猫は匂いが少ない?

猫を飼っていると「猫はいい匂いがする」と感じる方がほとんどのようです。日だまりのようなポカポカした懐かしいような良い香りなど様々な例えで猫の匂いを表現する事があります。とにかく猫は良い匂いがしますよね!
生きるために無臭
猫は野生時代から現在に至るまで餌である生物を捕獲する時に待ち伏せをします。風上や嗅覚の鋭い獲物の待ち伏せをしている時に猫の体臭が相手に気づかれてしまえば獲物を捕らえる事ができません。そのために無臭になったと言われています。
無臭にするための猫の行動
- 毛づくろい
- 日なたぼっこ
- トイレハイ
猫の日常を観察しますと「毛づくろい」を多くしている事に気がつくのではないかと思います。「被毛や皮膚の衛生」「体温の調節」「ストレスの緩和」などと共に毛づくろいには「猫の匂いを無臭にする」効果もあります。
そして猫は快適な所を探すのが得意な動物です。特に日なたで寝ている姿は気持ちの良い光景ですよね。日なたぼっこにも太陽による殺菌消毒という大切な効果があり無臭のための行動と言われています。
そしてトイレをした後に走り回る行為である「トイレハイ」も無臭になるための要因です。排泄行為は自分の居場所を敵に知らせてしまう可能性のある危険な時間です。そのためにトイレ後に排泄の匂いを自分から遠ざけるために走っていくという説があります。
猫の匂いがする6つの原因

基本的に無臭である猫に匂いがついているのであれば原因が必ずあります。猫自身が臭い時は病気の可能性もあり注意が必要です。
1.トイレが汚い
猫は綺麗好きな動物ですから汚いトイレは嫌いです。排泄後のトイレをそのままにしておくとトイレのアンモニア臭が猫に付いてしまい猫が臭くなってきます。
2.食べカスで臭い
猫の口の匂いが臭い時はほとんどの場合歯に残る食べカスが原因です、ドライフードではなくウエットフードの残りカスがほとんどです。
そして食事中に食べカスが身体に付いてしまい気が付かなく放っておくと匂いが臭くなることがあります。また食べたウエットフードなど餌が床に落ちて身体に付いている事に気が付かないと腐敗して猫の匂いが臭くなるでしょう。
3.耳が汚い
猫の頭から匂いがする時は耳の病気を疑いましょう。真菌感染の黒い油っぽい耳あかとともに生臭い匂いがします。細菌感染の場合は膿によるツーンとした臭い匂いがします。アレルギーでも耳ダニによっても匂いが臭くなるようです。
4.皮膚病からくる匂い
皮膚病にも様々ありますが皮膚自体から匂いがある時は皮膚病の可能性があります。かゆがったりただれたり、脱毛や皮膚の炎症等を確認する必要があるでしょう。
5.肛門腺の匂い
おしっこやうんちが毛や肛門周りに付いてしまい匂いが臭い時があります。たいていはお尻周りが匂いますのですぐに分かります。しかし排泄の汚れではなく肛門腺の匂い袋が詰まり臭い時があります。通常排泄時に肛門腺の分泌液は出てしまいますが出せないで詰まってしまうとお尻を床にこすったりする動作も見られ肛門周りからも臭い匂いがしてきます。
6.口臭
- 口内炎
- 歯周炎
猫の顔に近づくだけで匂いが生臭かったり堪え難い時は相当口腔内の炎症が進んでいる時です。猫は口腔内に炎症が起きやすい動物です。口臭は口内炎や歯周炎が原因でもあります。
その口内炎や歯周炎の出来る病気の可能性としては猫のエイズや腎臓病などで免疫力が弱まっている時に発症します。口の中が臭いだけではなく口元を掻いたり食欲が無い口の中が真っ赤に腫れているなど症状がみられます。この口臭のある口でグルーミングを行うと体中から臭い匂いを発します。
猫の匂いが気になる時の対処法

1.病院へ行く
猫の匂いが臭く口腔内の病気や耳のトラブル、肛門腺野炎症や皮膚病の疑いのある時は病院を受診してください。猫の匂いの元の病気を治療する事によって猫の匂いが薄まる可能性があります。
2.シャンプーをする
身体から匂いのする猫の体調が良ければシャンプーをして匂いを軽減することもできるかもしれません。ただし長毛の猫やシャンプーに慣れていない猫は自宅でシャンプーができないかもしれません。そのような時は猫の美容院でシャンプーをしてもらいましょう。
3.トイレの掃除
猫の匂いがアンモニアからくる臭さでしたら排泄毎に掃除をするようにしてみてください。飼い主の留守時には出来ませんが在宅の時だけでも掃除をすれば効果があります。猫砂を消臭効果の強い物に変更したりやトイレシートや猫砂の交換するタイミングを早めるのも良いでしょう。
4.空気清浄機を使用する
部屋全体に付いた匂いは簡単にはとれませんが、これ以上匂いがつかないように空気清浄機や脱臭機を使用すると良いでしょう。
5.日なたぼっこの場所を作る
猫に日なたぼっこを沢山させて自然の治癒と免疫力アップを行いましょう。猫が積極的に日なたへ行きやすいように場所を確保したりお気に入りの布団やベッドを敷いてあげてください。
6.ブラッシングをする
匂いを消臭する効果のある天然素材のスプレーと共にブラッシングをしてあげましょう。飼い主が代わりにブラッシングを行う事で猫のグルーミングの回数も減ります。
まとめ

猫からイヤな匂いがする原因6つ!対策できる6つの事についてお伝え致しました。猫は嫌な匂いがしないのが普通の状態です。その無臭の猫から何か気になる匂いがする時は猫の健康状態や環境の改善をするタイミングと考えていただくと良いのではないでしょうか。おしっこやうんちと同じく猫の匂いも健康のバロメーターなのですね。