大都市ニューヨークまでドライブ旅行

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Ray Ray(8歳)は、米国ペンシルバニアの農場に住む 室内飼いの猫です。これまで獣医に行く以外は、まったく自宅から外に出たことがありません。
2025年9月のある朝、飼い主のDenardosさん夫婦と娘さん(16歳)、2人の友人がワゴン車でニューヨークへ出発しました。お父さんのTonyさんがマラソン大会に参加するからです。愛猫はもちろんお留守番(のはず)でした。
最初の161kmは順調なドライブでした。ペンシルベニア州の田園地帯を通る州間高速道路80号線を疾走していったのです。
ところが約2時間後にガソリン補給とトイレ休憩のために車を停めたとき、Tonyさんたちは思わぬ事態が起きていることに気づいたのです。
車の屋根に愛猫が!

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愛車の屋根の上に、静かに猫が座っています。なんと、自宅に残したはずのRay Rayではありませんか!
最初に気づいたTonyさんはあわてて妻のMargaretさんに知らせました。
「驚いた! これまで走ってきた道や通り過ぎていった大型トラックを考えると、よく無事だったと思います。驚異的なことです。登り坂や一時停止もありました。この猫はどうやって屋根にしがみついていられたのでしょうか」とTonyさんは信じられないようすです。
「しかもRay Rayはまったく落ち着いています。まるで昼寝から目覚めたばかりのように、屋根の上で伸びをしていました」
ニューヨークの喧騒を楽しむ猫

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車内には5人も乗っていたため、ワゴン車の屋根に荷物を積んでいました。車が高速道路を猛スピードで疾走する中、猫はきっとバッグの間に隠れていたのでしょう。
「その証拠に、かばんに爪痕がいくつか残っていました」とMargaretさん。
すでにここまで長距離をドライブしてきたので、一家は「もう引き返すことはできない」と判断しました。ニューヨークへの旅にRay Rayも同行させることにしたのです。
さっそくペットショップに立ち寄り、リードとハーネス、リュックサックなどの必需品を買いこんで旅を続けました。もちろん猫も一緒に車内に乗り込みました。
田舎育ちのこの猫は、大都会ニューヨークに特別な思い入れがあったのかもしれません。
「ニューヨークに着くと、夜のタイムズスクエアが本当に気に入ったようでした。小さな足を丸めて座り、落ち着いたようすで明かりや街中の喧騒をながめていました」と話すMargaretさんです。