猫を連れて『バスに乗る』際の5つの注意点

通院や帰省の関係で、猫を連れてバスに乗りたいと考えている飼い主さんも多いはずです。
そこで、今回は『バス利用』に関する注意点を5つ紹介いたします。配慮すべきこと、猫の安全を守るための下準備などについても解説いたします。
1.『利用可』であることを確認する

路線バスに関しては、バス会社によって猫の同乗に関する規定が異なります。中には『不可』としている会社もあるので気をつけましょう。
バス移動を検討する際は、必ず利用したいバス会社のルールを確認してください。まずはホームページをチェックし、記載がない場合は直接問い合わせてみてください。
尚、『同乗可』とする路線バスでは猫の運賃は無料であるケースが多いようです。
2.ラッシュ時を避ける

猫を乗せたバス移動には次のようなリスクが伴います。
- 猫自身にストレスがかかる
- スペース確保が難しくトラブルになる恐れあり
- 猫アレルギーのあるお客様に危険が及ぶ
以上のような理由から、やむを得ない場合を除いてラッシュ時は避けて乗るように心がけてください。
3.必ずキャリーケースに入れる

バスに限らず全ての公共交通機関を利用する際は、猫をキャリーケース(以下キャリー)に入れることが必須になります。ちなみに、絶対に顔を出さないようにしてください。
このルールは猫が脱走するリスクがあるのはもちろんのこと、猫アレルギーのある方への最低限の配慮になります。
バギータイプで乗ることも可能ですが、その際は通常のキャリー以上にスペースを取ることになってしまいます。繰り返しになりますが、利用時間帯に注意してください。
4.可能な限り膝に乗せる

猫をバスに乗せる際は、座面にキャリーを置かないように配慮しましょう。可能な限り飼い主さんの膝に乗せるようにしてください。それには次のような理由があります。
- 猫が苦手な方、アレルギーの方への配慮
- 座面が汚れるリスクを避ける
- 猫のバス酔い防止になるため
やむを得ずスペースがない場合は床にキャリーを置くしかありませんが、振動によるストレスがかかる恐れがあります。また、この揺れがバス酔いの引き金になる場合があります。
座席に空きがある場合は、キャリーを抱きしめてあげてください。尚、優先席の利用は控えましょう。
5.不安・緊張・バス酔いに備える

バスでの移動は、人間以上に猫に負荷がかかります。少しでも快適に移動できるように、次のような備えをしておきましょう。
- 猫の食事は乗車2〜3時間前に済ませておく
(バス酔い防止のため)
- キャリー内にペットシートを敷く
(急な嘔吐や失禁に備えるため)
- 交換用シート、飲み水、コップを持ち歩く
(水道水がベター)
- ブランケットをかける
(他のお客様と猫両方の配慮のため)
猫は覆いがあると緊張がほぐれ、安心します。なれない移動時はブランケットをかけてあげるだけでもストレス緩和につながるので、夏は薄手のもの、冬は厚手のものを準備してあげてください。
また、ブランケットがあることで抜け毛の飛散も緩和されるため、猫が苦手な方やアレルギーのある方への配慮につながります。
まとめ

路線バスは他の乗り物(新幹線や飛行機)とは異なり、会社によっては猫の乗車を認めていない場合があります。よって、必ず下調べを行ってください。
ちなみに夜行バスは移動時間が長時間に及ぶため、同乗不可となります。昼時間帯の高速バスにおいては、"膝上に乗せる"を掟とし認めている会社もあるので確認してみてください。
『同乗可』とするバスにおいても、他のお客様への配慮を忘れずに。中には猫に対する恐怖心が強い方や、アレルギーをお持ちの方がいらっしゃいます。
キャリーにブランケットをかけ、猫であることがわかるタグを付けておくと良いでしょう。タグは必要に応じて距離を取ってもらうための配慮につながります。
そして何よりも愛猫への配慮もお忘れなく。体調が優れない日は無理に乗せないのがベターです。日を改めるか、別の移動手段を検討してみてください。
猫を乗せた飼い主さんも、その他のお客様も快適にバス移動ができるのが理想です。実際に猫を乗せる機会がなかったとしても、お見かけした際は温かく見守っていただけると嬉しいです。