1.耳のトラブル

猫は、耳の中に小さな虫やゴミが入ってしまったときに異物を取り出そうとして頭を振ったり、耳をケガしていることで痛みから頭を振ることがあります。耳の中では、自分で舐めたりできないので、頭を振るのです。
頭を振るだけでなく、しきりに耳を掻いたり気にしていたら、耳ダニに感染しているなどの原因で強い外耳炎を起こしているかもしれません。耳ダニに寄生されると激しいかゆみを引き起こすため、頭を振ることが多くなります。
耳ダニの場合は、耳垂れや黒い耳垢が見られることもあるため、このような症状が出ていたら動物病院での治療が必要です。
外耳炎や中耳炎など、耳に炎症を起こしている場合も痛みから耳を振ることがあります。
耳の汚れがトラブルを引き起こすこともあるため、耳の中はいつも清潔にしておきましょう。健康チェックを兼ねてケアを行うと、傷や炎症ができたことにも早く気づいてあげられますよ。
2.ストレスを抱えている

ストレスを感じたときにも猫は頭を振ることがあります。緊張や不安を覚えたときに、落ち着かせようとしてこのような行動をするのです。
一時的なものならすぐにおさまるでしょうが、頻繁に頭を振っている場合は、ストレスを抱えた状態が続いているかもしれません。特に環境の変化や家族構成の変化、新しいペットをお迎えしたなどで、猫はストレスを感じやすくなります。安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。
3.脳の病気

脳炎や脳腫瘍など、脳の異常から頭を振ることがあります。バランスを崩しやすく、ふらついたりします。痙攣を起こしたり、行動に異常が見られることも。このような症状が見られた場合は早期発見が重要になるため、早急に動物病院を受診してください。
4.中毒によるもの

有害なものを口にしてしまったときに、中毒を起こして頭を振ることがあります。中毒の場合は、嘔吐や下痢など他の症状も見られることが多いです。痙攣を引き起こすこともあります。
猫の中毒を引き起こすものとしては、ネギ類、チョコレート、一部の観葉植物、人間用の洗剤や薬などがあります。猫の中毒の原因となるものは、猫が触れないよう気をつけましょう。
万が一、中毒が疑わしいと感じたら自己判断で対処せず、動物病院へ連絡して指示を仰いでください。
まとめ

猫は、水に濡れたときや、獲物を狙うときなどに頭を振ることがあります。もちろん、これらは心配のないものですが、それ以外で何度も頭を振っていたら、トラブルを抱えている可能性もあるため、注意が必要です。
トラブルが考えられる場合は早めに対処し、病気やケガが原因だと思われたら早めに動物病院を受診しましょう。