1.日当たりの良い窓際

猫は居心地の良い場所を見つける天才です。子猫時代からすでに片鱗を見せつけるので、早熟の、とつけ加えてもよいかもしれません。
多くの猫に人気があるのは、日当たりの良い窓際です。猫のライフワークには、睡眠、毛づくろい、爪研ぎなどがありますが、日向ぼっこもかなりの上位にランクインします。
特に、寒くなってくると、よく晴れた日中の間、窓際に用意された猫ベッドやキャットタワーで、夢見心地でうたた寝し、まったりと日向ぼっこを堪能します。
気が向けばお外見物もできる、窓際の日向ぼっこは、まさに趣味と実益を兼ね備えたルーティンです。
目を細めながら、うっとりした愛猫の顔を眺めていると、「ええわぁ~」、「最高やわぁ~」、「はぁ~」といった心の声が聞こえてきそうで、そばで鑑賞する飼い主さんまで眠たくなってきます。
2.ひんやりとした玄関や廊下

寒さに比べると、猫はわりに暑さに耐性のある動物ですが、それでも最近の酷暑続きの夏は、どうにも参ってしまいます。
夏場になれば、猫たちの注目を一気に集めるのが玄関や廊下などです。この時期は、それぞれのイチオシスポットで、頻繁に「落ちている」愛猫を見かけるようになります。
玄関や廊下を猫が好む理由は、ごくシンプルです。
「ひんやりと涼しいから、以上!」
猫の代わりに説明を補足すると、玄関や廊下でよく使われるタイルやコンクリート、フローリングなどは、熱伝導率が高く、体内にこもった熱を外に逃がしやすいからです。
夏でも相変わらず、猫の快適スポット探しの眼力は鋭いままです。少しでも暑さから逃れるために、むしろ冴え渡っています。
もし連日の猛暑で飼い主さんも夏バテしてきたら、愛猫をお手本に、玄関や廊下で「落ちてみる」のも効果的かもしれません。相当なバリアアリーになって、家族の大迷惑になるのがオチですが…。
ともあれ、「このおうちでいちばん涼しいところはどこ?」という質問には、AIよりも先に、愛猫が身をもって答えてくれます。
3.あったかい飼い主さんの布団(ベッド)

3つ目は、飼い主さんの布団(ベッド)です。
とりわけ、冬場は、貴重な暖を確保するため、愛猫が布団(ベッド)に入り浸るようになります。夜は飼い主さんと密着して添い寝、日中も引き続き、気まぐれにお昼寝。その利用頻度は、飼い主さんよりもはるかにヘビー・ユーザーです。
愛猫が人間用の布団(ベッド)を偏愛するのは、大好きな飼い主さんの匂いがたっぷりしみ込んでいるからです。布団そのものも肌触り抜群で、なおかつ、飼い主さんの濃厚な香りもセットになっています。愛猫にとって、これほど贅沢にそろった好条件はありません。
飼い主さんの匂いに包まれていると、安心感にあふれ、愛猫は心の底から幸せを感じます。おそらく、愛猫冥利に尽きる、といった状況でしょう。
そして、いかにも満ち足りた愛猫の表情を見れば、飼い主さんのハッピー・バロメーターだって一気に爆上がりします。
まとめ

振り向けば愛猫がゴロゴロ―といったシーンは、愛猫家の日常風景でしょう。
今回は、猫が好むゴロゴロ・スポットをテーマに、「日当たりの良い窓際」、「夏場の玄関や廊下」、「冬の飼い主さんの布団(ベッド)」の3つを紹介しました。
ポカポカ陽気の冬の窓辺で、ゴロゴロする愛猫を撫でたら、「ゴロゴロゴロゴロ…」という微かな音が響いてきます。
猫がゴロゴロと横たわり、「ゴロゴロゴロゴロ…」と小気味よいリズムを奏でるのは、快適に過ごせている証拠です。
夏であれ、冬であれ、できるだけ愛猫に満足してもらえるように、飼い主さんは、くつろぎやすい環境を整えてあげてください。