亡き母の愛猫が、大学アメフトチームの「マスコット」になって選手の士気を高めてくれる 米国

亡き母の愛猫が、大学アメフトチームの「マスコット」になって選手の士気を高めてくれる 米国

大学アメフト・チームのマスコットはペルシア猫。遠征のときも同行して選手たちの士気を高め、ファンたちを魅了しています。この猫は選手の飼い猫ですが、もともとは癌で亡くなった母親の愛猫だったのです。

大人気のセレブリティ猫

クッションにもたれるペルシア猫

画像はイメージです

米大学アメリカン・フットボール・リーグの熱心なファンたちは、「Bowling Green Falcons」チームのマスコット猫に夢中です。

ペルシア猫のPudgeは2025年8月以来、同チームの遠征には必ず一緒に参加してきました。この猫は選手の一人George Carlsonさんの飼い猫ですが、ネット上ではいまや大人気のセレブリティです。専属の警備員が配備され、大手ペットフード会社から無料の餌やケア製品まで贈られています。ファンからはセルフィーや抱っこをねだられます。それだけではありません。人気ビデオゲームにもキャラクターとして登場しているほどなのです。

亡き母が息子のために迎えた猫

ペルシア猫を抱く女性

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Pudge は、Georgeさんの母Cristenさんの飼い猫でした。2021年に彼女がステージ4の卵巣癌と診断されたとき、Georgeさんは大変なショックを受け、アメフトを中断するほど悩みました。彼と母はとくに仲のよい親子だったからです。

Cristenさんは小さな農場で息子を育てるかたわら、猫をはじめとした多くの動物を自宅に保護してよく世話をしていました。Georgeさんがペルシャ猫やエキゾチックショートヘアのような「平たい顔の猫」に特別な愛着を持っていることを知っているCristenさんは、闘病生活を送りながらも、息子のために2023年にPudgeを家族に迎えました。

その翌年に彼女は亡くなり、GeorgeさんがPudgeを引き取ることになったのです。傷心の彼にとって、この猫の存在が大きな心の支えになりました。やがて彼は再びアメフトの練習を始めたのです。

選手たちの士気を高める「マスコット」

アメフトボールと猫

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2024年8月、チームの過酷な練習の後でGeorgeさんがロッカールームにPudgeを連れていきました。するとどうでしょう。心身とも疲れきっていた選手たちが、猫を見るとたちまち元気を取り戻したのです。その後のチームの活躍ぶりは、いうまでもありません。

ロッカールームでの出来事はソーシャルメディア上で投稿されました。そしてすぐに多くのネット民から、Pudgeを讃えるコメントが寄せられたのです。

その数週間後には、Pudgeをモデルにしたノベルティ商品が作られ、専属警備員が配置され、専門誌に「今週のスター」として登場するほど人気が盛り上がりました。Pudgeはいまのところ、同チームのどの選手よりも知名度が高いといっていいほどです。

この愛らしい猫のおかげで、スタジアムはいつも満席だとか。たぶんアメフトだけでなく「猫好き」なお客さんが大部分なのでしょうね。

出典:“Backbone of the establishment”: College football mascot Pudge the Cat comforts grieving a son, saves his team, and goes viral

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