猫の遊び道具にしてはいけない『危険な物』4つ 思いがけないトラブルを引き起こす可能性も

猫の遊び道具にしてはいけない『危険な物』4つ 思いがけないトラブルを引き起こす可能性も

好奇心旺盛な猫は、おもちゃ以外の物でも夢中になって遊ぶことがあります。じゃれたり飛びかかったり、楽しそうに遊んでいる様子はほほ笑ましいですよね。でも、中には猫にとって危険な物もあるので気をつけましょう。どんな物が猫のおもちゃに適していないのでしょうか?

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.細いヒモやリボン

ヒモで遊ぶ猫

ヒモやリボンのような物が好きという猫は多いと思います。ヒラヒラと動かしてあげると、目をキラキラさせて狙ってきますね。獲物のような動きに狩猟本能が刺激されるのでしょう。

しかし、これらは猫にとって危険な物でもあるため、気をつけないといけません。猫に舐められるとザラザラしていて痛いと感じることがあるかと思います。これは、猫の舌に突起があるからです。この舌で、細いヒモやリボンを絡め取って飲み込んでしまうことがあるのです。

ヒモやリボンは、体に巻きついてしまうこともあります。

ヘアゴムや輪ゴムも誤飲の恐れがあるため、注意が必要です。うっかり出しっぱなしにしたり、床に落としたりしないよう気をつけましょう。

2.コンビニやスーパーのレジ袋

ビニール袋の中の猫

ガサガサと音がするビニールのレジ袋は、猫にとって魅力的なようです。中に飛び込んで遊ぶことがありますね。引っ掻いてみたり、かじったり。

このとき、ビニール袋がちぎれて破片を飲み込んでしまうと大変危険です。小さな破片なら便と一緒に排出されることもありますが、大きな物を飲み込んでしまうと、腸で詰まり、腸閉塞を引き起こす恐れがあります。命に関わることもあるため、注意が必要です。

また、持ち手の部分に引っかかって抜け出せなくなり、パニックを起こすこともあります。

3.アルミホイル

チョコレートの包み紙を手に持つ猫

アルミホイルもカサカサという音や、光が反射しやすいことから、猫が興味を持ちやすい物のひとつです。丸めて転がしてあげると、喜んで飛びかかっていくことがありますね。

しかし、そのまま猫だけで遊ばせておくのはやめましょう。噛みちぎって飲み込んでしまう恐れがあるからです。飲み込んだ際に固まった形によっては腸を傷つけてしまう危険性もあります。

また、チョコレートの包み紙は絶対に猫に与えてはいけません。チョコレートの成分が猫にとって有害だからです。

4.レーザーポインター

レーザーポインターを使った遊びは猫が夢中になって追いかけるので猫飼いさんの間で人気がありますね。ただし、レーザーポインターの光が猫の目に当たってしまうと、大きなダメージを与えてしまうため、注意が必要です。

人間用のレーザーポインターは、猫には使わない方がいいでしょう。レーザーポインターで遊ばせたい場合は、必ず猫用として販売されている物を使用して下さい。

ただし遊ぶ際も、説明書などをよく読んで、無理のない遊ばせ方をしてあげてください。

猫用の物であっても、追いかけるだけで捕まえることのできない光は、猫のストレスになることがあります。レーザーポインターだけでなく、実際に猫が捕まえることのできる猫じゃらしなども使って遊んであげて下さいね。

まとめ

輪ゴムをかじって遊ぶ猫

買ってきたおもちゃには見向きもしないのに、家の中にあるちょっとした物で楽しそうに遊んでいる…猫あるあるではないでしょうか。意外と猫が遊べる物は、身近に多いのです。

しかし、その中には遊ばせると危険な物もあるので、気をつけましょう。遊ばせる場合は、必ずそばで見守ってあげて下さいね。遊んだ後は、猫に見つからない場所へ隠してしまいましょう。

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