猫はトマトを食べても大丈夫?与える際の注意点4つ

猫はトマトを食べても大丈夫?与える際の注意点4つ

夏野菜の代表であるトマト。栄養成分がたっぷり含まれており、健康維持には欠かせない野菜の一つです。日頃、ご家庭の食卓に並ぶことも多いでしょう。人間と同様「健康のために」と、猫にトマトを与えても良いのでしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫はトマトを食べても大丈夫?

トマトを取ろうとする猫

トマトに含まれるリコピンは、抗酸化作用が非常に高く、肝臓疾患やガンのリスクの軽減にもなります。また、水分量も豊富なため、夏の熱中症対策にも効果的です。

猫にトマトを与える際の注意点

トマトの前に座る猫

人間同様、猫にとっても、トマトは健康を維持するために有効であり、食べても良いと言えます。しかし、猫に与える際には注意点がありますので、いくつかご紹介します。

1. 加熱する

ゆでトマト

猫にトマトを与える際は、生ではなく加熱しましょう。リコピンは油に溶けやすく、加熱した方が吸収力が高まるという利点があります。

また、肉食である猫は野菜を消化するのが苦手。皮も生のままだと消化不良を起こす可能性があります。茹でたり、煮込んでスープにすると良いでしょう。

2. 葉や茎は与えない

トマト

トマトの葉や茎には「トマチン」という有毒物質が含まれています。もちろん売っているトマトには、葉や茎はついていないので心配は要りませんが、自宅で栽培している場合は、猫が葉や茎に触れないように気をつけましょう。トマチンを摂取すると、嘔吐や下痢、血便を引き起こしてしまうかもしれません。

3. 青いトマトは与えない

枝になる青いトマトと赤いトマト

有毒物質である「トマチン」は、熟していない青いトマトにも含まれています。与える際は、必ず熟した真っ赤なトマトを与えるようにしましょう。

4. 大量に与えない

トマトと猫

肉食である猫にとって、野菜はほとんど必要ありません。大量に与えてしまうと消化不良を起こしてしまいます。飼い主さんとのコミュニケーションの一環として少量を与える程度にしましょう。おやつや、キャットフードのトッピングとして与えるのが良いでしょう。

まとめ

トマトの横に座る猫

トマトは、猫にとっても様々な健康効果を期待できる野菜と言えます。そのため、積極的に与えたいと考える飼い主さんもいるでしょう。

しかし、本来健康に良いトマトも、時に猫にとっては有毒になることがあります。また、種類によっては猫の苦手なクエン酸が多く含まれているため、嫌がる猫もいるかもしれません。猫の様子を窺いながら、健康維持に役立てて頂ければと思います。

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