猫が茶色いものを吐く病気
猫が茶色いものを吐くとき考えられる病気について、以下のようなものがあげられます。
- 胃炎
- 腸炎
- 胃潰瘍
- 胃や腸の腫瘍
猫が病気で茶色いものを吐くときに伴って現れる危険な症状
- 茶色い嘔吐物に血なまぐさい臭いがある
- 吐いた茶色の嘔吐物が濃い珈琲色に見える
- 食べ物だけではなく水も吐く
- 食欲不振に陥る
- ぐったりして寝ている
- ふらついている
- 下痢や軟便、そして黒っぽい便をする
- 一日に二回以上繰り返して吐く
猫が吐く茶色い物が血液の場合
- 血なまぐさい臭い
本来血液は赤いのですが、胃や消化管から出血があった場合は、その血液が酸化されて茶色~黒っぽくなっていきます。なので、もし、嘔吐物が血なまぐさい匂いや、鉄がさびたような匂いがした場合は、消化管からの出血がある可能性や消化器系の病気の可能性があります。
内臓から出血している場合は貧血もおこりますので、ずっと寝ていたりぐったりしている事もよく見られます。他には食欲がなかったりなどもみられると思います。一度吐いて元気であれば良いですが、度々茶色いものを吐く、一緒に水を吐くなど他の症状も伴っている場合にも注意が必要です。
さらに、腎臓病などの内臓の病気の症状として、ごはんを吐いたり、胃液や胆汁を吐いたりと、吐くという症状があらわれている場合もあります。なので、吐く回数が増えたり、体重が減ってきたり、元気や食欲がなくなっているような様子などもあるようでしたらすぐに病院へ受診しましょう。
猫が茶色いものを吐く病気以外の原因
猫が茶色いものを吐く回数が少なかったり、吐いた後元気な時は原因は病気ではなく「食べ物」が原因である可能性もあります。
猫が未消化もしくは消化された「食べ物」である茶色いものを吐く理由
- 普段と違うフードだから
- フードに対してのアレルギー
- フード以外の誤飲、誤食(猫草の土など)
猫が液体ではなく固体に近い、ドロドロのペースト状の茶色いものを吐く時は消化されたフードが考えられます。ほとんどのフードは茶色いのでペースト状であれば消化されたフードと考えて良いでしょう。
食べ慣れないものを食べ、消化不良で茶色いフードを一緒に吐く場合もあるでしょう。また、フードに対してアレルギーがあると吐いてしまうこともあります。
猫の体質に合ったフードを与えないと体が受け付けてくれない事もありますから、もしフードを吐くことが続くようなら獣医さんに相談してみるのもいいと思います。
また、元気なのにフードを何度も吐いてしまったり、お水も吐き出してしまったりする原因の中には、誤飲したり誤食して異物が消化管に詰まってしまっている場合もあります。玩具や小さな物、ひも等、飲み込んでしまった場合は腸閉塞になってしまう危険もありますから注意が必要です。
空腹吐きで吐いている場合がありますが、この場合は胆汁や胃液を吐いていることが多いので、黄色の液体や白っぽい泡状の液体が出てきます。が、場合によってはそれが茶色っぽくみえる場合もありますので、その時は吐いたタイミングをみて、食事と食事の間や食事前であれば、そして元気食欲などがあるようであれば、空腹吐きの可能性があります。ただ、あまりにも続くようであれば一度獣医さんに相談してみてもいいかもしれませんね。
茶色いものを猫が吐く時の対処法
猫が茶色いものを吐くときの様子を確認
- 猫が茶色いものを吐く回数
- 猫が茶色いものを吐く時の臭い
- 猫が茶色いものを吐くタイミング
猫の茶色い吐いたもの・報告のための情報集め
猫が吐いた物を病院に持参したり、「動画を撮影」して獣医師に持参するのも良い対応でしょう。
この理由としては、吐くという行為は胃にはいったものが再度口からでることですが、似たようなものに「吐出」といって、胃にははいらず食道の問題で食べ物などを口から出してしまっている場合もあるからです。場合によっては動画が診断の補助になる場合もあることを頭の片隅に置いておくのもいいと思います。
猫が茶色い物を吐いたら早めの病院受診
猫が茶色い物を吐いたら早めに病院を受診していただくのが一番です。猫は小さな生き物ですからちょっとの時間差が命取りになります。
まとめ
猫の吐くものが茶色だった時考えられる病気と対処法についてお話をさせていただきました。血液が酸化すると茶色くなってしまう事を知らないと「猫は良く吐くから大丈夫」と大きな病気を見過ごしてしまいかねません。
常に愛猫の様子を観察し、少しでも異変がある時はすぐに病院へ行きたいですね。友人でスコティッシュフォールドの飼い主さんがいますが、しょっちゅう病院を受診するので自分で「過保護な飼い主です」と言っていました。
皆様はどのようにお考えになるでしょうか?しかし、私は過保護ぐらいで丁度良いのではないかと思っております。
40代 女性 ひつじ
フィラリア予防のお薬を飲ませた時に吐き戻しをしました、空腹だったことに気がつき、可愛そうなことしてしまったと、反省しました。何度か茶色い物を吐いたうちの1回は胃潰瘍になりかけていました。やはりその時は、食欲がなかったです。すぐに、治療が始まり薬が効いてきて2週間ほどでよくなりました。それからはあまり吐かないようになり、元気になりました。お腹の辺りをさわっても、痛がらなくなりました。
今までは、少し吐いただけだったら特に何もしなかったのですが、胃潰瘍になりかけた時は、食欲がなかったので獣医さんに連れていきましたが、早期発見できてよかったです。
40代 女性 さなえ
獣医師に診ていただきましょう。
我が家の猫ちゃんが、茶色いものを吐いたときには、胃潰瘍を起こしていました。
ストレスだったみたいです。当時は、来客がよく来ていてストレスになったようです。
治療して完治したあとは、茶色いものを吐かなくなりました。
30代 女性 みきこ
前に飼っていた猫ちゃんが、血生臭い茶色いものを吐いたときには、獣医師に診ていただきました。検査をした結果、胃潰瘍になりかけていました。お薬を1週間飲ませまして、すっかりと治りましたが初めは、処方食を食べさせていました。徐々に固くしていき、いつものカリカリにもどしました。胃潰瘍になってからは茹でた野菜も食べさせるようにして、胃腸の調子を整えていました。
すっかりと元気になってからも、時々やわらかい食べ物を食べたがりますのでさつまいものペーストを与えますと、喜んで食べていました。