猫にさくらんぼを与えても大丈夫
結論から言うと大丈夫です。
床に落としたさくらんぼを転がして遊んでいた猫ちゃんがパクッと咥えてもぐもぐ・・・、でも慌てなくても大丈夫。タマネギやチョコレートのように絶対に避けなければならない食べ物というわけではなさそうです。ただ、気をつける点がいくつかあります。
猫へのさくらんぼの与え方と注意点
大丈夫とは言っても、与える際の注意点もあります。
- さくらんぼには食物繊維が豊富にふくまれていて猫が食べると下痢や軟便の原因となる。
- さくらんぼの葉や茎、種に、体内で青酸に変化すると毒に変わる青酸配糖体が含まれている。
- 未成熟のさくらんぼは与えない。
ですから、与える量は少量(1粒くらい)で葉、茎や種は取り除く、とうことに気をつけなければなりませんね。スーパーなどで購入するさくらんぼは成熟したものなので未成熟のさくらんぼ・・・という点にはあまり神経質にならなくても良いように思います。
先ほど、パクッと咥えて食べてしまっても慌てなくて良い・・・と書きましたが、種を飲み込まないように気をつけなければなりません。万が一飲み込んでしまっても多くがウンチと一緒に排出されるようですが、念のため獣医さんに相談するほうが良いかもしれませんね。噛み砕いて飲み込んだ場合はすぐに獣医さんに相談することをお勧めします。
猫とさくらんぼについて
可愛らしくコロコロと丸く赤いさくらんぼ。
甘くてちょっと酸味のある初夏の果物というイメージです。
バラ科サクラ属、桜桃というのが正式名称で「桜の坊」からさくらんぼと呼ばれるように。5月後半から6月にかけてが旬となります。
栄養価も高く、一粒あたり約5kcal、その成分は・・・
- 糖質
- ビタミンA, C, B1, B2
- リン
- カルシウム
- カリウム
- 鉄分
- カロテン
などを含み、疲労回復や貧血・冷え性緩和・肌老化防止に効果が期待できるとか。さらに、アメリカンチェリーの皮にはアントシアニンというポリフェノールの一種が含まれています。
ただ、適量なら便秘解消に役立つ成分であるソルビトールという甘味成分が、食べすぎると腹痛の原因となることがありますので食べ過ぎにはご注意を。
ちなみにさくらんぼを食べる適量は、一度に100g以内だそうです。
人間が食べる分にはたくさんの効能があって美味しいさくらんぼですが、では猫ちゃんにとってはどうなのでしょう。
もともと猫は肉食動物であり、生の野菜や果物の消化率が悪い動物ですので、基本的には野菜や果物は摂取する必要がないと言えます。そして、猫がアレルギー反応を起こしやすい果物もいくつかあげられています。バナナ、パイナップル、柑橘系の果物、ぶどう、そしてキウイフルーツなど。
猫ちゃんによってそれぞれ好みがあるのか、果物に興味を示す猫ちゃんもいれば全く興味のない猫ちゃんもいます。ちなみに、我が家の猫ちゃん達はいちごには興味を示しますがさくらんぼには全然興味が無いようです。
本来摂取する必要のない野菜や果物に興味を示す理由はなんなのか気になりますね。ですが残念ながら、どの文献を見ても仮説はいくつかあるものの、ネコ草を始め、なぜ食物繊維を取りたがるのか・・・に対する明確な答えは未だ発見されていない様です。
まとめ
もしも、猫ちゃんがさくらんぼを欲しがるようであれば、先に記述しました通り与える量は1粒くらい、葉や茎、種は取り除く、ということに気をつければ与えても大丈夫です。ただ念のため、食べた後しばらくは猫ちゃんの様子に気をつけて見ておいてあげましょう。
その他、猫が食べていいもの・悪いもの
今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。
40代 女性 かずえ