猫がえづく原因
猫の「えづく」状態、吐きそうで吐かない、吐こうとするが何もでないには考えられる理由がいくつかあります。
原因1:異物を飲んでしまった
猫はよく口の中に物を入れる動物です。
えづく原因となる行動には、落ちている物や飼い主の触った物、くわえて遊んでいた物等、口にいれて誤って飲み込んでしまうことがあり「えづく」可能性があります。
えづくとともに、食欲も無くぐったりしていたり、口を魚のようにパクパクしていたり、呼吸が苦しそうであれば、異物が食道に詰まっている可能性が高いです。
えづく要因として、猫が口に入れてしまう異物は、猫にとって大変に危険な植物や虫、動物などもありますので、えづく原因となった異物も一緒に持って病院を受診しましょう。異物が詰まっていなくても、植物や動物の毒によって口や喉に刺激を感じえづいていることもあるかもしれません。
原因2:毛球症
毛づくろいで抜けた毛を飲みこんだ場合、毛は便と一緒に排泄されたり口から吐き出されたりします。
しかしうまく毛を体内から出せずにいて、毛玉が体内から出なくなった状態である毛球症となり、猫がえづくことがあります。
えづくとともに、食欲が落ちたり、便秘気味になりお腹が張ったり、お腹を触られるのを嫌がることもあります。このような症状が見られたら病院へ連れていきましょう。
原因3:咽頭炎
猫の喉に炎症がおきたときもえづくことがあります。
えづくとともに咳、食欲が落ちる、呼吸が苦しくなる、鳴き声に変化が出る、よだれが出やすくなる、リンパが腫れるなど、様々な症状があります。口内炎による痛みで食事がうまく食べられない時も、えづいているように見えることがあります。
原因4:有害な生物に刺される
蜂やある種の蛾の毛虫、ムカデなどに刺されたり、蛇に噛まれたりするとえづくことがあります。
それらの毒によって嘔吐が起こることがあるのですが、胃の中が空っぽであればえづくだけになるのです。猫がえづくとともに、よだれ、呼吸困難、患部が腫れたり、かゆがったり、触られるのを嫌がるなどの症状がおこることもあります。
外出をする猫には、交通事故だけではなく自然からの驚異にも注意をしなければなりません。
原因5:アレルギー
人間もそうですがアレルギーによりえづくことがあります。
アレルギーには様々な原因がありますので、えづく原因が何のアレルギーによるのかを解明する必要があります。
原因6:ストレス
猫も様々な要因でストレスをため、吐きそうなしぐさであるえづく動作を行うことがあります。
えづくとともに、食欲が落ちる、元気がない、痩せてくる、大声で突然に鳴く、隠れることが多くなるなどの症状が診られることがあります。
ストレスの原因もたくさんあります。
大きな音、新しい猫との相性、引っ越し、食べ物が変わったなど、猫のえづく行為を目撃したら、猫の環境を見直してみてくださいね。
猫がえづく対策
病院を受診
- 食欲不振
- 元気がない
- 何度もえづく
異物を飲みこんだり、有害動物に接触したりしたおそれのある場合は、電話で猫の様子を伝え、すぐに病院を受診します。
ストレス解消
猫がえづいていて病院で検査などを行い、疑われる病気がないときは、猫がストレスを抱えていないかをチェックしてください。
留守番をさせがちの猫には飼い主が構う時間を多めにとったり、猫が気に入って一人で遊べるキャットタワーやおもちゃを用意してあげたりしましょう。
猫のいる環境で、猫を不安がらせる大きな音がしないかも確認してみてください。
部屋の環境を整える
アレルギーが原因で猫がえづくときは食物アレルギーがまず考えられます。病院を受診して検査を行い、食事の管理で対応していくことになります。
猫のブラッシングを増やすことは、抜け毛の減少に繋がります。飲み込むかもしれない抜け毛を減らせば、毛球症になる確率は減らせます。えづく行為が見られるときは猫が暮らしている部屋の温度や湿度を調節してみると良いそうですと聞いたことがあります。また、こまめな掃除や空気清浄機などで、出来るだけ環境を清潔にしてあげるのも効果があるかもしれません。
完全室内飼い
猫がえづく原因として、有害な生物に刺されることを阻止するには有害動物と出会う機会を減らすことが一番でしょう。
外出が生活の基盤であった猫には、完全室内飼いができるか試してみます。
えづくことを防止するためではありませんが、寄生虫に感染する可能性を排除するためにも、完全室内飼いの猫でもブロードラインやレボリューションプラスなどの予防薬を定期的に使用しましょう。
猫がえづくのは咳に似ている!?
猫の咳
猫は基本的には咳はほとんどしません。
呼吸器官に異常があると防御反応として咳をしますので、猫の健康状態は良いとはいえません。乾いた咳、湿った咳など、原因により咳にもいろいろあります。
えづく動作と咳
猫の咳とえづく動作はよく似ており、えづくと思ったら咳であったということも多くあります。
えづいているのか咳なのかと判断できないときは、可能でしたら受診前に愛猫の様子を録画し、病院で診断を仰ぎましょう。
まとめ
猫がえづく6つの原因と対策についてお伝えをいたしました。
猫が吐きたくても吐けない「えづく」様子は、見ているこちらも辛い気持ちになりますよね。
えづくなど、少しでも異変を感じた場合は、すぐに病院を受診してくださいね。