リサイクルセンターに捨て猫が

画像はイメージです
ここはオーストラリアのビクトリア州北西部。ある寒い冬の日、生後5週間ほどの子猫がリサイクルセンター「Mildura Landfill」に捨てられているのが発見されました。
同社の従業員たちは、オフィス猫Chopperが2025年1月に亡くなったあと、ずっと寂しい思いをしていました。そこでこの子猫を後任として事務所で引き取ることにしたのです。
子猫の名はWinterです。事務室から外にいる鳥を観察できるよう、窓際にカゴを置いて寝床にしました。子猫はあっという間に人気者になり、約20人のチームメンバーの中で、もっとも愛される存在になりました。
職場の人気者になる

画像はイメージです
廃棄物処理チームリーダーのJosie Goodさんはこう話しています。
「Winterは、非公式ながらも従業員のケアとセラピー担当オフィサーになったのです。嫌なことがあった日は、ただ座ってこの猫の頭を撫でるだけで、すごく癒されます。すぐにこの仕事もそんなに悪くもないと思えるようになるのです」
「同僚の中には、わざわざ口実を作って事務所にやって来る人もいます。実は、子猫を抱きしめたり、撫でたりするために来ているんです」
職場の飲み会にも「参加」

画像はイメージです
Winterの前任猫Chopperは、無愛想な顔つきのオス猫でした。でも実はとても人懐っこく、亡くなるまでの6年間、ずっとこの職場で愛された同僚でした。
「みんなに愛され、だれとでも仲良くできる猫でしたね。職員にとっては、貴重な慰めにもなりました」というのは、管轄する市役所の執行責任者Martin Hawsonさんです。市でも、新任のリサイクルセンターのオフィス猫については、最新情報を得るようにしているそうです。
「Winterは猫のおもちゃで遊ぶよりも、コンセントが抜かれたマウスのコードを追いかけたり、机の上から物を落としたりするのが好きなようです」とJosieさん。
「Winterは事務室を抜け出して、外の計量装置のほうまで行ってしまうこともよくあります。会議をしている部屋に忍び込んでくることまであるのです。わたしはいつも夜はこの猫を自宅に連れ帰っていますが、今夜は職場の飲み会があるので一緒に連れていきます」と笑って話すJosieさんです。
飲み会でのWinterのいたずらぶりも、きっと見ものでしょうね。