1.短時間に何度も吐く
猫が短時間に2~3回以上何度も吐く場合は、食べすぎや毛玉を吐きたいことが原因であったり、おもちゃや紐などの誤飲、胃腸炎、腎臓病、尿石症など緊急性が高い病気などが原因になっている可能性があります。また、何度も嘔吐すると脱水してしまうのでさらに吐き気がひどくなってしまう場合があります。吐く回数が多い場合は、動物病院を受診する必要があります。
2.嘔吐した後ぐったりしている
猫が吐いてもケロッとしていて特に問題のない嘔吐もありますが、嘔吐した後に元気がない、うずくまって動かない、ぐったりしているなど異変がある場合は動物病院へ相談をしましょう。病気が原因となり嘔吐している可能性があります。
3.お腹が張る
嘔吐した猫のお腹が張っている場合、おもちゃや紐などの誤飲によって腸に異物が詰まり腸閉塞を起こしていることがあります。また、腸に寄生虫が大量に寄生している場合もあります。パルボウイルス感染症や伝染性腹膜炎、肝臓など内蔵の病気などの可能性があります。
4.嘔吐した中に血や異物が混じっている
嘔吐した物がチョコレートのような茶色の場合、潰瘍や腫瘍によって消化管内で出血している可能性があります。すぐに動物病院を受診しましょう。誤飲したおもちゃなどを吐き出すこともあります。吐いたものをよく確認してみてください。
5.嘔吐した物が異常に臭い
嘔吐した物がうんちのようなニオイがしている場合、小腸に問題がある可能性があります。おもちゃや紐などを誤飲して小腸に詰まっていることも考えられます。また薬品を誤飲してしまうと、吐いた物から薬品のニオイがしてくることもあります。
6.何日も連続して吐く
3日以上連続して吐いている場合、慢性的な病気が原因かもしれません。吐くことで体が脱水してしまうことにも注意が必要です。
7.下痢もしている
嘔吐と下痢をしている場合、ウイルス性の感染症や中毒などが考えられます。特に子猫が激しい嘔吐と下痢をしている場合はすぐに動物病院を受診しましょう。
パルボウイルスが原因の、猫汎白血球減少症という致死率の高い病気であった場合、子猫は嘔吐と下痢で急激に衰弱してしまいます。嘔吐と下痢で体の脱水が激しい為、体調が悪くなり命にかかわることがあります。
まとめ
猫は嘔吐することが多い生き物と言われています。急いでごはんを食べて吐いてしまう、毛づくろいで飲み込んで胃にたまった毛を吐き出す、空腹時間が長くて胃液を吐くなどは特に問題のない嘔吐です。
しかし、吐いた後の猫の様子がいつもと違う、吐いた物に異物が混じっている、嘔吐と下痢をしているといった場合はなるべく早く動物病院を受診し、吐いたときの様子を伝えましょう。