1.静かで落ち着ける場所

猫が安心して眠れる場所の条件として、まず挙げられるのは「静かで落ち着けるかどうか」ということ。野生で生きていたイエネコの祖先たちは、天敵に見つからないように身を潜めて眠っていました。その名残から、現代の猫もなるべく「安全で静かな場所」で眠ることが多いです。
そのため、テレビの音や家族の話し声、生活音が響く場所は、どうしても警戒心が働き、熟睡しにくくなります。この点からおすすめなのは、部屋の隅やソファの裏など、人の視線や動線から外れた静かな場所。このような隠れ家的環境だと、猫も安心して眠りやすいです。
また、ベッドを床に直接置くよりも、少し高さのある棚の上やキャットタワーの中段など、見晴らしの良い位置に設置するのも効果的です。
2.飼い主さんの近く

続いて挙げられる猫が安心して眠れる場所は、大好きな飼い主さんの近く。人と暮らす猫の多くは、飼い主さんに安心感を抱いています。そのため、飼い主さんの匂いがする場所や、すぐそばで眠る猫も少なくありません。特に甘えん坊な性格の子は、飼い主さんの近くで過ごすことが多いです。
飼い主さんのベッドの近くやソファー横、作業用デスクのそばなど、同じ空間にいられる距離が理想的。猫にとって飼い主さんの姿が見える、声が聞こえることは大きな安心感につながります。
ただし、夜中に活発に動くタイプの猫は、同じベッドで眠ると飼い主の睡眠を妨げることも。その場合は、寝室の入口付近や近くの部屋にベッドを置くなど、少し距離を取ってみましょう。
3.日が当たる窓際の近く

猫は日向ぼっこが大好き。太陽の光を浴びることで体が温まり、リラックスもできるため、自然と睡眠の質も上がります。
おすすめは、温かい日差しが入る窓際。ただし、直射日光が強い時間帯や季節によっては、熱中症や脱水症状の危険もあるため注意が必要。夏場はレースカーテンやすだれで日差しをやわらげ、冬は窓際に毛布やクッションを敷いて冷気を防いであげましょう。
また、猫は外を眺めるのも大好き。窓の外が見える場所にベッドを置くと、日中も退屈せず過ごせます。窓の外を眺めながらウトウトする猫の姿は、見ているこちらまで癒されます。
猫の快眠につながる環境作りのコツ

猫がしっかり眠れるかどうかは、ベッドの位置だけでなく室温・湿度・匂い・部屋の明るさなどにも大きく左右されます。具体的には以下のポイントを意識しましょう。
- 室温は21〜28℃、湿度は40〜60%を目安にキープする
- エアコンや扇風機の風が直接当たらない位置にベッドを置く
- 夜は照明を落としてあげる
- 新しい環境の場合は、ベッドの中に飼い主さんの匂いがついたタオルなどを入れる
- 猫のベッドは定期的に洗濯や掃除をする
さらに、ひんやり冷感やもふもふで温かいなど季節に合わせてベッドの素材を変えてあげることもおすすめです。
まとめ

猫が安心して眠るためには、飼い主さんの配慮が欠かせません。猫の性格や生活リズムなどを観察しながらベッドの位置を調整してみましょう。快適な眠りは、猫のストレス軽減や健康維持にも直結します。愛猫が思わず「ここが一番!」と感じる寝場所を見つけてあげることで、毎日がもっと幸せな時間になるはずです。
今回の記事を参考に、猫にとってベストな寝床を探してあげてください。