猫にブロッコリーを与えても大丈夫?メリットや注意点について

猫にブロッコリーを与えても大丈夫?メリットや注意点について

概要

  • 猫がブロッコリーを食べても害はない
  • ブロッコリーを与える量に注意する
  • アンチエイジングや長寿に効果あり

まるで、緑色の花束のようなブロッコリー。体に良い食べ物として知られています。でも人間にとっては良くても、猫にとってはどうなのでしょう?猫にブロッコリーを与えても大丈夫なのか、そのメリットやデメリット、与え方をお伝えします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫にブロッコリーを与えても大丈夫!

ブロッコリーをつかむ猫

猫にブロッコリーを与えるのは基本的にはOKですが、量には気をつけてください。ブロッコリーの親戚であるカリフラワーや、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトも同様です。

適量を守ってうまく使えば、愛猫の健康維持に役立てることができます。

猫がブロッコリーを食べると得られるメリット

ブロッコリースムージーと猫

愛猫がブロッコリーを食べる事のメリット、デメリットをお伝えしていきましょう。

猫にブロッコリーを与えるメリット

  • ブロッコリーには殺菌作用と抗酸化作用がある
  • 老化防止の作用がある
  • 肝臓の解毒機能を活発にする働き
  • 抗ガン作用
  • 体内の老廃物や有毒物質の排出を促す
  • 便秘解消
  • 貧血の予防

ブロッコリーに含まれる代表的な成分として、グルコシノレートがあり、これは消化されるとイソチオシアネートに変化します。イソチオシアネートは強力な殺菌作用と抗酸化作用があります。

それ以外にもビタミンC、Eやβカロテンが豊富なので、老化を抑える作用があります。

また、ブロッコリーに含まれるグルコシノレートやスルフォラファンという成分には、肝臓の解毒機能を活発にする作用や、抗ガン作用があると言われています。猫の体内の老廃物や有毒物質の排出を、促すと考えられています。

ブロッコリーは食物繊維やマグネシウムも豊富なので、便秘解消にも役立ちます。

ただ、猫にとって食物繊維はマグネシウムの摂り過ぎは、逆に便秘を酷くさせてしまったり、尿路結石の可能性を増やしてしまったりする場合がありますので、与える量には注意が必要です。

その他にも、長生きに良いとされる葉酸や、猫にも良く見られる鉄欠乏性貧血に効果的な鉄分も含まれています。鉄の吸収を高めてくれるビタミンCも含まれていますから、適量を守れば貧血の猫にもオススメです。

ブロッコリーを与えるときの適切な量

ブロッコリーには「ゴイトロゲン」という甲状腺の機能を低下させてしまう物質が、少量ですが含まれています。少量なので摂取量を細かく気にする必要はありませんが、心配であれば3cm程度の小さいブロッコリーをひとかけらだけ与えることをおすすめします。

猫にブロッコリーを与える時の注意点

ブロッコリーの臭いを嗅ぐ猫
  • ブロッコリーを与える量は、1日に小さじ1杯程度を限度に
  • ブロッコリーは加熱をして細かく切って与える

猫にブロッコリーを与える場合、以下のポイントに注意しながら与えるようにしましょう。

ブロッコリーを加熱するときの注意点

生のブロッコリーを与えてしまうと、猫が消化不良を起こしてしまう可能性があるため、必ず加熱をしてから与えましょう。

また、ブロッコリーを茹でて加熱してしまうと、ブロッコリーの中に含まれているビタミンが水中に溶けだしてしまいもったいないので、できれば電子レンジを使って加熱してください。

カリフラワーを与えるときの注意点

カリフラワーもブロッコリーと同様で、猫に食べさせる際は加熱したものを少量にとどめておくことをおすすめします。

また、生のまま与えてしまうとやはり消化不良を起こしてしまうため、加熱は必須です。

ブロッコリースプラウトを与えるときの注意点

  • ブロッコリースプラウトは生のままでもOK
  • ブロッコリースプラウトは抗ガン作用がある

ブロッコリースプラウトは、肝臓の機能をサポートしてくれ、抗ガン作用があると言われる「スルフォラファン」が非常に豊富です。

ブロッコリースプラウトは加熱不要なので、生のまま細かく切って与えましょう。スルフォラファンは揮発しやすい成分ですので、食べる直前にカットするようにしてください。

ただし、ブロッコリースプラウトには「イソチオシアネート」と呼ばれる成分が含まれており、与えすぎてしまうと胃を刺激する可能性があるため、摂取量には注意しましょう。

ブロッコリーを与えてはいけない猫

ストップの看板と猫

甲状腺機能低下症の猫

ブロッコリーに含まれるスルフォラファンは、健康な猫の場合は有効に働いてくれる期待が持てるのですが、ヨウ素欠乏により甲状腺機能低下症になっている猫にとっては、逆効果です。

健康を促進してくれるはずのスルフォラファンがヨウ素の取り込みを阻害してしまい、症状が悪化する可能性があります。ただ、ブロッコリーを加熱する事で、その問題はなくなります。

ブロッコリーのアレルギーがある猫

また、ブロッコリーに対してアレルギーを持っている猫もいますので、充分注意しましょう。初めてブロッコリーを与える時はごく少量にして、愛猫の様子を見ながら量を増やしていくようにしましょう。

まとめ

ブロッコリーの臭いを嗅ぐブルーの猫

最近は、結婚式のブーケトスの新郎バージョンで、ブロッコリートスというのも定番になりつつあるようです。そんな身近な野菜であるブロッコリー。うまく使って愛猫の健康に、役立てましょう!

投稿者

40代 女性 しげ

ブロッコリーは、抗酸化作用があって老化防止に役立ちますね。
なので、うちは代々の猫ちゃんにカリカリには茹でたブロッコリーを必ずトッピングしていました。みんな好きでよく食べてくれました。いま飼っている猫ちゃんにも、ブロッコリーを与えています。大好きで残さずに食べます。緑黄色野菜なので目にもいいし、体にいいので与え続けたいと思います。
投稿者

40代 女性 匿名

うちにいる子たちもブロッコリーは大好きなのですが3匹のうち1匹だけ食べた後吐いてしまいました。3人で2房分け合った程度の量です。アレルギーなのかもしれません。
以降気をつけようと思います!

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