1.活動内容が具体的に公開されている

寄付先を選ぶうえで、まずチェックしたいのが「活動内容の透明性」です。嘘偽りなく活動している団体は、日々の活動内容をきちんと公開しています。たとえばSNSや公式サイト、ブログなどで、定期的に保護猫の様子や譲渡会の様子を投稿しているといったものです。
また当然ながら具体的な譲渡数も発信されており、たとえば「1年間で○匹を保護、そのうち○匹が譲渡されました」といった報告もあるはずです。
2.会計報告・寄付金の使い道の明示

寄付先を選ぶときに最も重要なのが、「お金の使い道がはっきりしているかどうか」。寄付を受け付けているからには、その使い道が明確にされていなければおかしいことを覚えておきましょう。
たとえば、年度ごとに「収入」「支出」「寄付金の総額」をまとめた会計報告書を公式サイトに掲載しているかを確認しましょう。中には「寄付金100万円のうち、60%を医療費、30%をフード・消耗品費、10%を啓発活動に使用」といった内訳まで公開している団体もあります。こうした透明性が高い団体は、信頼して寄付できる大きな目安になります。
また、額面だけではなく、写真や動画を使った成果報告を発信しているところも安心です。「寄付のおかげで新しい保護部屋を増設できました」といった発信があるかどうかも重要です。
寄付者に対して感謝の言葉や活動報告があるか否かがチェックポイント。これを欠かさない団体は、お金を“猫のために正しく使っている”意識が強いといえます。
3.譲渡活動が「適正」に行われているか

保護猫のために寄付をするにあたり大切なのは、その団体の「姿勢」です。これは、本当に猫の幸せを第一に考えているかどうかを見極めるポイントとなります。
具体的には「ただ里親を見つける」だけはNGです。猫を守る活動とは、猫が一生安心して暮らせる家庭にむかえられる手助けをすること。もし「申し込みをするだけですぐ譲渡できる」「トライアルや契約書がない」「面談や飼育環境の確認なし」という団体は、猫の将来を真剣に考えているとはいえないでしょう。
良識ある団体は、生活環境やペットの飼育経験などを丁寧にヒアリングし、さらに譲渡後のフォロー体制も整っています。そういった姿勢をもつところこそ、寄付が本当に生きるといえるでしょう。
4.自治体や他団体との連携があるかを確認する

保護猫活動を行う団体の中には、地域の自治体や他のNPO団体と連携して活動しているところがあります。
こうした連携は、保護猫の数の把握や譲渡後のフォロー、地域猫活動の効率化などに役立つ場合があるため、寄付をするうえでの安心材料になります。
すべての団体が連携しているわけではないため、寄付を検討する際は「この団体は自治体や他団体と協力して活動していますか?」と問い合わせてみるのが安心です。
まとめ

「どこに寄付したらよいかわからない……」という人は、保護猫カフェや保護猫シェルターに足を運んでみるのもひとつの方法です。
また実際に保護猫カフェやシェルターを卒業した元保護猫(お迎えした人)に紹介してもらうのも確実ですね。
猫のためにできる寄付は、小さな行動でも大きな力になります。大切なのは「信頼できる団体を見極める目」を持つこと。自分が共感できる団体を選ぶことで、あなたの想いが確実に猫たちの未来へつながりますよ。