『テレビを見つめる猫』の心理

時折、食い入るようにテレビを見ている猫がいます。一体何に魅了され、どのような視点で楽しんでいるのでしょうか?
ここでは『テレビを見つめる猫』の気になる心理を4つ紹介いたします。あわせて好みやすい番組の傾向についても解説いたします。
1.『音』が気になる

頻繁に耳を動かしながらテレビを見つめる猫は、テレビから流れてくる音が気になって仕方ありません。
『なんで水の音がするの?』『騒がしいわんこ、ちょっと怖いなぁ』など、音に対してワクワクしたり、おっかなびっくりな気持ちが込められています。
『音』にちなんだ好まれやすい番組は、動物番組や世界遺産などを紹介する番組、お子様向けのアニメなどが挙げられます。
動物や自然に触れる番組では狩猟本能がくすぐられることが多く、お子様向けのアニメでは独特の効果音を楽しんでいる可能性があります。
2.中にいる『動物』が気になる

実際に見ている映像としても、やはり動物に対して敏感に反応することが多いです。
そこには『一緒に遊びたい』『なんか獲物がいる』『子猫を守ってあげたい』など、様々な気持ちが詰まっています。
映し出されている動物が猫であれば『喧嘩ごっこしよう』と誘ったり、『子猫が可愛い』と母性本能が目覚めるきっかけになる場合もあるでしょう。
虫や鳥などの動物に対しては、実際に飛びかかる恐れがあります。テレビの転倒に気をつけてください。
3.『動き』が気になる

猫は『天気予報』を好む傾向にあります。その理由は、解説に使われる"棒の動き"が気になるからです。
まさしく『キョロキョロせずにはいられない』という衝動に駆られているのでしょう。特に子猫や若い猫にウケが良い番組です。
一度ロックオンされると目が離せなくなり、それを毎日繰り返しているうちに"天気予報の時間"も察知できるようになります。
猫は学習能力が高いため、解説者の声やBGMなどを頼りに『棒の番組だ!』と理解するようになるのです。
4.画面に映る『自分の姿』が気になる

テレビを消した状態でも画面を見つめる猫がいますよね。おそらくそれは、真っ黒な画面に映し出された『自分自身』に興味を示しているのでしょう。
多くの猫は画面越しに見える姿が自分だと認識することができません。よって、『この子誰?』『なんで真似っ子するの?』と不思議でならないのです。
中には裏側に回って確かめる猫もいます。そこに誰もいない事実に驚かされてはまた、画面に映る自分を発見する。この無限ループはある意味ホラーでしょうね。
でもストレスに発展する可能性は低いのでご安心を。画面の中の猫が人畜無害な存在だとわかると安心し、やがては慣れて気にならなくなるケースがほとんどです。
まとめ

テレビの音に反応する猫は、動物の鳴き声や鳥のさえずりにワクワクしたり、驚いたりしていました。猫本来の本能に程よい刺激を与えるには『動物番組』がおすすめです。
また、川や滝などの水の音にも好反応を示すことから『自然を紹介する番組』や『世界遺産系の番組』も好まれやすい傾向にあります。
自然界にはない特殊な音が好きな猫には『お子様向けのアニメ』が好まれるでしょう。
実際に映る映像に興味を持ちやすい猫は、中の動きに反応していました。とりわけ『天気予報』は猫ウケがよく、"棒の番組"と認識している可能性があります。猫らしいユニークな視点ですね。
ちなみに我が家の猫は、『動物番組』『トムとジェリー』『ざんねんないきもの辞典』がお気に入りです。
皆様の愛猫はどうですか?夢中になる番組があれば、その傾向について探ってみると面白い発見があるかもしれません。