猫があなたを守ろうとしている4つのサイン

猫が飼い主さんを守る行動は、犬と比べると少しわかり難いかもしれません。ですが、注意深く観察すると「これは守ろうとしているな」と分かるサインがいくつもあります。例えば、唸る、寄り添う、見張る、プレゼントを持ってくるなどです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.唸り声をあげる・威嚇をする
猫が「ウーッ」と唸ったり、「シャー」と威嚇したりするときは、もしかすると飼い主さんを守ろうとしているのかもしれません。
猫は危険を感じると自分の身を守ろうとして唸り声や威嚇の声を発して相手を追い払おうとします。また、来客やほかの動物が飼い主さんに近づいたときに、このような行動が見られた場合は「この人(飼い主さん)には近づかないで」という猫なりのメッセージだと考えられます。
唸り声と同時に、毛を逆立てて体を大きく見せたり、耳を後ろに倒したりする仕草が伴うことも多いでしょう。
いずれにしても、猫が飼い主さんを守ろうとしているときにも見られる行動です。
2.ずっとついてくる
猫が飼い主さんのあとをずっとついてくるのは、単なる甘えではなく「守ってあげたい」という気持ちからの行動と思われます。
猫は縄張り意識が強く、大切な存在を自分のテリトリーの中で守ろうとします。飼い主さんが別の部屋に移動すると、猫が後を追うのは「安全を確認したい」「危険がないか見張っている」といった警戒心のあらわれかもしれませんね。
特に来客があったり、外の音に敏感に反応したりするタイミングで見られる場合、猫は「飼い主さんを守るボディガード」として行動しているでしょう。猫なりに飼い主さんを大切に思っている証拠とも言えます。
3.常に近くで見守っている
猫が近くで「ジッ」とあなたを見つめていることはありませんか?もしかすると「守っている」つもりかもしれません。
猫は自分のテリトリーの安全を常に確認する動物です。飼い主さんがくつろいでいたり、家事をしていたりする間、あなたが安全に過ごせるようにまわりを見張っているのです。
また、猫にとって飼い主さんは同じ縄張りを共有する仲間のような存在です。目の届く範囲で過ごすことで、安心感を得ているのと同時に、何かあればすぐ駆けつけて助けられる距離を保っているとも考えられます。
そんな控えめな見守り行動も、猫なりの優しさなのかもしれませんね。
4.獲物をおすそ分けする
猫が虫や小動物を捕まえて持ってくると「やめてー!」と叫びたくなるかもしれませんが、実は飼い主さんを守ろうとする、または助けようとしての行動なのです。
猫は本能的に「仲間に獲物を分け与える」習性を持っています。母猫が子猫に食べ物を分け与えたり、狩りを教えたりするときに見られる保護的な行動です。つまり、猫はあなたを「狩りができない仲間」と認識し、自分が獲った獲物をプレゼントすることで守ろうとしているのです。
飼い主さんとしては生きたお土産は困りものですが、その裏には「大切な存在を支えたい」という深い愛情が隠れています。叱らずに「ありがとう」と優しく受け止めてあげましょう。
猫があなたを守ろうとするのはなぜ?

猫が飼い主さんを守ろうとするのは「信頼」と「絆」が深い証拠です。猫は本来ひとりで行動する動物ですが、心を許した相手を仲間として認識し、守ろうとする気持ちを見せます。つまり、あなたを安心できる存在と認識し「そばにいて守りたい」と感じているのです。
また、猫は人の感情を敏感に察知します。飼い主さんが落ち込んでいたり、怒っていたりすると、そっと寄り添ったり、鳴いて気を引いたりします。さらに、テリトリー意識の強さから、自分の縄張り内にいる仲間を守ろうとする本能も働いています。
つまり、猫が守るような行動を見せるのは、あなたに対する愛情と信頼のあらわれです。小さな体で一生懸命に飼い主さんを守ろうとする姿にウルッとしてしまいそうですね。
まとめ

猫があなたを守ろうとする行動は、単なる偶然ではなく深い信頼の証です。威嚇したり、そばに寄り添ったり、獲物を運んできたりなどの行動一つひとつが「あなたは大切な存在だ」というサインでもあります。
猫は人間の言葉で愛を伝えることはできませんが、さまざまな行動で気持ちを伝えてきます。もし愛猫があなたを守ろうとしていたら、ぜひ感謝の気持ちを伝えてあげましょう。