猫の『譲渡会』に参加するときに必要なマナー3つ 譲渡までの手順から里親に欠かせない心得まで

猫の『譲渡会』に参加するときに必要なマナー3つ 譲渡までの手順から里親に欠かせない心得まで

譲渡会は、猫を迎え入れるための大切な場の1つ。もし参加を考えているなら、知っておきたい流れやマナーがあります。ここでは特に大切なマナーを3つに絞ってご紹介していきますので、当日落ち着いて参加できるよう、心構えをしておきましょう。

参加する前に知っておきたい!猫の譲渡までの流れ

3匹の猫

譲渡会に参加する猫には、外で育ったり、過去の飼育環境に問題があったりと、それぞれに背景があります。

保護団体は、その猫に合った健康管理やトレーニングを行い、安心して新しい家に巣立てるよう準備を進めています。

譲渡の目的は、ただ飼ってもらうのではなく、猫と人が末永く暮らしていけること。

そのため一般的には「譲渡会→里親申し込み(ヒアリング)→マッチング→トライアル→譲渡」といったステップを踏み、希望してもすぐに連れて帰れるわけではありません。

トライアルは、里親家族や先住猫との相性を確認するのによい期間です。

少し細かいように見えますが、適正なマッチングによって、結果的に人も猫も無理のない出会いを叶えることができるのです。

猫の譲渡会に参加するときに必要なマナー3選

ケージの中にいる2匹の猫

1.譲渡会のルールを守る

猫にとって、譲渡会はお見合いのようなもの。

緊張する場所でも、できるだけ猫がストレスなく過ごせるよう、参加者はルールを守る必要があります。

譲渡会の多くは事前予約が必要で、身分証明書の提示を求められる場合も。

その場で気に入った猫を見つけた場合も、まずはヒアリングを受けることからのスタートとなります。

飼育環境や家族構成などを細かく確認されるのも、条件を確認し合うためには必要なことです。

面倒だと思わず、一つ一つ誠実に対応しましょう。

2.猫と正しい距離感で接する

譲渡会では、直接猫に会うことができます。

気持ちが高まる瞬間ですが、至近距離で迫ったり、注目を浴びようとケージを叩いたりしないよう注意しましょう。

猫は、じっと見つめられることや大きな音が苦手。

少しずつ距離を縮め、目を合わせすぎず静かに観察するのがポイントです。

猫を触りたいときには、スタッフさんに必ず許可を取ります。

なかには、人慣れしていない猫や体調が本調子ではない猫もいるので、ふれあいをお休みしている場合があることも覚えておきましょう。

3.主催者側への配慮も忘れない

保護団体との関係は、譲渡した後も続きます。

最近では「里親詐欺」などのトラブルのリスクもあり、譲渡に慎重な保護団体がほとんどです。

里親の人柄も注目されるものだと思っていた方がよいでしょう。

参加申し込みの段階から丁寧な対応を心がけ、分からないことは素直に質問してください。

希望の猫が見つかっても、条件やタイミングによっては、譲渡をお断りされる場合があるかもしれませんが、焦らず誠実にやり取りすることが大切です。

里親になるための大切な心得

緊張している猫を見つめる女性

猫を迎え入れるということは、責任ある決断です。

毎日のお世話が欠かせませんし、しつけや病気などにも向き合う必要があり、よいところばかりではありません。

また、なかには譲渡する時点で「キャリア」を抱えている猫も。

猫エイズや猫白血病は、人にはうつらなくても猫同士にはうつる病気ですので、先住猫がいる場合は飼うのが現実的に難しい場合もあります。

家族全員と先住猫に、新しい猫を迎え入れる体制が整っているかを、よく確認しましょう。

いよいよ飼う決断をした場合は、契約や譲渡金の支払い、譲渡後の報告などが控えています。

保護団体とのやり取りでは、いつでも丁寧に、マナーを守って対応するよう心がけましょう。

まとめ

ケージから鳴き声を出す猫

猫の命をつなぐ、譲渡会。

保護に至るまでの背景も、里親との出会いも、1匹ごとに違った物語があります。

参加する手順やマナーを守り、里親としての心得を持つことで、譲渡する保護団体も、猫を安心して送り出すことができます。

初めてでも準備をして臨めば、運命の出会いは意外と早く訪れるかもしれません。

まずは譲渡会の情報収集から始めてみてはいかがでしょうか?

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