜ猫の体に悪影響となるのかははっきり解明されていませんが、生のぶどうだけではなく、干しブドウも与えてはいけません。
みかん
皮に含まれるリモネン成分を分解できないため、猫にとっては有毒です。与えるときは果肉や果汁のみにし、猫の一口分の量にしておきましょう。ビタミンやカリウムなどが含まれていることがメリットですが、糖分が多く与えすぎは肥満のリスクがあります。
まとめ
猫にとって梨は、水分補給や腸内環境の改善といったメリットがあることが分かりました。ビタミンCや抗酸化物質も含むので免疫機能にもうれしい果物です。
しかし、梨の与えすぎはお腹を壊してしまうので少量だけにしておきましょう。果物の中には種の成分が問題であったり、種を誤飲してしまい、腸に詰まって腸閉塞になったりするので、必ず取り除きます。果肉も喉に詰まらないように配慮が必要です。
梨には猫の健康にメリットがあります。しかし興味を持ってくれないことも。そんな時は猫に食べてもらうことではなく、他の楽しみ方をするのも良いかも知れません。
梨の保護キャップを使って猫用の帽子にしたり、梨の箱でおもちゃを作ったりして猫と一緒に楽しんでみてはいかかでしょうか。
40代 女性 かえで
姉が飼っている猫ちゃんに与えたいと思ったので細かく切って与えてみましたら喜んでスプーンに残った果汁まで綺麗に飲み干しました。
その時の姉の猫ちゃんは、熱中症になっていたので、梨がとても役にたちました。次の日は、梨を搾ってジュースにして飲ませましたら、やっとおしっこが出て元気になりました。
病院に行くほどではなかったのですが、水を飲まないので困っていました。
熱中症になった時には、梨が活用できるということを知り、とても役にたちました。
姉の猫ちゃんは、便秘がちなのでりんごは日頃から果肉を細かく切って与えていますと、便秘がましだそうです。
姉の猫ちゃんは、子猫の時にりんごの種を誤って食べてしまい、腸閉塞になり手術したことがあるので、それ以来色んな果物の種を落とさないように気を付けています。
猫ちゃんには、与えてはいけない果物もありますが、少量なら身体にいい果物もあります。
梨や洋梨も体調を見ながら少しだけ与えるのも健康にいいことですね。
40代 女性 はなこ
食欲がないときに、梨をすって与えます。
美味しそうに食べてくれますのでこちらも、嬉しいです。
カリウムの調整をしてくれるらしく、体にいいですね。
ぶどうは、中毒を起こすので与えてはいけません。スイカはうちの猫ちゃんにも与えますが、ほんの少しです。
与えてもよい果物は少しだけでも、色々な種類を与えてみましょう。