有名なマスコット猫Betty

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Acomb Explore図書館には、有名なマスコット猫がいます。白黒猫のBetty(6歳)です。
「Bettyはほぼ毎日この図書館にやってきます。わたしが自転車や車を停めて出勤するのを見ると、すぐ近くによってきて館内に入れてくれるのを待っています」というのは、Fiona Reilly館長です。
「とても人懐っこい猫で、地域社会のちょっとしたスーパースターなのです」
Bettyは非公式の図書館職員ですが、ここで昼寝するのも業務の一環です。きょうもまだ開館して2時間しかたっていないというのに、来館者に囲まれて幸せそうに居眠りしていますよ。
この白黒猫が初めて図書館に現れたのは数年前、格別に暑い夏の日でした。Bettyは本棚の陰で涼むのが好きでした。
当初職員たちは猫を「The Great Catsby」と名付けましたが、やがて本当の名前があることがわかりました。それだけでなく、愛情深い家族と2匹の兄弟猫までいて、ちゃんと立派な家に住んでいると判明したのです。
「飼い猫」だったことが判明

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飼い主のLaura Backhouseさんは、図書館のソーシャルメディアに投稿された写真を隣人が見せてくれるまで、愛猫がここに通っているとは夢にも思いませんでした。Bettyは以前から人間のそばにいるのが好きで、家族が仕事や学校から帰ってくると、すぐに家に戻ってきて一緒にいる「甘えっこ」なのだそうです。
「いまではBettyが図書館にいることがわかっているので、留守中も心配しません。そこは安全だし、みなさんに世話をされて幸せに過ごしているからです。人々に愛されて、とても幸せな猫です」と彼女はいいます。
Bettyは図書館内のコミュニティガーデンで日光浴をするなど、さまざまな場所でくつろいでいます。中でもお気に入りの場所は受付デスク。ここで人間を観察するのです。そこで職員は事務椅子を猫に占領された場合に備えて、予備の椅子を常備するようになりました。
図書館の読書・学習アドバイザーKatie さんによると、Bettyはあっという間に大人からも子どもからも愛される存在になったそうです。
「Bettyは見たことがないほど我慢強い性格です。この猫がイタズラをするのを見たのはただ一度。ゴムバンドをつかもうとしたときだけですね。みんなに癒やしを与えてくれる、セラピー猫のような存在です」
「図書館活動」に尽力するやさしい猫

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Fionaさんによると、この猫は「図書館の募金活動にも尽力している」そうで、地元のアーティストがBettyをモデルに描いた絵ハガキが制作され、図書館で販売されているのだとか。図書館のソーシャルメディアページにもBettyが定期的に登場し、子どもたちに「読書チャレンジ」への参加を呼びかけています。
Bettyの大ファンであるITマネージャーのWilliam Sprattさんは「本当にやさしい性格で、いつも子どもたちにソフトに接しています。よく館内の隅っこに座って、みんなを見守ってくれていますよ」
おだやかな性格のBettyですが、音楽に関しては独特な趣味を持っているようです。
「ここでオペラ上演があったときは、開始直後に建物から逃げ出してしまったんです。でも、先日合唱団のミニコンサートを催したら、Bettyはすごく気に入ったようでした。つまり、この猫は自分の好き嫌いがとても明確なんです」とFionaさんは笑います。
ここ数年の間にBettyの図書館での日課も確立してきました。図書館職員や利用者は、この楽しい日ができるだけ長く続くことを願っているのだそうです。
「Bettyはまさにこの図書館にとってなくてはならない存在。だれもが知っていて、大好きなマスコット猫です。この猫と会うと、みんなが元気になるのです」というFionaさんです。
これからも長く「通勤」を続けて、人々を幸せな気分にしてほしいですね。