猫はクランベリーを食べても大丈夫!
クランベリーは猫に与えても良い果物で、猫の健康にも良い影響を与える栄養素が多く含まれています。
- ポリフェノール(プロアントシアジン)
- キナ酸
- ビタミンC,E
- ペクチン
ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンは抗酸化作用があり、血液をサラサラにする働きがあるとされています。抗菌作用もあります。
尿を酸性に傾けるキナ酸や、ビタミンCやビタミンEも豊富です。ペクチンには整腸作用やコレステロールを低下させる作用があります。
猫がクランベリーを食べると尿路結石予防になる?
ストルバイト尿結石の予防になる
クランベリーに含まれるキナ酸は体内で代謝され尿中に排泄されます。その代謝物(馬尿酸)によって尿が酸性に傾くため、酸性中では形成されにくいストルバイト結石の予防が期待できます。
ストルバイト結石は尿の中に排泄されるミネラルが増え、結晶化することで形成されます。ストルバイト結晶が更に時間を経て尿石へと変わっていきます。
尿結石を予防するには尿のpHバランスを整えることが重要になり、キナ酸は尿pHを酸性に傾ける大切な役割をしてくれます。
しかし、同じ尿路結石でも、酸性尿中で結晶化しやすいシュウ酸カルシウム結石の場合は症状を悪化させてしまう可能性があるため与えないようにしましょう。
膀胱炎にも効果が見られる
クランベリーに含まれるプロアントシアジン(ポリフェノールの一種)は抗菌、抗酸化作用があり、猫の膀胱炎にも効果があると言われています。
膀胱炎は再発しやすい病気なのでミネラル成分やイオンバランスの調整された療法食を与えながら、獣医師に相談の上、クランベリーのサプリメントなどを利用してみるのもよいでしょう。
クランベリーを使った猫用サプリ
PE クランベリーU液
クランベリー果汁を犬や猫でも摂取しやすくしたサプリメントです。
シロップタイプなのでスポイトで直接投与したり、ペットフードにかけたりと愛猫に合わせた与え方をすることができます。Amazonでの評価も高く、効果があったというレビューも多い商品です。
ペットボタニックス クランベリー サプリメント
猫の尿路の健康を維持する為のサプリメントです。クランベリーやエキナシアなど、利尿、抗菌に働くハーブがブレンドされています。
保存料、人工香料などを使っていないパウダータイプでキャットフードやミルクに混ぜて与えることもできます。
ウロアクト 犬猫用
クランベリーパウダーに加え、タンニンが多く含まれるウラジロガシエキスが配合されたサプリメントです。錠剤のサイズが小さく、猫に与えやすいのが特徴です。
泌尿器系トラブルの予防として与えている飼い主も多いようです。
出けっせき(結石)を取ります
クランベリーをはじめ、アサイーやクコの実などオメガ3、6を豊富に含むスーパーフードを配合したパウダータイプのサプリメントです。
オーガニック素材で添加物不使用で作られており安心して与えることができます。ストルバイト結石用とシュウ酸結石用の2種類から選ぶことができます。
クランベリーが配合されたキャットフード
フォルツァ10 猫 ウリナリー アクティウェット 100g
クランベリーに加え、肝機能をサポートするメチオニンが配合された、低リン、低マグネシウムのウェットフードです。
猫の泌尿器や腎臓に効能のあると言われるたんぽぽエキスも含まれており、酸性尿生成とミネラルの結晶化に配慮して作られています。
アーテミス フレッシュミックス
人間も口にできる品質の原材料を使って作られた総合栄養食です。クランベリーの他、抗酸化作用のあるブルーベリーやほうれん草などもバランスよく配合されています。
合成保存料や合成防腐材など一切使用していない餌なので猫に安心して与えることができると、楽天で高評価のキャットフードです。
アディクション キャットフード グレインフリー サーモンブルー
抗酸化作用や泌尿器系ケアの作用を持つドライクランベリーやドライブルーベリーを使用したドライフードです。
天然のサーモンを使用しているため、チキン、牛肉、ラム肉などのアレルギーのある猫にも安心して与えることができます。
コンボ キャット まぐろ味
膀胱炎や尿路結石、血尿などの下部尿路疾患の病歴を持つ猫のための総合栄養食です。
猫の好きな魚の風味などに加えてクランベリーや野菜、ハーブなどを配合しています。中に小魚なども入っているので猫の食いつきが良いとAmazonでのレビューも高評価です。
猫にクランベリーを与える際の注意点
はじめて与えるときは少量から
クランベリーに限らずはじめて与える食材は少量ずつ与えましょう。クランベリーはそのまま食べると酸味と渋みが強いので、猫に生で与えると食べてくれないかもしれません。
猫にクランベリーを与えるときには猫用に作られたクランベリーサプリなどを活用するとよいでしょう。サプリメントなどで与える場合にも、猫の様子に異常はないかなど観察し、様子を見ながら与えてください。
クランベリーの加工食品を与えない
人間が食べるクランベリーの加工食品には、砂糖やバターなど猫に与えないほうがよい素材が含まれています。
猫に人間用のクランベリー加工食品を与えると歯周病、肥満など、病気に繋がる可能性もあります。人間用に加工されたクランベリージュースやクッキーなどのおやつは少量であっても与えないようにしましょう。
シュウ酸カルシウム結石の猫に与えない
同じ尿路結石でもシュウ酸カルシウム結石の猫には、少量であってもクランベリーを与えてはいけません。
シュウ酸カルシウム結石の原因の一つは尿の酸性化なので、尿を酸性に傾けてしまうクランベリーを与えてしまうと病状が悪化してしまう危険性があります。
まとめ
クランベリーは抗菌、抗酸化作用など、猫の健康にも良い成分が豊富で、膀胱炎や尿路結石の予防に効果が期待できる果物です。はじめて与えるときは少量ずつ様子を見ながら与えましょう。