1.シッポだけで返事

愛猫を呼んだときに、顔はそっぽを向いてシッポだけ動かす仕草をされたことはありませんか?
これは、猫にとって「とりあえず返事だけはしておこう」という心の現われです。「聞こえているけれど、起き上がるのは面倒」とか「はいはい」とあしらうような返事でもあります。
人間でたとえるなら、リビングでスマホを触っている家族に似ていますね。話しかけても「うーん」や「あー」と声だけ出される生返事に似ているかもしれません。
2.寝返りでごまかす

くつろいでいる愛猫に声をかけても、寝返りをうっただけで特に起き上がることはないケースも日常茶飯事です。これは「もうちょっとゴロゴロしていたい」とか「もう少し寝かせて」という猫のサインです。
人間も、朝起こすときに、子供が寝返りをうったり、とりあえず姿勢を変えたりなど、似たようなことがありませんか?これは猫と同じで、「起きる意思だけはある」ことを無意識に相手に伝えようとしているのかもしれませんよ。
3.おもちゃを目で追うだけ

いくら飼い主さんが猫と遊びたくても、猫のスイッチが入らない場合も多いものです。猫におもちゃを見せても、目で追うだけで動こうとしないときは、面倒だと感じている証拠でしょう。
猫がおもちゃで遊ぶときは、猫に備わった狩猟本能です。猫はそもそも日中の明るい時間帯や空腹が満たされた食後、休息中などは、狩りをしない性質があります。
したがって、猫が活動していない時間帯におもちゃで誘っても「面倒だな」と、おもちゃを視界に入れるだけのこともあるでしょう。ちなみに、子猫であれば、リラックスタイムでも、多少飛びついてくる可能性が高いかもしれませんね。
4.毛づくろいを中断

猫は、毛づくろいをしている途中で、ふと作業を中断することがあります。人間側から見ると「あれ?今、まだ途中じゃなかった?」と感じることもある仕草ですね。
これは、眠気に負けたり、休息したい気持ちが勝ったなどの理由が考えられます。人間の言葉で表現すると「もういいや~」「このへんでおしまい」といった感じです。
人間で例えると、『食器を洗うまで完了して、拭いて棚にしまう作業は後回しにする』といった感じでしょう。
5.「楽な方」を選択する

猫の動きを見ていると、途中まで行って引き返すことがあります。たとえばキャットタワーを登ろうとしたのに、結局手前のソファに落ち着いたとか、本当はベランダに出たいのに「猫用扉」を潜り抜けるのが億劫で、窓の手前で眠ってしまったなどがあげられます。
人間でも、目当てのお店が混雑していて、適当な空いている店で妥協することがありますが、そういったイメージですね。
なお、人間も猫も、この行動は単なる「面倒くさい」「怠け」と思われやすいですが、意外にも時短や効率化という事実も秘めています。
人間の場合なら、並ぶ時間を省略して時間を有効利用したいという心理が働いてのことですし、猫の場合は自然界で生き残るために、無駄なエネルギーを使わないようにするという習性があってのことです。単に「怠け者」とするのは、ちょっと申し訳ないかもしれませんね。
まとめ

猫が「面倒くさがり」に見える行動は、人間にも通じるものがあり、想像するとおかしくて、ちょっと笑ってしまいそうになりますね。
ただ、猫の「面倒くさがり」に関してはリラックスしている証拠です、無理をしない知恵の表れです。人間にとって、その気ままな一面も猫の魅力です。楽しんで観察してくださいね。