猫が下痢をして吐く時に考えられる病気
猫が吐くだけ、下痢をするだけで元気がある場合は、自宅で様子をみてもいいですが、嘔吐と下痢が同時に起こった場合は緊急を要することが多いです。
猫が下痢をして吐く時は最悪の場合、数時間以内に死に至ってしまう場合もあります。
愛猫が激しく吐く、下痢をするのと同時に食欲不振、元気が無くなるといった症状が見られる場合は一刻も早く動物病院にいきましょう。
吐く、下痢をするといった症状が出ている場合元気な状態ではないことは間違いありません。吐く、下痢をすることから考えられる病気をまとめましたので、それ以外にどんな症状が出ているか照らし合わせながらみて下さい。
猫が下痢をして吐く時・胃腸炎
胃腸炎は、胃と腸の炎症によって引き起こされます。突然吐いたり下痢をしている場合はウイルスや細菌による急性胃腸炎の可能性が極めて高いです。
胃腸炎により食欲が無くなり、吐く、下痢をする等の症状があります。
吐いたり下痢をすると体内の水分が失われ、脱水してしまいますので、水分をしっかり取らせましょう。
猫が吐く、下痢をしている場合は早めに獣医へ受診するようにしてください。胃腸炎は細菌やウイルスによる感染症の場合もありますので、その際には獣医の指示に従いましょう。
猫が下痢をして吐く時・食物アレルギー
- 吐く
- 下痢をする
- 発疹などが皮膚に現れる
猫は「食物アレルギー」により下痢や嘔吐をする場合があります。食物アレルギーの場合はその他にアレルギー性皮膚炎として症状が現れる場合もあります。
猫のアレルゲンとなりうる食材
- 小麦粉
- とうもろこし
- 大豆
- 白米
- 牛肉
- 乳製品
- 魚
猫のアレルゲンとなる食材を特定し、与えないようにすることで防ぐことは可能ですがアレルゲンとなりやすい食材は大変多いです。
主なアレルゲンをあげただけでもこれだけあります。その他にも猫により違いますので、症状が出た場合は獣医さんに相談しアレルゲンの特定を急ぎましょう。
相談する際は吐いた物やその前後で愛猫が口にした食材を事前に調べていくと診察もスムーズに済みます。
猫が下痢をして吐く時・消化器官の悪性腫瘍
- 吐く
- 下痢をする
- 体重の減りが激しい
いわゆるガンのことです。ガンは猫の死因の第一位となっており、もっとも気を付けたい猫の病気としてあげられます。
慢性的に吐く、下痢をする、食欲がない事や体重が著しく減るなどの現象が見られる場合は消化器官の悪性腫瘍を疑いましょう。
ガンは早期発見により手術や投薬治療が可能となります。愛猫の命に関わることなので異変を感じたら迷わず受診をしましょう。
猫が下痢をして吐く時・膵炎
- 症状が胃腸炎と似ている
- 激しく猫が吐く
- 下痢が続く
- 食欲が無い
急な激しい嘔吐と下痢を伴う病気の一つで忘れてはいけないのが膵炎です。膵臓に炎症が起きる病気で、食欲不振も見られます。症状が胃腸炎と似ているのも特徴の一つです。
急性膵炎と慢性膵炎の二つに分かれ、嘔吐や下痢をしたり治ったりを繰り返すため診断がとても難しい病気の一つでもあります。
猫が下痢をして吐く病気の治療方法
病気の治療法
- 抗生物質の投与
- 点滴
- 吐き気、下痢止めの処方
猫が吐く、下痢をする病気の治療法は、その病気により様々ですが主に抗生物質の投与と点滴、吐き気止めの処方です。
特に猫が吐く時や下痢をするような病気を患った場合、食欲が無くなる事が多いため自ら食事をしたりお水を飲みたがらない事があります。
そのため病院では点滴による水分、栄養分の補充が行われる事があります。薬も自ら飲めない、飲んでも吐く場合はそれと同時に吐き気止め、下痢止めのお薬も注射でしてくれる事があります。
しかしウイルスによる下痢と嘔吐の場合、ウイルスや細菌を出すために嘔吐や下痢を止めないほうがいい場合もあります。
どちらにしても、猫が吐く・下痢をするといった症状が同時に出るということはあまり良くない状態なのは間違いありません。
素人判断はせず信頼できる獣医さんの指示を仰ぎましょう。
猫が下痢をして吐く病気の予防方法
どれだけ健康に気を使い、どれだけ生活環境を整えても病気を完全に無くすことは止められません。
しかし予防することで発症率を下げることは可能です。愛猫と長く幸せに暮らすためにも見直して見ましょう。
バランスの良い食事
猫には多く摂りすぎては身体に良くない栄養素があります。
- マグネシウム
- ミネラル
- ヨウ素
これらの成分は猫の病気の原因の一つと言われています。また餌の食べ過ぎは肥満や糖尿病の原因となり、様々な病気を引き起こします。
また、食べ過ぎにより下痢をしたり吐く事もあります。
よく見られるのが人間用のご飯を与えている飼い主様です。糖分や塩分が多い人間用のご飯は猫の病気の原因となります。
また餌を食べ過ぎることが吐く原因となっている場合もあります。
猫用のご飯を適量与えることが猫の健康を維持する為に重要な項目です。餌の食べ過ぎ、塩分や糖分の摂りすぎを防ぐためにも食生活を見直してみて下さい。
ストレスを与えないようにする
猫はストレスにとても弱い動物です。ストレスが病気の原因となることもありますし、ストレス事態が猫が吐く・下痢をする原因となっていることもあります。
- 部屋は綺麗か?
- 愛猫が過ごしやすい静かな環境か?
- 最近生活環境に変化はなかったか?
猫のストレスになるようなことがないか、もう一度チェックしてストレスがない過ごしやすい環境を整えてあげるようにしましょう。
まとめ
猫が下痢をする、吐くといった症状がある場合、重篤な病気が潜んでいる可能性が非常に高いです。また嘔吐と下痢は脱水に繋がります。経口甫水が難しい場合は獣医さんに点滴をしてもらえないか相談して下さい。
食欲が少しある場合なら、ドライフードではなくウェットフードを与えましょう。ウェットフードには水分も含まれているので水分補給にもなります。
とにもかくにも、愛猫の命を守るためにも動物病院へ行きましょう。
40代 女性 かなこ
膵炎とわかるまでに時間がかかりましたが、膵炎の治療が始まってからは、1ヶ月ほどで元気になり、安心しました。
食べやすいようにカリカリを柔らかくして猫ちゃん用の出汁にとろみをつけて、与えました。
予想以上によく食べてくれました。
完治してからは、膵炎になったりしなくなりました。