猫の寄生虫の種類
猫の寄生虫には、お腹に寄生する虫と皮膚に寄生する大きく分けて2種類の寄生虫が存在します。
お腹に寄生するもの
- 猫回虫
- 猫鉤虫(こうちゅう)
- 瓜実(うりざね)条虫
猫の寄生虫の中でお腹に寄生するものの代表的なものはこの3種類です。これらは猫を室内飼いにしている事で感染する事はほとんどありませんが、うっかり外に出ててしまって感染したという事も珍しくありませんのでくれぐれも注意が必要です。
この他にも猫のお腹の寄生虫として有名なのは「トリコモナス」「マンソン裂頭条虫」「コクシジウム」があります。猫のお腹に寄生虫が付くと吐いたり下痢をしたり、重篤な状態になってしまう場合もあるので覚えておきましょう。
皮膚に寄生するもの
- ノミ
- 疥癬(かいせん)
- ダニ
- シラミ
猫の皮膚に付く寄生虫はこの4種類です。どれも一度は聞いたことがある名前ですよね。ダニにはミミダニとツメダニの2種類があります。猫の皮膚にこれらの寄生虫が付くととても痒がるので、体をしきりに猫が掻いている場合は疑ってみる必要があります。
猫の寄生虫の特徴や症状
ここでは猫に付きやすい代表的な寄生虫についてお教えします。
猫回虫
猫に食欲の減退や腹痛、下痢などの気になる症状が出た時、糞の中から5cmから10cmくらいの白い紐のようなものを発見したら猫回虫が寄生している可能性があります。他にもお腹が膨らむという症状もあり、おう吐物の中からも猫回虫を発見できる場合があります。
猫鉤虫
猫の腸に寄生して噛みつき、血液を吸ってしまうので貧血などの症状が出てくる場合があります。腸から出血するので下痢をしたり、便に血が混ざっていたりするとこの寄生虫が疑われます。1cmくらいの短い白い寄生虫です。
瓜実条虫
この寄生虫は猫の命に関わるような悪さをするものではありませんが、1cmくらいの動く片節が猫の便に混ざって出てくるので不快に感じられます。この片節が乾くと白ゴマのようになります。 ノミを通して感染してしまうので、ノミの駆除が必要です。
ノミ
黒い小さな虫でピョンピョン飛び跳ねるので発見しやすいです。血を吸って痒みを残すので、猫には大きなストレスにもなります。皮膚にたくさんの砂のような黒い粒状の糞がつきます。
疥癬
これもダニの一種ですが、目に見えないのでなかなか発見する事ができません。かさぶたができる事が特徴で、痒みは激しくフケも出るようになります。
ダニ
ダニにはツメダニとミミダニがいますが、ツメダニが寄生するとフケがたくさん出てくる特徴があり、ミミダニが寄生した場合は耳あかがたくさん出てきます。どちらもやはり痒がります。
シラミ
目で実際に見つける事ができる大きさです。2mmくらいの小さな白い寄生虫で、猫に痒みとフケが出るのが特徴です。抵抗力のある成猫には、あまり症状が現れない場合が多いです。
猫の寄生虫の人への感染
猫の寄生虫は人にも感染してしまうのでしょうか?一緒に暮らしている猫ちゃんの体に寄生虫が付いていたら、ここが一番気になりますよね。猫の寄生虫は人間にも感染する恐れがあるものと、その心配が無いものがあります。
まず、猫のお腹の寄生虫に関しては全て感染する危険性があります。全て検便する事によって寄生虫の検査をすることができますが、人間に出る症状はお腹の調子が悪くなってしまう事が多いです。
お腹の寄生虫がいる猫にキスをしたり、抱っこしたり撫でたりする事で感染するリスクが高まります。赤ちゃんのいるご家庭は、成長不良を起こすような症状が現れる場合もありますし、妊婦さんのいるご家庭では胎児への感染の心配もあるので注意が必要です。
猫の皮膚の寄生虫も、マダニや疥癬、ノミなどは感染して人間にも痒みや発疹などの症状を起こします。ただし、猫に寄生するシラミに関しては、猫にしか寄生しない種類なので人間に感染する心配はありません。
猫の寄生虫を駆除する方法
完全室内飼いの猫や、清潔なペットショップなどから入手した猫に関しては寄生虫の心配は殆どありませんが、何らかのきっかけで野良猫を飼う事になった場合や、迷い猫を飼う事になった場合は寄生虫がいる可能性がかなり高いので絶対に駆除してあげる必要があります。
猫の寄生虫を駆除するお薬は、ペットショップやホームセンターなどでも市販されています。種類は錠剤タイプのものやシロップになっているもの、粉末状のものなど種類が豊富です。
確実に駆除し、効果の持続性を考えるならば動物病院で購入することをお勧めします。皮膚に滴下するタイプが主流です。外部寄生虫も内部寄生虫も同時に駆除・予防できるオールインワンが便利です。
そして、猫の寄生虫はしっかりと駆除してあげないと再び寄生されてしまう恐れがあります。病院で便の検査をしながら投薬治療を続ける方法が一番確実なので、病院に連れて行って駆除する事をおすすめします。
猫の寄生虫の駆除におすすめの薬
フロントライン プラス キャット
商品情報
フロントライン プラスは、従来のフロントライン同様に、ペットに寄生した成ノミやマダニを速やかに駆除。加えて、新配合の(S)-メトプレンがノミの卵の孵化・発育まで阻止するダブルの効果で、寄生中のノミだけでなく、その繁殖・再寄生を予防します。また、猫のハジラミを駆除する効果も確認されています。
ノミやダニなどの外部寄生虫を駆除するにはこちらのフロントラインプラスがおすすめです。寄生中のノミだけでなく、卵のふ化を阻止する効果もあるので繁殖も抑えることができます。
プロフェンダースポット 猫用
こちらのプロフェンダーは猫回虫、猫鉤虫、瓜実条虫などの内部寄生虫に効果があります。猫の背中に薬液を滴下するだけの簡単な薬です。
まとめ
猫の寄生虫には様々な種類があり、大きくお腹に寄生するものと皮膚に寄生するものに分けられます。猫はお腹の寄生虫によって下痢や血便などに苦しめられ、皮膚の寄生虫によって激しい痒みで強いストレスを感じるようになります。
猫の寄生虫は人間にも感染する恐れがあるので、寄生虫が住み着いていると分かった時点ですぐに駆除してあげましょう。
女性 あい
40代 女性 オカン
休診日や、夜間に 保護した場合、先ず風呂場でノミ、ダニのチェックを。
排泄物からの寄生虫にも気をつけてください。もしも、保護したお家に、飼い犬や、飼い猫が居る場合は、絶対に接触させない事です。
動物同士のスキンシップ等で飼っている動物に感染する可能性が高いです。