猫のチェリーアイとは?
猫の瞬膜腺が赤く腫れること
猫のチェリーアイは、猫の第3の瞼である瞬膜の裏にある第三眼瞼腺(瞬膜腺)(瞬膜の裏にある、涙の分泌を行う器官)が、赤く腫れ上がった状態です。
瞬膜腺の色が赤くさくらんぼに似ていることから、「チェリーアイ」と呼ばれています。
猫がチェリーアイになる原因
- 外傷
- 炎症
- 腫瘍
猫がチェリーアイになる原因は、先天的なものと外傷、炎症、腫瘍などの後天性のものなどが挙げられます。
好発の猫種としてはバーミーズやペルシャがあげられます。
猫がチェリーアイになると、下記のような症状が見られます。
チェリーアイの症状
- 目をしきりに気にする
- 結膜炎
- 角膜炎
- 片目、もしくは両目の瞬膜の腫れ
- 目の充血
- まばたきの回数が増える
- (慢性化・重症化すると)瞬膜腺の軟骨の変形
猫のチェリーアイ、治療法は?
猫のチェリーアイは、どのように治療すれば良いのでしょうか?
軽度の場合
瞬膜腺の飛び出し方が軽度の場合は、綿棒などで押し戻すことで元に戻る場合があります。
とはいえ、獣医師でない人が行うのは、止めましょう。
必ず受診して、治療を受けるようにしてください。点眼薬で治療を行うこともあります。
重症の場合
し戻で押しても戻ってこない場合や何度も繰り返している場合は、外科手術が必要になります。
チェリーアイの手術にはいくつか種類があります。
チェリーアイの手術の方法
ポケット法
結膜にポケットを作り、そこに飛び出した瞬膜腺を反転させたものを埋め込んで縫合することで、再び瞬膜腺が飛び出るのを防ぐ手術法です。
猫が高齢の場合や慢性化しているときなどは特に、向いています。
一般的にはポケット法がひろく用いられるようです。
もしチェリーアイの慢性化により、軟骨が変形している場合は、変形した軟骨の切除をする場合も。多少の再発のリスクがあります。
アンカー法
飛び出した部分を、糸を使って中へと入れ込み固定する方法です。
どちらの方法が良いのかは、症状などにより、検討されます。
チェリーアイの手術にかかる費用
愛猫がチェリーアイの手術をすることになった場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
- 検査費用 10,000円
- 手術 15,000円〜20,000円
- 麻酔 5,000円〜10,000円
- 薬代 3,000円〜5,000円
合計 30,000円〜50,000円程度
猫がチェリーアイの手術を受けるときは、だいたい3万円〜5万円の費用がかかると予想されます。もちろんこれは目安です。
病院によって金額が異なりますし、治療方針や入院の有無によっても、値段は前後します。
まとめ
猫のチェリーアイは、比較的稀なようですが、それでも愛猫が絶対にかからないとは言い切れません。
軽度のチェリーアイになった猫が気にして、いじって酷くなってしまう可能性もあります。
愛猫の様子は、いつもきちんと観察しておきたいですね。
愛猫にしたら、飼い主さんだけが頼りなのですから。