人間の水虫は猫にうつることがある!治療法と対処法について

人間の水虫は猫にうつることがある!治療法と対処法について

「水虫」と聞くと一見、私たち人間がなるイメージが強いですが、実は猫にうつることがあるのです。さらに他の同居猫や家族にもどんどん感染が広がる危険性があるため、治療だけではなく感染防止のためにも適切な対処することが大事になります。もし猫に水虫がうつってしまったら、私たち飼い主はどのようにすればいいのでしょうか。対処法と共に気をつけるべき点についてご紹介したいと思います。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫のカビとは皮膚糸状菌のこと

後ろ足で耳を掻いている猫

いわゆる人の場合に水虫と呼ばれるものはカビが引き起こす病気です。その原因は皮膚糸状菌と言われこれは真菌の仲間です。世界では約40種類以上あるといわれており、猫に皮膚糸状菌が感染した場合、別名猫カビともいわれています。正確にはカビが人に水虫を引き起こすように、カビつまり皮膚糸状菌が猫に色々な皮膚症状を引き起こすのです。人の水虫のような症状をおこすわけではないので気を付けましょう。

たくさん存在する皮膚糸状菌の中で、主に猫に感染を起こすものはミクロスポラムカニス(イヌ小胞子菌)やミクロスポラムギプセム(石膏状小胞子菌)、トリコフィトンメンタグロフィテスの3種類といわれています。全体のおよそ98%の割合でミクロスポラムカニス(イヌ小胞子菌)による感染ともいわれています。

皮膚糸状菌に感染した際の大きな特徴としては被毛が円形状に脱毛を起こすことで、「リングワーム」とも呼ばれています。もし猫に皮膚糸状菌が感染しても健康であれば自然治癒することができるともいわれています。

また猫の水虫について詳しく書かれている記事がありますので、この機会にぜひ目を通してみてはいかがでしょうか。

人間のカビは猫に感染する

かかとを気にして触る女性

人間の場合はバスマットやスリッパなどを共同使用することで足に付着ついた白癬菌によって感染するケースが多いです。

皮膚糸状菌は人獣共通感染症でもあるので猫がかかっていれば人にもうつりますし、猫が人間の皮膚を舐めるなど接触することで感染することもあるため注意が必要です。

猫が水虫になったら

抜け落ちている猫の毛を持つ人の手

人間が皮膚糸状菌に感染すると患部の皮膚に赤みや水ぶくれが生じますし、リングワーム、赤い丸が現れることもあります。猫の場合も円形状に毛が抜け落ち、だんだんと脱毛範囲が広がっていきます。特に耳や四肢などの部分に起きやすい傾向があります。

猫が皮膚糸状菌に感染したとしても比較的軽症や、脱毛範囲が限局している場合はあまり痒みがないですが、脱毛範囲が広く大量のフケや細菌の2次感染などによっては強い痒みを引き起こし、頻繁にかきむしってしまったり過度に舐めるようになります。

過剰に掻いたり舐めすぎることで病変部が悪化することもあるため、場合によってはいじらないようにエリザベスカラーを付ける必要があります。

カビが猫にうつったら

病院で耳の中を診察されている猫

水虫の原因である白癬菌(真菌)、つまりカビは土壌や飼育施設など、どこにでも存在しています。猫に感染する皮膚糸状菌もどこにでも存在しています。実際に猫の繁殖施設やペットショップでカビに感染している猫が検出されていると報告されておりますし、一般家庭の調査でも全体の1〜2%の割合で感染していることが分かっています。

症状の度合いにもよりますが、一般的に脱毛が起きている病変部に外用薬を塗布したり薬浴などによる局所的な治療をおこないます。

しかし脱毛範囲が広かったり、全身にあるなど病変部が広範囲に及んでいる場合は薬を飲ませる内科療法をおこなう必要があります。

猫がカビになる感染ルートは様々考えられますが、そのほとんどが、すでにカビに感染している動物のフケや毛に接触することで感染します。人がそれらを媒介することも多くあります。

私たち人間だけではなく同居猫や犬にも感染しますし、あるいは治療しても再びカビになる可能性があるため感染しないように注意しなければいけません。

もし猫がカビにかかった場合は完治するまで同居している動物と隔離をする必要があります。抜け落ちたフケや毛で感染してしまうので、掃除機で念入りにそうじをおこなったり、床などには塩素系漂白剤を薄めて消毒をおこなうことが必要です。ただし消毒薬を使用する際は猫が間違って舐めたりしないように十分に注意して行いましょう。

また水虫になっている人間やカビに感染した人から猫にうつることもあるため、バスマットやタオル、靴下、スリッパなど使用したものに接触しないようにしてください。またカビに感染しているもしくは疑いのある猫さんを触った手で触らないようにしてください。

自己判断でおこなってしまうと飼い主や同居している動物にも感染してしまうので、もし猫の毛が円形状に抜け落ちるなど皮膚糸状菌に感染していると思った場合は必ず動物病院へ受診してください。また勝手に自己流で治療を行わず必ず、動物病院へ相談してください。

まとめ

聴診器と3匹の子猫

猫のカビは真菌の仲間である皮膚糸状菌が原因で、顔や四肢、体などに円形状に脱毛を引き起こしたりフケがたくさん出るのが特徴です。

皮膚糸状菌の種類はたくさんあり特に寄生しやすいミクロスポラムカニス(イヌ小胞子菌)は、猫から人間あるいは人間から猫へ感染するため注意が必要です。

特に子どもや高齢者、抗がん剤治療中の人など免疫力が低い人は感染しやすいため、適切な対処が大事になってきます。

ほとんどがブリーダーやペットショップ、保護猫などによる感染経路ですが人間がカビに感染していた場合に猫にうつることもあるため気をつけなければいけません。

もし猫がカビに感染した場合は早めに動物病院を受診し、適切な治療をおこなうことも大事ですが、猫自身のストレスによる免疫力の低下によって日和見感染を起こすこともあるため、ストレスを与えないように心のケアにも気を配りましょう。

その間は同居している動物と隔離をしたり、徹底的な掃除や消毒をおこなうと共に、接触した後は必ず手を綺麗に洗い流して、お互いにうつらないように生活環境にも配慮することも忘れずにおこなってください。

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