1.日本猫と洋猫の血を引く?誕生の歴史が新しい

実は、トラ柄のなかでも、誕生の歴史が比較的新しいのがサバトラ猫です。
歴史が最も古いのがキジトラ猫で、江戸時代頃に、突然変異によって茶トラ猫が登場したと言われています。
では、サバトラ猫もその頃に生まれたのかというと、そうではありません。
なんと、その誕生は第二次世界大戦の後なのだそうです。
海外から輸入された洋猫と日本猫を交配したことで、新たにサバトラ猫が誕生しました。
そのような経緯があり、現在も数が少なく珍しい存在とされています。
2.日本でも海外でも毛柄は「サバ」に由来している

サバトラ猫は、深みのある銀色の被毛に、黒の縞模様をまとった美しい毛柄が特徴です。
日本では、その姿が魚のサバを思わせることから「サバトラ」という名前が定着しました。
さらに、海外でも同じ印象を持たれており、英語では「シルバーマッカレルタビー」という名称がついています。
マッカレルとは、まさにサバのこと。
ちなみにキジトラ猫は、日本では鳥のキジに由来していますが、海外では「ブラウンマッカレルタビー」で、同じくサバに由来しているのが意外です・・・!
3.甘えん坊?警戒心強め?性格が二極化している傾向にある

サバトラ猫の性格は「甘えん坊タイプ」と「警戒心の強いタイプ」に分かれる傾向があると言われています。
実際、あるペット保険会社がサバトラ猫の性格を飼い主さんに調査したところ「甘えん坊」「おてんば」と回答した比率と、「怖がり」「繊細」と回答した比率が同じくらいになっています。
はっきりとした理由は明らかになっていませんが「被毛」が影響しているのだとか。
被毛の色が自然界では目立ちやすいため、身を守るために警戒心が強くなった猫もいれば、人に助けを求めるように甘えるようになった猫もいると考えられているのです。
サバトラ猫の適切な飼い方

前述したとおり、サバトラ猫の性格は二極化している傾向にあるため、迎え入れた愛猫がどちらのタイプなのかによって、飼い方を工夫することが大切です。
人懐っこい性格の子であれば、来客に慎重になりすぎる必要はありません。
一方、警戒心が強い場合はストレスを与えないよう配慮する必要があります。
来客は控えめにし、無理に対面させずに済むよう、安心して隠れられるスペースを用意してあげましょう。
また、運動好きな一面もあるため、キャットタワーなどの上下運動ができる環境を整え、一緒に遊ぶ時間を十分つくるのもポイントです。
サバトラ猫特有の病気はありませんが、食いしん坊な子も多いようですので、肥満を防ぐための食事管理を心がけましょう。
まとめ

洋猫と日本猫の血を引く、サバトラ猫。
魚のサバを思わせる美しい毛柄は、そのまま名づけの由来となっています。
誕生の歴史は比較的新しく、出会える機会もまだそれほど多くはないのだとか。
もし巡り合えたなら、それはきっとちょっとした幸運かもしれません。
迎え入れた際には、その子らしさを尊重しながら、温かな愛情で包み込んであげてください。