うつ病の猫が見せる4つのサインとは

猫がうつ病になると、食欲の減少や行動の変化が見られるようになります。これらの変化は、体調不良のときに見られる症状とも重なるため、うつ病であることに気づかないことも少なくありません。ここでは、猫のうつ病でよく見られる4つのサインについて詳しく解説します。
1.食欲不振になる
うつ病で心身に不調が生じると、胃腸の動きが低下して食欲が落ちてしまうことがあります。普段はしっかり食べていた猫が急に食事を残すようになる、好きなおやつにも反応しなくなるといった変化が見られる場合は注意が必要です。
ただし、食欲不振はうつ状態だけでなく、内臓疾患や口腔内トラブルなど病気が原因で起こるケースも少なくありません。丸1日まったく食事をとらない、あるいは水さえ飲まない状態であれば緊急性が高いです。特に肥満気味の猫などが絶食すると肝臓に深刻な負担がかかる(肝リピドーシス)リスクもあるため、様子を見すぎず早急に動物病院を受診してください。
2.無気力・無関心になる
大好きなおもちゃや食べ物に関心を示さない、動きが明らかに鈍くなるといった行動の変化も、猫のうつ病でよく見られるサインです。いわゆる無気力・無関心の状態で、刺激に対する反応が弱くなっていると考えられます。
猫は気まぐれな動物なので、昨日まで夢中で遊んでいたおもちゃに急に興味を失うこと自体は珍しくありません。しかし、その状態が数日続く、飼い主さんの呼びかけにほとんど反応しないなど、明らかに気分のムラとは違う様子が見られる場合は注意が必要です。
3.攻撃的になる
いつもは穏やかな猫でも、気持ちが不安定になると唸ったり、噛んだり、威嚇したりすることがあります。これは単なる攻撃性ではなく、恐怖や不安が強くなった結果、身を守ろうとしてあらわれる行動です。飼い主さんとしては、急に愛猫の性格が変わったように見えて戸惑い、驚いてしまうかもしれませんね。
うつ病の猫は、環境の変化やなにかの音、撫でようとしたときなど、些細な刺激でも神経が過敏になり、イライラが爆発してしまうことがあるのです。
甲状腺の病気で攻撃的になることもありますので、愛猫が急に攻撃的になった時は獣医師にも相談してみましょう。
また、イライラが原因で、過剰なグルーミングにつながることも。ひどくなると、同じ場所を舐め続けて禿げてしまうこともあるため油断ができません。
4.隠れるようになる
人のうつ病では、部屋に引きこもって外に出てこなくなることがありますが、猫のうつ病でも似た行動が見られます。猫の場合は寝床や押し入れ、家具の裏など、人目につきにくい場所に隠れて出てこなくなります。これは安心できる空間に身を置き、人とのかかわりを避けようとする行動です。
なかなか姿を見せない、呼んでも反応がない、食事の時間になっても出てこないといった状態が続く場合は、うつ病の可能性を視野に入れて様子を観察しましょう。
ただし、体に痛みや不調を感じているときも、猫は本能的に身を隠します。特定の場所に触れた際にうなったり噛みついたりするなど、攻撃的な反応が見られる場合は、心の問題ではなく身体的な痛みが原因の可能性があります。獣医師に相談しましょう。
うつ病のサインが見られたときの対処法

猫は本能的に痛みや体調不良を隠す動物です。そのため、元気がない、食欲が落ちている、隠れて出てこないといったときに、最初に疑われるのは病気やケガです。「うつ病かも」と思っても、まずは動物病院を受診し、身体的な異常がないか確認しましょう。
うつ病と診断されたら、生活環境を整えることが大切です。猫のうつ病の原因として多いのは、引っ越しや模様替え、家族構成の変化、大きな音などの環境ストレスです。原因となる刺激をできるだけ取り除き、静かで安心して過ごせる場所を用意します。
また、食欲が落ちている場合は、好物をトッピングする、フードを人肌程度に温めて香りを立たせるなど、食欲を刺激するよう工夫してみてください。ただし、まったく食べない状態が続く場合は、早めに動物病院を受診し対策をおこないましょう。
まとめ

猫のうつ状態は外からは分かりにくいものですが、食欲不振や無気力、攻撃的な行動、隠れるといった行動の変化としてあらわれます。これらはすべて、猫からのSOSです。人間のような言葉を持たない猫は、行動でしか苦しさを伝えられません。
うつ病の症状やあらわれ方は猫によってさまざまです。「大丈夫だろう」と見過ごしてしまうことで、症状が悪化し、猫も飼い主さんもつらい思いをすることがあります。少しでもいつもと違うと感じたら、気のせいだと思わず、動物病院を受診し相談するようにしましょう。